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第22話

「あら、レイラ最近どこへ行っているの?」


「アメリア様。いろんな方に見られるのが恥ずかしくって、昼休みだけは一人になりたいと思いまして」


「そうなの、でどこへ行っているの?」


「……失礼致します」


 無理やり話を切り上げて私は逃げるようにアメリア様から離れました。

 

 ルシウス様とティアラ嬢のことを探り始めて早3ヶ月が経ちましたが何も手掛かりが得られていませんでした。

 それまでにアメリア様はまるで何かに操られているように同じ言動を繰り返すことが多くなりました。

 そのため最近は距離を置きつつありました。

 

「皆様操られてでもいるのですかね」

 

 冗談ぽく私はルシウス様に話しかけました。

 

 埃っぽいため、滅多に人が来ない旧校舎の図書準備室でルシウス様と様々な文献を持ち寄って原因を探していました。


「あながちその考えは間違えではないかもしれないぞ」


 ルシウス様は真面目な顔をしていました。


「え?」


「これを見てくれ」


 と言って指していた一つの記事を見てみます。


「!!これはーー」


「もしこれなら、大変なことだぞ」


 私たちが見ていたものは、数百年前の文献で今は禁呪とされている”魅了魔法”の事件でした。

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