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第24話
「どうだったか?レイラ嬢」
「文献通りでしたわ」
私はティアラ嬢に近づいた日にルシウス様を家にお招きしました。
「5秒以上相手の目を見てティアラ嬢の取り巻きの方と同じようにしたら満足げにしていました。それに呂律も回っていない時がありましたわ」
と今日のことを伝えます。
「魅了魔法の継続に脳の容量の大半を持っていかれるらしいからな。予定通り昼休みの集まりはやめて放課後にレイラ嬢の家を借りてやろうか」
うーむ。と手を組んで考えるルシウス様。
ルシウス様が王宮にある魅了魔法についての文献の持ち出しの許可をなんとか取り今日はそれを持ってきてくれていました。
「魅了魔法の解除方法もあるはずなのだがそれは見つからなかったしあったとしても国家機密レベルなのだろうな」
「そうですわよね……」
コンコン――
「ルシウス様にお迎えの者が参りました」
「ああもうこんな時間か」
ルシウス様はガサガサと急いで持って来たものをまとめ、
「じゃあまた学園で」
「ええ、さようなら」
今日はここまでのようでした。




