2人でデート①
トントン、玄関のドアをノックする音が聞こえる。
「しまった、今日華さんの聞き取りが来るんだった!華さん、記憶をなくしていることにした下さい。」東雲は、華さんに頼む。
「わかりました」華は納得して頷く。
東雲は玄関に行き、上官を連れて来る。
「はじめまして、話を聞かせてもらえないだろうか?」そう華に上官は問いかけた。
結局、華は記憶がないの一点張りで、何ごともなく終了した。
東雲が上官を玄関まで案内する。
「そうだ、東雲、昨日の夜、機械人形が魔術結界の核を破壊しようとしていて、それを止めるために魔術師が23人死んだ。それについてお前何か知ってるか?」何かを探るように上官は東雲を見た。
「いえ、特に知りませんが?」自然に東雲は応じる。
「そうか」そう告げて上官は去って行った。
「まずいな、確信は得てないだろうが疑われてる」東雲は部屋に戻ると、2人に話した。
「そうだな、出来るだけ早く出発した方がいい。」
神崎は少し焦りながら提案した。
「神崎、お前は俺と華さんが聞き取りを受けてる時寝てたから平気だろうが、俺は寝てないんだ。明日出発しよう。」そう少し呆れながら東雲は言った。
「…わかったよ」神崎も自分が焦りすぎていたことに気づいたのか、少し照れながら、言った。
「じゃあ、おやすみ」そう告げて、東雲は自分の寝室に戻っていった。
「神崎さん、少し街中を見て回りたいんですけど…?」少し躊躇いがちに華は神崎にお願いをした。
「そ、そうですか、じゃあ案内しましょうか…//?」神崎は緊張ながら、答えた。
「ええ、お願いしますね!」飛び切りの笑顔で嬉しそうに、華は返事をした。
「それにしても、神崎さんっていつもすぐ赤くなるんですね」そう言って華はクスクス笑い、2人は街へと出て行った。
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