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2人でデート②

「どこか行きたいところはありますか?」神崎は隣にいる華を横目で見ながら聞く。


「そうですね、あまり時間はないですし、神崎さんのお気に入りのところ行ってみたいです!」少し考えるように上を向いた後、華は言った。


「んー、そうですね、僕のオススメの場所までは結構かかってしまいますけど、大丈夫ですか?」少し心配そうに神崎は聞く。


「はい!構いませんよ」と華は強く頷いた。


神崎と華は隣に並んで街中を歩く。


「そういえば、どうして私の名前、華って付けたんですか?」少し顔をニヤつかせて、華は神崎の方を向く。


「それは…、華さんが綺麗で、わら……みと……」神崎の声はどんどんしぼんでいく。


「聞こえませんよ?ちゃんと言ってください!」華はわざとらしく聞き返す。


「だから!華さんの笑顔が綺麗で、華みたいだなって思ったからだよ!」少しヤケクソになりながらはっきりと神崎は言った。


「え…//」頰を赤らめて華は自分の足先を見る。


「いや、そっちが言わせてきたのに、照れないでくださいよ」華の反応に困り少しヤジるようにして神崎は言う。


「言われ慣れてないこと言われたら、困る…//」そう小さく俯きながら華は呟いた。


しばらく無言で2人は歩くと、人気のない高台に着く。


「ここ?」華は首を傾げながら聞く。


「そう、俺のお気に入り、登ってみて」神崎は勧める。


カンカンカン、と金属の音を響かせながら、階段を登っていく。


「わあ…、すごい…!!本当にいつ見ても綺麗!」

華は目を輝かせながら、眼下の景色を眺める。


「でしょ」そう神崎は穏やかな表情を浮かべながら、景色を眺める。


「うん、忘れられないくらいにね…」しみじみと華は答えた。


「そういえば、街中でローブを着ていた人達ってどんな人なの?」帰り道華は思い出したように、神崎に聞いた。


「ああ、あれは魔術師隊の人達だよ、最初の魔術師は様々な魔術を編み出しここの魔術結界を作った人って言われてるけれど、その人がローブが特徴的だったらしくて、魔術師はみんなつけるんだよ」神崎は生徒に教えるように優しく華に教えた。


「そういえば、俺置いてきちゃったからローブないや」と気づいたように神崎は口にする。


「しょうがないですね、じゃあ私のこの黒ローブをあげましょう!」待ってましたとばかりに華は言った。


「いや、流石に悪いよ」神崎は遠慮しようとするが


「そう言わず!助けてくれたお礼として持っててください!」

華も負けじと半ば強引に押し付ける。


「…わかったよ、大事にする、ありがとう」結局押されて、神崎は受け取った。


「ええ、大事にしてください」少し寂しげな表情を浮かべた後、笑顔になって華は答えた。


東雲の家に戻ると、流石に疲れたのか神崎はすぐに寝た。


「2人とも少しいいか」そう言いながら東雲はリビングに来た。


「神崎さんならもう寝ましたよ」華は答える。


「そうか、まあとりあえず、華とも明日のこと確認したいし、少しいいか?」東雲は聞く。


「はい、私も話したいことがあったので」真剣な面持ちで、華は答えた。


その後少し経って、話し合いが終わり、夜は明けていった。









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