頭がおかしい・・・ゲームの始まり方
説明回です、苦手な方は飛ばしてください
意識が覚醒し瞼を上げると白い空間にいた
なんだ?ここ、ゲームの中じゃないのか
そう思っていると、頭に声が響いてきた
「ようこそ、Free World On Lineへ、さっそくですがこの世界の説明を聞きますか」
目の前の空中に "Yes” ”No”が浮かび”Yesにタッチする
「はい!では説明させていただきます。この世界はバースと呼ばれ、プレイヤーの方々は、異世界からやって来た”迷い人”と、NPCの方々から認識されます。目的は、特になく行動はプレイヤーの自由です」
「なるほどね、何でもありか」
「次にシステムについて説明させていただきます。まず、ウィンドウオープンとおっしゃってください」
「ウィンドウオープン、わっ!」
言われたとおり呟くと、目の前に透明な板が現れた
「まず、あなたのお名前を教えてください」
そう言われると板に文字の入力ができるようになった
「さて、プレイヤー名は決めてなかったな・・・どうするかな」
少しの間考え、本名はまずいと思いプレイヤー名を決めた
「・・・・はい、ラブ様ですね。プレイヤー名は変えられないのですが、よろしいですか?」
目の前の板に”Yes””No”が浮かび”Yes”を押す
そうすると、板の表示が変わり、上からプレイヤー名、、ステータス、称号、装備、アイテムボックス、固有スキル、スキル、アーツ、パーティー、フレンドの項目が表示された
「目の前にあるものはウィンドウと言って、これからラブ様が好きな時に呼び出せます。クローズと言えば、ウィンドウはなくなります。引き続きウィンドウ内の項目の説明をさせていただいてもよろしいですか?この質問から、声に出して答えてください」
めんどくさくなってきたので、飛ばそうと思ったのだが、ラノベとかでもこういう説明は聞いたほうが後々役に立っていたので
「はい」と答えた
「では、はじめにステータスの説明をいたします。ステータスは、
Lv:レベル・・・プレイヤーの成長値
HP:生命力・・・残り体力
MP:魔力・・・備わっている魔力量
AT:攻撃力・・・物理攻撃をした際のダメージに関わります。
DF:防御力・・・物理攻撃を受けた際のダメージに関わります。
MA:魔法攻撃力・・・魔力を使った攻撃をした際のダメージに関わります。
MD:魔法防御力・・・魔力を使った攻撃を受けた際のダメージに関わります。
DE:器用さ・・・動作する際の精密さに関わります。
基本的に始めたばかりのステータスは基本的にどの値も10ですが、ゲームを最初に始めるまでのプレイヤーの現実での経験、行動がステータスを増減させることがあります。また状態異常を受けるとステータスが増減することがあります。状態異常は、プレイヤー名の隣に表示されます。
HPが0になると一定時間後に、プレイヤーが元いた街や拠点に戻ります。この状態を<死に戻り>といい、ゲーム内時間で3時間『虚弱』の状態異常がかかり全ステータスが最大値の30%になります。また、死に戻りを48時間以内に3回するとゲーム内時間で3日間『倦怠』の状態異常にかかり全ステータスが最大値の70%になるので気をつけてください」
死に戻りには結構厳しいな・・・
「次に、称号について説明をしてもよろしいですか?」
「はい」
「称号は、プレイヤーが一定の行動をすることで取得する場合があります。称号に書かれた条件下で、ステータスなどに補正がかかり、称号はプレイヤーの任意でon,offができます。」
「次に装備について説明してもよろしいですか?」
「はい」
「装備は、現在身につけている服、アクセサリー、武器、防具が表示されます。また、武器は現在装備しているものを除いて3個登録することができ、登録したも武器はウィンドウを開かずとも任意で呼び出し、交換することができます。ただし、この方法で武器を交換する際は、交戦している対象から2m以上距離が空いていないと行えません」
疑問に思ったことがあるが後でまとめてしよう
「次にアイテムボックスの説明をしてもよろしいですか?」
「はい」
「アイテムボックス内には、薬、服、アクセサリー、武器、防具、素材、その他の欄があり、それぞれ、持てる量の上限値はないです。薬に関しては登録することができ、登録した薬はウィンドウを開かなくてもアイテム入れから、取り出すことができます。
登録できる薬の上限は持っているアイテム入れの性能に依存します。」
なるほど、アイテムはいくらでも持てるわけだな
「次に固有スキルの説明をしてもよろしいですか?」
「はい」
「固有スキルはプレイヤーの行動、性格の要素により発現することがあります。
いつ発現するかはプレイヤー次第です。また、固有スキルにもLvが有り最大Lv10まで上げることができます。Lvが10の状態になると進化することがあります。固有スキルの進化はプレイヤーの任意で行うことができますが、プレイヤーの性格、これまで行動により進化の派生先が変わります。一度進化させると元には戻れないので、進化させる前に一度よく考えてから進化をを行ってください」
ここで、プレイヤーごとに大きく個性が出そうだな
「次にスキルの説明をしてもよろしいですか?」
「・・・はい」
正直かなり面倒になってきて「いいえ」と答えそうになったが我慢した。
「スキルには、『発動型』、『常時発動型』、『誘発型』の3種類があります。『発動型』・・・プレイヤーが任意に使うことができる。
『常時発動型』・・・プレイヤーが意識せずとも常時使われるスキルウィンドウでon,offができる
『誘発型』・・・プレイヤーが任意でつかうことができず、条件を満たすことで勝手に発動する。ウィンドウでon,offができる
スキルは、ゲーム内で一定の行動を行うことにより、取得することができます。ゲーム開始の特典として、スキルを5個まで任意に選択し取得できるようにします。しかしこの方法で取得できるスキルは、取得条件にほかのスキルが不要であるものだけです。
スキルにもLvがあり、上限値はスキルごとに違います。また、固有スキルとは違い進化しません」
「次に、アーツの説明をしてもよろしいですか?」
「はい」
「アーツは、プレイヤーが任意に使うことができます。
取得は、一定のプレイヤーの行動、スキルの取得またはスキルのレベルアップによりすることができます。」
スキルとアーツは違うのか・・・かなり設定がこんでるな
「次に、パーティーの説明をしてもよろしいですか?」
「う~~~~~~ん、い・・」
「パーティーは最大六名まで組むことができます。」
・・・もうめんどくさいから、「いいえ」と答えようとすると説明が始まってしまった。
どうやら、唸っていたことで”Yes”と、認識されたようだ
「お互いのプレイヤー名を認識していない状態でも組むことができ、NPCもメンバーに組むことができます。パーティーメンバーを組んでいる間は簡略化されたステータスをいつでも見ることができ、項目は、プレイヤー名、HP、MP、状態異常が表記されます。
パーティーを組んだ状態で敵を倒し経験値を取得した場合パーティーメンバー全員が経験値を取得することができますが、取得する経験値はパーティーの人数により減少します。減少率は、自身を除くパーティーメンバー一人につき、10%です。」
レベルを上げるなら、あまりパーティーを組まないほうがいいかもしれない
「最後にフレンドの説明をしてもよろしいですか?」
「・・・はい」
これで最後だというので、もう聞くことにした。
「フレンドは、お互いのプレイヤー名を認識している状態でいないとなることができません、フレンドになるには招待するまたは、招待された状態でそれを承諾、または、承諾されることによりなることができます。
フレンド同士はいつでも会話を行うことができます。」
「説明は、以上です。質問はございませんか?」
ようやく質問ができるようになったのでさきほど思った疑問を質問しようとしたが、ゲーム内で検証できることなのでやめることにした。
「ないです」
「それでは、バースに移ります。」
それだけ言って、声がなくなった
疑問に思っていると、突然足元に大きな穴が空き、ぼくは落ちてしまった
「アッーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!」
落下によって起きる風圧、真っ暗な穴の中、それによって引き起こされる恐怖に、叫ばずにはいられなかった
一分ほど落ちていると、意識がだんだん怪しくなっていき、意識を手放した・・・・・
・・・・頬がチクチクする。
雑草が僕を刺すような感触で意識を取り戻した