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スポーツ大会 プロローグ
「やっぱり、決勝の相手はおまえだったか。山田」
金田はそう言いながらニヤリとした。おれはついにここまできたのだ。そうすべては、リア充の権化。金田は打ち滅ぼすために……。
「さあ、白黒はっきりつけようぜ、金田」
このリア充だけには負けるわけがいかない。おれはこころの中で、そう思い自分のパトスに火をつける。
クラス対抗スポーツ大会、二日目。卓球の部、個人戦決勝。おれたちは、ついに激突した。
金田のサービスで、試合が始まった。白球が、ふたりの陣地を往復する。金田が強い回転をボールにかけてきた。そのせいで、おれのミスで緩い返球になってしまう。金田はチャンスとばかりに、緩い返球にスマッシュを繰り出した。
「まだ、まだだね」
金田はどや顔で、そう言った。
「おまえは、テーブルテニスの王子様かっ!?」
おれは次のレシーブで、復讐を誓うのだった……。




