闘い
追いかけられる。追いかけられる。気分はさながら猟師に追われる鹿のようだ。疲労で足が動かなくなってきた。思わず足がもつれる。
「もうダメだ、、」
絶望に立たされ、だが同時に冷静に考える。どうして追われているんだ、俺は。そもそも追っているのは誰だ。こんなに疲れているのに、まだ逃げなくてはいけないのか。いや、もうどうでもいいや。考えても足が動くわけでもないし、そもそも追っ手は、、どこだ?辺りを見回す。だが、どこにもいない。
カチャ
冷たいナニカがあてられた。
すぐ後ろにいた。もうおしまいだ。
「締切はきちんと守ってくださいね、漫画家さん」