表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
14/18

隠された秘密①

「ここから先は、飛空制限区域で飛ぶことができないので、歩きますね」そう華は言って、3人は司令塔から5キロほど離れたところに降りる。


「本当にこんな所があったのか…」東雲は司令塔の大きさに圧倒される。


「こちらです。監視兵があるので、見つからないよう私についてきてください」華はそう言って進み始める。


「ああ、わかった」神崎と東雲は、始め落ち着かない素振りを見せていたが、その花の声に反応し緊張した面持ちをする。


司令塔を中心として、その周りを囲むように様々な建物が建造されている。見つからないよう、建物の間をすり抜けながら3人は進む。周囲の離れた所からは、機械人形達の歩く音が聞こえるが、近くからは不自然なほど聞こえず、3人の足音だけが、木霊している。


そうして、見つかることなく司令塔の扉の前まで辿り着く。


「ここか?」東雲は確認として問う。


「はい、扉を開けて、中に入るとメンテナンス係の人形達がいますが、戦闘能力はありません。入ったら、躊躇なく破壊してもらえればそれで構いません。」そう華は説明する。


「「ああ、了解した。」」

2人は声を揃えて返事した。


「では、開けます。」そう言って華は扉の隣のモニターを操作する。


プシュー、そう音がして扉が開いた。

中で待ち受けていたのは、機械、メタリック的な物質とであるはずなのに、どこか神秘的なものさえ感じられ、感情に直接作用するような圧倒的な雰囲気が立ち込めていた。


「「…っ」」2人は唾を飲み込む。


少しの間の後、2人は互いに目を合わせ、魔術を起動した。


「「世界終末論(ワールドエスカトロジ)」」


その直後、司令塔全体を覆うように光が発生し、内部機関は、全て消滅した。


(終わったのか?)そう神崎は思い安堵の息を吐こうとしたその時


ビリリリリ、と警報音が鳴り響きだした。


「なっ、どういうことだよ!」神崎は慌てて、声を出す。


しかし、神崎と対照的に東雲と華は落ち着いていた。


東雲は華と目を合わせると、互いに頷きあい、納得した表情をする。


そして、東雲は銃をより機械的にしたものを取り出し、華に向ける。


「…!!」神崎がそれに気づき声を出す間も無く、


東雲は引き金をひく


キューイン、そう単調な音がし、華は消えた。



気に入っていただけたら、ブックマークよろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ