白の書――世界の子供たちへ――
掲載日:2016/09/09
眼を披いたらそこは白の世界だった。どこまで経っても世界は白く、白以外のものが見えない。白以外のものが見えないから、白というものが存在するかも怪しいかもしれない。その中で当てもなく彷徨い、口笛を遠くまで歌い、そしてぼくは白い砂漠を永遠と歩いて、ドク、ドクと心臓が鳴る、その音が聴こえてきた。そこにピアノの音が鳴り響く。光があった。光は書を閉じ、ぼくたちの言葉が混乱にも似た、その合間に死を祈り、眠り、希望を奏で、
そして夢を埋葬する。
――親愛なる世界の子供たちへ――
いつかまた会おう。約束だよ。




