女性の目覚め①
「あの女性が誰かは知っているのか?」東雲は問う。
「いや、全く?東雲さんが殺された時も、機械人形達は何も持っていなかったよ」神崎は不思議そうに答える。
「そうか、まあ後で本人に聞くとして、それで、その人形達の攻撃は、いつ始まるんだ?」東雲は覚悟して聞く。
「それが明日なんだよ!」神崎は焦る気持ちを募らせて言った。
「明日だと⁉︎そんなことがあるか!そもそもこの都市は古代の魔術結界によって内部では、人形達が活動出来ないの知っているだろ?」東雲は半信半疑で神崎に答える。
「ああ、知ってるよ。黒ローブを被った魔術師がやってきて、自分の命と引き換えに、魔術結界を張ったって話だろ?小さい頃から散々聞いてきたよ」うんざりしたように神崎は答える。
「それでも、魔術結界は破られて、その結果多くの人形達が攻めてきたんだよ!俺が気付いた時は、もう人形達は街中に侵攻してきてた。」神崎は情景を思い出して告げる。
「わかった、とりあえず上に報告してみる」東雲は神崎の真に迫る迫力に気圧されて、そう答えた。
「ハッ、どうせ言ったところで変わらないよ、誰が人形達が侵攻してくるのを信じると思うんだ。もう何百年も破られたことがないんだぜ?」東雲の言葉に呆れるように言う。
「だから、あの謎の男の言葉とか信じられないんだよ。1人が未来を知っているから、って未来が変えられるわけないだろ」神崎はまたしても、諦めがちに呟いた。
「たしかに…」東雲もそう言われて押し黙る。
そうして、静かになると、戦いの疲れが出たのか、2人は共に眠りに落ちていった。
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