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異世界帰郷  作者: 火桜
2/10

異世界来ました!

フムフム、なるほど。

何処だここ?そして私は誰?


う~ん、記憶が無い?もしかして記憶喪失か?

うむむ、どういうことなんだ?

周りには人が沢山居る。そう、沢山居るのだ。

まだ自分以外寝ているというか気絶?しているみたいだけど。


なんでなんだ?ん?しかもよく観ると男と女とで服装が別れている。


もしかしてこれは制服という物か?つまりこいつらと自分は同じ学校という所に通っていた、ということなのだろうか?


う~ん、やっぱり記憶が無い。

この感じからするとエピソード記憶が消えて、意味記憶が残ってると考えて間違い無いみたいだな。


状況を整理してみると俺?私?達は日本人で、学校にいっていた所何かしらの不幸な事故でこの何処かもわからない口へ来てしまったということか?

誘拐?でもおかしい。これだけの人数を他の人達にバレずにここまで運んでこれるのか?

イヤ、無理だな。

日本の警察や大人達がそこまでバカじゃない限り大丈夫だと思うんだが、実際起きてしまっているしなぁ。


んん?もしかしてだけどこれはラノベである異世界転移っていうやつか?


それなら納得いくけど本当にそんなことが起こり得るのか?

でも、神隠しとかもそういうものに当てはまるっていうんだったら日本では有るには有るみたいだけど。


「う~ん」


お?誰か起きたみたいだな。ここは一旦寝たフリをしておこう。

話しかけられて記憶喪失なのがバレたら厄介だ。

とりあえず伏せよう。

少し目は開けておこう。ちゃんと周りの状況を確認するためにな。


少しの間寝たフリをしていたけれど先程の女子が起きた影響か知らないけど次々と釣られたように起きていく生徒を見て自分もちょうど良いところで寝たフリをやめていた。


さっきまでは気づかなかったけどチラホラ黒髪じゃ無い奴等が居ることに気がつく。自分は黒髪だったんだけど。


それにしても大きな部屋だ。なんか王宮みたいな部屋だなぁ。

床に魔方陣が書いてあるよ。やっぱり異世界なのかな?もしくはそういう感じの人達?


そんなアホみたいなことを考えてると部屋の大きな門?みたいなデカイドアが開いた。


「あら?こんなに沢山。お友達まで連れてきたのかしら?まぁ都合が良いわ。皆様こちらに着いてきてください。拒否権はありません。」


おぉ、随分と強引なメイドさんだ。まさかメイドが居るとは。やっぱり王宮かしら?

とりあえず他の人達も不安なのだろう。メイドさんに着いていった。

メイドさんはまぁまぁ美人さんだった。

女性というより自分達と同い年位かもしれない。


今歩いている廊下にある物品はどれこれも高そうの一言に尽きた。

人間って本当に凄い物とか見ても感想とかって出ないと思う。実際にいま自分が体感した。

凄いとか、高そうしか口から出ないよ。


まぁ、さっきから自分は終始無言なのだけれど。


「着きました」


どうやら着いた様子。

またもや大きなドアが開く。


「あぁ、我が娘よ!よくぞ帰ってき、た?あ、あれ?どういうことだ?な、なんで?こんなに沢山居るんだ?」


そこにはいきなり大声で叫ぶ男性?が居た。

あと、なんか戸惑ってる。


「王よ私がご説明させて頂きます」


「あ、あぁ。た、頼む」


「恐らくですが、王女様があちらの世界から帰ってくる際にご友人を連れてきてしまったのではないかと」


なんかさっきのメイドさんが王様らしき人に説明している。


話を聞いている限りこの国のお姫様が自分達の世界へ来ていて、その時この世界に帰る際に俺達は巻き込まれたと。え~と、出来すぎじゃない?

神様が操ってたりでもしてるの?って位出来すぎだと思う。


「ふーむ、そうなってしまったら解りにくいな。よし、すまないがこの中に銀髪の女の子で、名前が〝ミズキ〟そして、ものすごく可愛い子は居ないか?こんな感じの顔なんだが」


王様はそういうと一枚の絵を出した。悪いけど俺には解らなかったけど。

記憶無いからね!

それと周りがザワザワしている。

先程見たが銀髪っていったら一人しかいなかった。


「あれ、ミズキさんだろ?」「そうだよね、銀髪だし」

「女の子だしね」「女の私が言うのは悔しいけど目茶苦茶美人だし!」


「「「「「「ねぇ?ミズキさん?」」」」」」


「えぇ!わ、私!?」


やはりあの銀髪の少女の様だ。

確かに同じ顔だ。

それにしても凄いな、打ち合わせでもしたの?

少し笑ってしまったんだけど。


「「「「「「うん!」」」」」」


「えぇ、そんなぁ」


「ぶはっ!」


ヤバイ吹き出してしまった。だって、ねぇ?

あんなの我慢できないよ?

というか貴女はお姫様なんでしょ?なんで嫌がってるの?

貴女も記憶が無いとか?それだったら少し笑えるかな。


俺も記憶無いけどね。


「あの、私お姫様とかっていう覚えとか無いかなー、て思ってみたり」


くくく、めっちゃ戸惑ってる。笑ったら悪いけど凄い笑える!


「ふーむ、もしかしたら世界を渡った時に記憶が曖昧になっているのかもしれない。よし!娘しか持ってなかった〝スキル〟があった!それで確認しよう!御友人の方々達も調べてあげよう!」


イヤイヤ待て待て!その前にだよ!


「あの!俺達は帰れないんですか!」


そう!それ!まずそれだよね


「すまないが世界は10年周期でしか渡れないんだ。すまない」


「それじゃ仕方ないです。他の皆は?」


「え?でも帰れるんでしょ?10年後かもしれないけど」「俺は良いよ楽しそうだし」「だよね!」

「私も良いよ~」


えぇ、皆軽くない?まぁ、異世界は楽しそうだけど。

まぁ、俺が帰ったとして何処に帰れば良いかも解らないから別に良いんだけど。


「それでは皆様着いてきてください」


少しワクワクするなぁ。

やはり異世界転生だとスキルだよね!チート欲しい。


さぁ!今から俺の旅が始まる!!



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