表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。

口癖

作者: 夜麗出ユウ
掲載日:2026/01/28

※明るい話ではありません。

※後味の悪さを含みます。

それでも大丈夫な方だけ、どうぞ。

「なんちゃって!!」

この言葉は昔の自分の口癖だったらしい。

らしい、といっても覚えはある。物心つく前から言っていたこの言葉はよくやらかした時や場を盛り上げるために使っていた。


祖母の葬式の時も棺桶の前で「おばあちゃん死んじゃった、なんちゃって!」と言った。


そのあとはまぁ想像通り。

ある親戚は泣いた。

家族は怒った。

姉は殴った。

祖父は何も言わなかった。


私はただ、暗い雰囲気を和ませたかっただけだった。

死についてなんて、知らなかった。


その頃から「なんちゃって」は使わなくなった。


もうその時点で、昔の私は死んでしまったんだろう。


社会人になって5年

あの日何も言わなかった祖父が死んだ。


大勢が集まって、泣いていた。

私はその大衆を前に泣けなかった。


雰囲気で泣いてるって知ってたから。

介護もしなかったって知ってたから。


だから、せめて私の祖父が楽に逝けるように、


「おじいちゃん、死んじゃった!!!」

















「なんちゃって」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ