表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
43/45

第43話 エピローグ1

「あー!レイラの入れてくれたお茶は世界一美味しい!」


 私はルシウス様と私の家の庭でお茶会をしていました。


「ありがとうございます、練習した甲斐がありましたわ」


 微笑んでそう言うと、


「〜〜!!俺の婚約者が世界一可愛い!!」


 とルシウス様は言ってくださいました。


 あの卒業パーティーのあと、事情聴取のため家に帰れたのは2日後でした。

 私はなぜティアラ嬢が魅了魔法を使ったと思ったのか、どうやって調べたのかを話しました。

 ティアラ嬢の魅了魔法のことを確定できたのは、あの日……議論が止まっていた時にルシウス様が持ってきてくれた王宮の図書館に1日だけ王族以外の人が入っても良いと言う許可証でした。

 王宮の図書館は王国一の本類の量で本好きなら一生に一度は行きたいと言われる場所でした。


 そこで以前ルシウス様が持ってきてくれた文献よりも詳しい文献を見つけ、魅了魔法の解除方法について知りました。

 

 そして国王陛下にルシウス様からティアラ嬢のことを話してもらい、アルヴィス様が会わせようとしているのを避けていただきました。

 国王陛下と王妃様にはあの卒業パーティーの直前に私が中級の精神攻撃無効をかけたのですが、それはティアラ嬢の魅了魔法を防げなかったようです。国王陛下と王妃様には見てていただくためいち早く起こす魔法を使って寝ているふりをしてもらっていました。

 私は、魔法は自分に使うと100%の効果を使えたためティアラ嬢の魔法を受けなかったのですが、本当に今のティアラ嬢の魔法に使っても大丈夫かどうかはあのときの賭けでした。

 そんな中で、何故ルシウス様が魅了魔法にかからなかったのかと言うと、


「正直、闇魔法を持っていることをいうのは緊張したなぁ」


「そうなのですか?言ってくださって嬉しかったですわ」


 そう、実はルシウス様も2属性持ちでその一つに闇属性があったため魅了魔法が効かなかったと教えていただきました。

 

 そして、魅了魔法にかかっていた方々はと言うと、


『ごめんなさい。レイラのことをたくさん傷つけたわ!』


 マリンやブラント様は皆さんよりも先に、一緒に閉じ込められた時に魅了魔法を解除していたため、そのときにも謝られたのですが、最近にも会い謝罪がありました。


『ううん。魅了魔法をかけられていたのは知っていたし、しょうがないじゃない!大丈夫よ。これからも変わらないで仲良くしてくれたら嬉しいわ』


 私のその言葉にマリンは目をウルウルとさせ『レイラ!』と言い抱きつきました。


 他の友人達とも会ってマリンと同じようなことをつたえると、『ありがとう……』と言われました。


 お兄様からも『ごめん!』と謝られました。ティアラ嬢とたまたま会う機会があったようで、そのときに魅了魔法をかけられたと言っていました。

 

 ブラント様の方は、ガルシア家から正式な謝罪を受けました。

 いくら魅了魔法をかけられていたとはいえ、無礼な態度をしたとブラント様だけでなくそのご両親からも謝罪がありました。

 その時、婚約破棄はどうしようかとなりましたが、私が実は少しお慕いしている人がいて……と言うと婚約破棄はそのままになりました。


 そして先日、私がお慕いしてる人から婚約をしないかと言ってもらいました。

 私はすごく嬉しく二つ返事で答えました。その相手と言うのが――


「うん?どうしたんだい」


「いえ、幸せだなと思いまして」


 私は新しい婚約者様に言いました。


「?何か分からないけど嬉しいよ」


 ルシウス様は自分の闇魔法を世間に公開しました。

 悪い印象しかつかないかという懸念もルシウス様と私がハインリッヒ王国を救ったという話で悪い印象をいだく方もいましたが、その方々より気にしないという方のほうがいました。

 私の家も私の功績により公爵家になることが決まっています。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ