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透明人間徘徊冒険譚  作者: あ
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三日目 朝

朝早くに目が覚めた。

自分は朝が苦手だが、

まぁ外に出る気力もないので、

最近は朝は起きようともしていなかったが、

今日は珍しく朝に起きた。


なぜかはわからないがとにかく頭がさえている。

昨日はわけのわからない、

賢者タイムだったからだろうか

意味の分からない結論で一日を終えたが、

それではよくない。


昨日の唯一の成果は、

透明人間と幽霊は基本的に似たようなもので考えていいだろうということだ。

つまり透明人間になったらできること、というものに加え

幽霊の創作物というのはとても多いので、

何かできることが見つかるかもしれない。


そう考えたのでネットでいろいろ調べるが、

透明人間がエロ一色だったのに比べて、

幽霊はホラー一色だ。

当たり前だ。


何を自分は考えていたのだろう。

幽霊なんてのは基本的にホラーばかりだ。

しかし自分はホラーは嫌いだ。


別に人を脅かせることに魅力を感じないし、

夜道や所謂ポルターガイストみたいなことで人を脅かしても、

罪悪感が胸に残るだけだろう。


自分にできること。

自分にしかできないことはいったい何だろう。


それはもちろん透明人間であること、

透明人間だからこその視点だろう。


例えば人が向かいから来た時に避けるのはまぁ当然として、

その人の視線というか目玉をよーく見てみると、

どこかみんな焦点が合ってないのだ。


こういうのは透明人間じゃないと、

じろじろ見てるんじゃないと喧嘩にでもなりそうだからできないことだろう。

しかししょぼすぎるような気がするがまぁいい。


こういうことを日記にでも書こう。

透明人間として、この日本を探索するんだ。

まぁ家の近くしか基本的には行動する気はないが。


こう考えると気が楽になった。

くだらない、なんだそりゃと思われるだろうが、

自分はこんな考えの持ち主だ。

そうと決めれば外にいこう。

今日はそうだな学校にでも忍び込もうか。

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