集英社・週刊少年ジャンプに3度目の持ち込みに行ってきた時の話まとめ
※この会話は、編集氏がそっくりそのまま言ったことではなく、僕が打ち合わせを終わった後に咀嚼してまとめたものになるので、編集氏の意図が伝わっていない場合があります。
ゆめみじ18読切作品、27ページ。
エレメンタルワールド~ガーディアン・オブ・タイム~
編集者評価。
画力1、企画1、ストーリー1、演出1、キャラクター1、オリジナリティ2~3のあたり。
あくまで編集者一個人の評価であるが、〈賞に応募すると〉コレくらいの評価になるよ、と言う話でした。
あと佳作とか取る作品が普通評価の3という基準だということを聞けたのも収穫でした。つまり、佳作レベルだと3という事らしいですね。それ以下はだいたい2とかになるわけです。
話は前後しますが、作品の細かな評価が終わった後に用意していた質問5つを先に紹介しましょう。
【質問1】
〇〇編集者さんの好きな漫画は何ですか?
A、チェーンソーマン、ヒロアカ、銀魂。
もちろん私、「チェーンソーマン嫌いなんだよね」なんて口が裂けても言えませんでした。でもルックバックは好きだし、あ、この人天才なんだな、書き分けられるんだな。とびっくりしました。
【質問2】
〇〇編集者さんが評価するならどのような評価点数ですか?
編集者評価。
画力1、企画1、ストーリー1、演出1、キャラクター1、オリジナリティ2~3のあたり。
編集氏いわく、僕の作品は、500作あったら下から数えたほうが速いとのこと。仕方ないね・しょうがない。もう、何回も他社に持ち込みに行ったりコミティアでも持ち込み行ってるのでコレくらいじゃあヘコタレません。
【質問3】
アナログの鉛筆か、デジタルのタブレットか。今後どちらで作画したほうが良いでしょうか?
A、アナログで作画してる人も一杯いるけど、デジタル作画で問題ない。戻れるし。
なので僕は、デジタル作画で単純な線の密度を濃くしようと思いました。
ちょっとここ、かなり重要だったんですよね。僕の中では、証券用インクにこだわるべきなのか、デジタルで好きに、今まで通りにやって良いのか訳わからなかったので。編集者から「デジタルでいい」と言質を取れたのは、やっぱりすごく大きな収穫なのです。もうデジタルかアナログかで、迷わなくていいですしね。
【質問4】
ネームのままネット、X・ツイッターへの投稿は良くないんでしょうか?
A、問題ない、ネームのままでも良い。それがキミの目指してるものならば別に問題ない。
ちょっとネーム乱発投稿して自分は良かったけど読者は不快に思ったのかな? という出来事があったので一応編集氏に確認。自分がOKなら良いとのこと。
【質問5】
次に何を優先して進めるべきか? つまり方向性ですね。
A、目指したいのは自分次第、ご自身で決めて良い。ただ、さっき話したように。視点となるキャラクターと、感情を繋がって読めるようにするのが今後の課題。
自分視点、ボケとツッコミ、悪役、とかは考えてましたが。読者視点のキャラクター作りという自分には無かったアドバイスでコレが一番の収穫となりました。
◇
以下、編集氏と作品について会話した時に取った評価メモ書き。
・絵と話、両方のパワーアップを目指したほうが良い。
・設定をこだわってるのは伝わってくる。
・読者視点のキャラが欲しい。
・会話についていけず、解らない英語の会話2人の話をずっと聞かされている感じ。
・例えばマルチバースの説明もない、とか。
・知らない会話、知らないシーン、知らない展開が続いていく。
・読者の視点が足らない。
・リアクション担当が居なかった。
・物語を追えるように進展役を置かないと、追いつけなかった。
・最終候補が3点。
・感情を繋がって読めるようにする。
と、こんな感じで。とにかくしっかり設定は作られている感じはするが。読者視点のキャラが居ないせいで、話について行けない感覚を覚えた。との事でした。
作家には、自己投影型と計算型はありますが、今回の作品は自己投影型。
故に、話はちゃんと読めば続いてるんだけど。この続いてる、の説明が足らないらしく。兎に角、読者視点のキャラを。と何度も言われました。
何か面白そうな事をやろうとしている事は伝わってきてるけど、その会話が英語。
字幕の無い映画・英会話を聞かされている気分になったということでした。
1という数字は、編集氏が数字を言うのを渋ったので。僕が無理やり誘導して1としましたので、たぶん0に近い1でしょう。
オリジナリティだけは「2~3あたり」と、ちゃんと言質で聞いたので。オール1を避けられたのは希望でした。
ちなみに新人賞基準だそうです。
今後の方向性。
とにかく、【読者視点のキャラを!】との事でしたのでソレ用に新キャラ作ってみないと始まらないので。〈ボケ役〉〈ツッコミ役〉みたいに〈読者役〉の新キャラクターを作って訓練する所から始めようと思います!
ストーリーに力を入れてることは伝わったらしく、それでも画力不足は健全。
Xで満足するだけなら良いが、賞を目指すなら……まあ全て足らないみたいな事を言われました。10年後でもキビシイとか……。
まあ、だからって描く手は止めるわけ無いんですけどね。
むしろそれで手を止めてたら30代で筆折ってるだろうし、そこは柔軟に受け流し、柔道の受け身をします。
と、いうわけで。【読者視点のキャラを描く!】が、今回の打ち合わせの一番の収穫となりましたと言う所で、今回の報告は終わろうと思います!
キビシイことを言われるのは「うん、知ってた」なので別に良くないけど良いんですけど。作品の改善の希望が見えたし。開幕自分の名刺渡しましたし。
自分は貰ってないけど始めてじゃないし、まあこんなもんです。
また頑張ります! ではまた!