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コンビニでバイトしてたら  作者: 三毛猫
おさげの女の子編
4/6

4、その日は2月10日

 コンビニでバイトしてたら、いつもはセーラー服のおさげの彼女が、白いワンピースを着てやってきたので、私服みるのは初めてだなって思っていると、彼女はバレンタインの特設コーナーの前で右手の人差し指を下唇にあてて小首を傾げるようにしてなにやら小声でぶつぶつと独り言をつぶやき始めた。

 あー、この時期、女の子は色々大変だよねぇ、って思っていると、彼女は何やらこちらにちらりと目を向けて、それからお菓子のコーナーの方に行ってしまった。

 おや、チョコ買わないのかなって思っていたら、彼女が袋入りの一口サイズのチョコがたくさん入ったヤツを持ってきたので、なるほど、義理チョコばらまくならお徳用が一番だよねと思わずうなずきながら会計をした。

 会計を済ませると、彼女はその場で袋を開けてチョコを3つばかり取り出して、「あの、こないだ頂いたキャンディーのお礼です」ってこちらに差し出してきたので「え、あ、ありがとうございます」って受け取ったら

「き、今日は14日じゃないですから。特別な意味なんてないんですからね!」ってなんか頬を染めながら、たたたっと小走りに店を出て行ってしまった。

 わたしは髪を短めにしてるし、背が高いからたまに間違われることがあるのだけれど、一応これでも女の子なので、気持ちはありがたいんだけれど特別な意味とかあったらちょっと困るなって思った。

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