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題名「リンゴと量子力学」

作者: 大崎 楓

たんぺーん


僕はとある大学で量子力学の研究をしている。量子力学は、簡単に言えば小さな物質の物理現象を記述する力学らしい。


正直に言えばあまり好きではない。

先ほどの説明もウィキ○ディアからの引用でしかない。それに僕は文系である。


では、なぜこの分野を研究しているのか?

それは、一つ上の先輩に好きな人がいるからである。



一つ上の先輩である間宮まみや しずかは高校の部活からの知り合いで、一年生の時からずっと好きだった。

そして、大学入学を機に告白することを決めていた。そして、入学してから数日が経ち先輩を大学で有名なリンゴの木の前に呼んだ。


「私に何か用があるみたいだけど、何かな」

先輩はいつも通りクールな口調で言う。


僕はものすごい緊張していた。なぜなら数年越しの恋が叶うかもしれないし叶わないかもしれないからだ。


僕は静先輩の目を見る。澄んだ瞳が僕を写す。それを見た僕は早まる鼓動を抑えるように深く深呼吸する。


スゥー… ハァー


「静先輩、ずっと好きでした。僕と付き合ってください」

満を持して言った告白がその場に響く。先輩は何も言わない。静寂がその場を支配した。そして、僕が諦めかけた時

「そうだったんだ。私も君のことが好きだよ」

「なら!」

「でも一つ試したいことがあるんだ。君はニュートンのリンゴを知ってる?」

「はい」

「じゃあ、あそこのリンゴが10分以内に落ちたら君とお付き合いしよう」

「それは何でですか?」


「私は人の感情の細やかな動きは物事の事象に関係すると考えているんだ。だから、君の好きと言う力が強ければリンゴが落ちると思っている。大きな現象というのは小さな現象の連続によって起こる。それなら恋の力というのは大きな現象を起こすのに足り得るのではないかな?」


先輩の考えは変えられなそうなぐらい、先輩は熱弁した。


「理解できませんけど納得はしました」

そして、僕はリンゴが落ちるように強く願いながら、先輩への好きという気持ちを大きくする。


8分後


「君の恋はリンゴ次第だし、君次第だよ」

先輩の言葉を聞きながら僕は時間がないことに焦る。


あと2分。リンゴ落ちてくれ!

僕は先輩が大好きなんだ!


あと1分…リンゴは落ちた。


読んでいただきありがとうございます!

今回の短編は知り合いに出された「りんご次第である」というテーマとラジオ大賞の量子力学から考えた話で無理矢理感がありますがご了承ください。


最後に

少しでも面白いと思って頂けたら「評価」(下にスクロールすると評価するボタン(☆☆☆☆☆)があります)を是非宜しくお願い致します。

感想もお待ちしております。

そして、気になる点などもドシドシ送ってください!より良い作品作りの参考にさせていただきます


これからの作品を続けていく大きなモチベーションとなりますのでよろしくお願いします!

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