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1-8  悪鬼

 サガは昨日とは違い、軽鎧も着ずに身軽な服装だった。代わりとばかりに両腕に手甲らしきものを付けている位か。そしてその眼はギラギラとラクード達を睨んでいる。


「ノワ・クラーヴィス」


 開口一番名前を呼ばれたノワが気味悪げに一歩引き下がった。


「ご指名だぞ。なんか言ってやれよ」

「……わかりました」


 若干嫌そうにノワが頷きサガと視線を合わせた。


「こんな時間にこんな真似までして。一体何の様ですか?」

「お前が欲しい」


 どストレートな要求にげほっ、と思わずノワが咽た。


「随分とストレートな告白だなオイ。それで返事は?」

「嫌に決まっているでしょう。そもそもあの人はここで捕まえて警察に突き出します」

「だ、そうだぞ?」


 嫌そうに顔を顰めているノワの返答にサガの顔が歪み、そしてその顔がラクードを睨む。


「その男の何が良いのだ」

「……ちょっと待ってください。何かあなたは勘違いをしていませんか?」

「そんな育ちも悪ければ頭も口も素行も経歴も碌でもなさそうなチンピラのどこが良いのかと聞いている」

「OK分かった。とりあえず俺は喧嘩を売られているって事でいいんだな?」


 こめかみに青筋を浮かべてラクードが拳を鳴らす。ノワはノワでサガの勘違いに肩を落としていた、


「あの、だからですね、この人とはそういう関係では」

「ならば力づくでも奪い取る!」

「話を聞いて下さい!?」


 まるで話がかみ合わない。そもそもサガの眼はギラつきを通り越してどこか正気を失っている様にも見える。ラクードは舌打ちするとじゃらり、と鎖繋がれた左腕を掲げた。


「面倒だがやられるつもりもねえ。力貸せ」

「同感です。あなたの力を貸してください」


 そしてノワも鎖で繋がれた右腕を掲げ、そして何も起こらない。


「え?」

「ん?」


 きょとん、と顔を見合わせる二人。そこにサガが突っ込んできた。ラクードは慌てて横に飛び、そして例の如く逆方向に跳んだノワと鎖を引っ張り合い倒れ込む。体勢を崩したラクードにサガが手甲に包まれた腕で殴り掛かってくるが、それを寝転びながらも蹴り飛ばし慌てて立ち上がる。


「どっちに逃げてんだよ!」

「それはこっちの台詞です! それに何で剣に変わらないんですか」

「何ぃっ? 今のお前が刀に変わる所だろ! 力貸せって言ったじゃねえか!」

「私も言いました!」

「だから――って危ねえっ!?」


 蹴り飛ばされたサガが再び突っ込んでくる。ノワとの口論に気を取られていたラクードだが、流石に前を向きサガの拳を躱した。頬の横を通り過ぎていく拳。それを掴み上げると足を払い、バランスを崩させた所で再び蹴りを叩きこむ。


「とにかく早く武器に変われ! 速攻でぶった切る!」

「っ、分かりました!」


 納得はしていないようだが喧嘩している場合でも無いと言う事はノワも分かっていたのだろう。直ぐに刀に変わるとその柄をラクードが握る。


「今度は逃げられない様に氷漬けにしてやれ!」

《わかりました》


 サガはラクードの蹴りで少しふら付いた様だがやはり直ぐに体勢を立て直すとその両腕を前に向けた。手甲の中心部に埋め込まれた結晶が光を放つ。魔導器の核が放つ光だ。


「《回・炎》」


 突き出された両腕に魔導器から生み出された炎が巻きつく様に渦巻く。サガが腕を振るとその炎は射出され、まるで蛇の様にうねりノワの部屋の天井や壁を破壊した。


「いいなあれ。ちょっと欲しい」

《馬鹿言って無いで早く行ってください》

「わかってるよ!」


 ラクードが刀を手に飛び出すと、サガが腕を振り回し炎の鞭で迎撃した。不規則にうねるそれをまともに回避するのは困難だ。ラクードは多少のダメージを覚悟でそのまま突っ込んでいく。数発が体を霞め、炎に服と肌が焼かれるのを感じながらも止まる事無く進み、そしてサガへと斬りかかった。


「おっらぁぁ!」


 上段からの袈裟切り。だがそれはサガの手甲に阻まれる。金属同士がぶつかり合う嫌な音と火花が散り、ラクードは手応えの無さに眉を顰めた。一度刃を引き、改めて斬る。そう考え刃を引き始めた所でノワが慌てた様な声を漏らした。


《待って下さい、まだ途中――》

「何?」


 待てと言われても既に動き出した体は止まらず、ラクードは床を蹴って背後に跳んでしまっていた。そして己の握る刀を見れば刀身が青白く光っており、そこからまるで糸の様に氷が伸びてサガの手甲と繋がっている事に気づく。


《早すぎます! あんな一瞬では凍らせられません》

「今は手応え無かったからもう一回斬ろうとしてたんだよ。お前こそ仕掛けるのが早すぎだろ!」

《打ち合わせも無しに分かる訳ないでしょう……来ましたよ!》


 襲い掛かる炎の鞭を横に飛んで躱す。その度に部屋の壁が燃え、家具が砕けていく。


「鬱陶しいなくそっ。予定変更だ。俺が変わるからあの手甲ごとぶった切れ」

《勝手な事ばかり……わかりました》


 ノワが了承すると同時にラクードの体が光に包まれ漆黒の大剣へと姿を変える。逆にノワは人間に戻りその大剣の柄を握りしめた。


「行きますよ!」

《おう》


 ノワが前進。ラクードとは違い、巨大な剣を楯とし炎の鞭を防ぎつつ一気に距離を詰めた。


「はあっ!」


 気合いの一声と共にその大剣を振り下ろす。サガは先と同じように手甲を使って防御したが、その体が数歩後ろに下がってよろめいた。


「ノワ・クラーヴィスぅ! お前は私の……!」

「いい加減、しつこい!」

《潰れなっ!》


 ノワが更に刃を押し込み、大剣が黒い光を纏う。途端に加重を増した斬撃がサガの体を沈ませた。


「ぬぅうううう!?」

《オラオラオラ! もっと行くぜ!》


 ラクードが声を上げ更に加重が増していく。が、それに焦ったのはサガだけでなくノワもだった。


「ちょ、ラクード!? ここでそんなに力を増したら――」


 ノワの言葉が終わる前に、びしぃっ、と足元から嫌な音がした。そしてノワとサガの足もとに亀裂が入りどんどんそれが広がっていく。

 ノワの部屋は屋敷の2階にある。そしてサガが乗りこんで来た時の衝撃と、暴れた事によって部屋の耐久力は極端に落ちていた。そこに異常な加重をかけるとどうなるか。

 亀裂はノワとサガを中心に遂に危険域まで達し、そして音を立てて床が崩れた。


「きゃあああ!」

《お、おう!?》


 ノワが転がる様に下へと落ちて行き、鎖で繋がれた大剣状態のラクードもそれに続き、やがて瓦礫の中に埋もれるようにして着地した。


「痛っ……無茶しすぎです! 家を破壊する気ですか!」

《だったら先に言っておけ! ぶっ潰すって言ってお前も賛同しただろ!》

「あそこまで馬鹿力で行くとは思いもしませんでした!」


 ぎゃーぎゃーと言い合う二人に影がかかる。それは同じく落下しながらも直ぐに立ちあがり迫ってきたサガだ。その腕は既に振りかぶっており、瓦礫に埋もれたノワは行動が遅れた。


「しまっ――」

「何を遊んでいるのだお前達は」


 突如響いた凛とした声。ノワを別の影が飛び越えそしてその腰に差していた剣でサガを打ち払った。そしてその影はゆっくりとノワの前に立ちふさがる。


「クレス姉様!」

「無事だなノワ。だがふざけているのは感心しない」

「そういう訳では……」

「まあまあクレスちゃん。遅れてきた私達も悪いのだから喧嘩は無しよ」


 のんびりとした声と共にブレーナも現れノワを瓦礫から引きずり出す。埃に塗れたノワの服を払ってやりながらブレーナはあらあら、と笑った。


「ごめんなさいねえ。最初の衝撃の正体を確かめに言ってたらノワちゃんの所に行くのが少し遅れちゃったのよ」

「最初の……そういえばあれはなんだったのですか?」


 確かに音と衝撃は2回あった。2回目がサガの襲撃なら1回目ななんだったのか?


「言ってみたけど壁が壊れてるだけで何も無かったわ。多分陽動か、場所を間違えたかじゃないかしら? けどお父様達の留守中に屋敷をこんなにしてしまってお姉ちゃん、ちょっとショック」

「ああそうかい。それでアイツはどうすんだ」


 剣から人間に戻ったラクードが目配せする。その先ではクレスに切り飛ばされたサガが立ち上がった所だった。


「つくづくタフな野郎だな。愛の力って奴か?」

「やめて下さい。あんな愛要りません」


 うんざりしたようにノワが肩を落とす。ラクードとしてもその気持ちはよくわかった。


「そうねえ。家をこんな事にしてくれた罰は与えなきゃいけないわあ」


 朗らかにブレーナが笑うがその言葉にラクードとノワが少し震えた。確かに原因はサガだが少なくとも床をぶち抜いたのは二人なのだ。それがバレたらどうなるのか、考えたくない。


「クレスちゃん。あの人の動きを止めてくれる~?」

「了解しました」


 クレスが頷きサガへと跳びかかる。サガも炎の鞭で応戦するが、クレスはそれを躱し、剣で弾き、時には斬り飛ばして全てを防いでいく。ラクードの力技とは真逆の方法だった。そうしてクレスがサガの気を引いている内にブレーナは懐から棒の様な物を取り出した。その棒を捻ると途端に棒が伸び、杖程の長さになる。ブレーナはその杖をサガに向けると静かにその力を解き放つ。


「《焼き、焦がし、灰すらも呪い尽くせ・祖は獄炎の権化なり》」


 ごうっ、と杖の周りに光と紫炎が巻き起こる。それらは杖の先に収束してき、そして放たれた。クレスが絶妙なタイミングでサガから離れ、その横をブレーナの放った紫炎が通り抜けていく。


「クラぁぁぁっぁーヴィスぅぅぅぅぅ!」


 自身の眼前を覆う紫炎に雄たけびを上げるサガを飲み込んで、その炎は進路上の全てを巻き込み燃やしていく。その勢いのままに外に飛び出したそれは、クラーヴィス家の塀にぶつかりようやくその勢いを止めた。


「…………お前の姉貴、おっかねえな」

「わかってくれましたか。因みに本気になると文字通り跡形も無く燃やし尽くされます」


 ラクードが冷や汗を流しつつ見つめる先では、圧倒的な火力と破壊力で屋敷の庭すらも削りつつ塀まで達した炎の中から、かろうじて生きているが黒焦げのサガが地面に倒れ落ちた所だった。





「技名を考えるのはどうかしら?」


 騒ぎの後、警察を呼ぶとまたしても事情聴取が始まった。とは言っても今回も完全に被害者なのと、昨日の内にこちらの事情は話してあるのでスムーズに進み昼前にはなんとか解放される事となった。因みにサガは最低限の治療の後、警察に連れて行かれた。

 そんなこんながあった後のクラーヴィス家。その応接間でブレーナが開口一番そう告げたのだった。


「今回の件はさっき話聞いたけど、要は二人の連携や意思疎通が取れてないのが問題でしょ? そりゃ出会って数日でなんて無理に決まってるわ。だから最低限相手が何をしようとしているのかを簡潔に伝える為にも名案だと思うの」

「つまり技名というよりは合図だな。確かに私もその方が良いと思う。二人が鎖で繋がれてる以上、お互いを武器として使う事があるのだからな」


 クレスも腕を組み頷いている。そんな二人にノワは考える様に顎に手を添える。


「確かに言いたいことは分かります。要は相手の行動が分かれば良いのですね」

「確かに毎回足引っ張り合ってたらその内死ぬかもしれないし良いかもな」


 ラクードとしても先程の様な無様な戦闘は避けたい所なので同意する。


「しかし突然名前と言われましても……」

「あまり捻り過ぎると分かり難いものねえ。その辺りのネーミングは人の感性にもよるし」


 にこやかに笑いながらブレーナが先程の杖を取り出した。今は最初の短い形態に変わっている。


「魔導器の発動キーはそれを造った人よりけりだから、その人の特徴が何となくわかるのよねえ。例えば私のこれは恋人に振られた女性が涙と憎しみの果てに三日三晩で造り上げた呪殺シリーズの一つ。燃やし尽くしてもまだ足りず、灰まで呪い尽くすなんて余程その恋人の事が好きだったんでしょうねえ」

「そんな禍々しい魔導器を嬉々として解説するな!」

「あら? だけどこの呪殺シリーズ結構人気なのよ? 他にもどこまでも対象を追尾して呪詛の言葉を吐き続けて精神崩壊させる《一途な愛言刃》というのがあって――」

「もういいから話を続けるぞ!」


 まだ語りたそうなブレーナの言葉を無理やり遮る。クレスとノワも同意なのか静かに頷いた。


「名前云々は後でもいい。それより色々調べたんだろ? その結果はどうだったんだ」

「まだ全てを調べきった訳では無いが今の所空振りだ。『人を魔導器に変える魔導器』の資料は見つかっていない」

「そう簡単にはいきませんか……」


 クレスの答えにノワも肩を落とす。ラクードもあまり期待はしていなかったので小さく頷いただけだった。


「ならアズラルの野郎だな。あいつを見つけ出して直接問いただす」

「先ほど警察の方々から聞いた話ですが、ここから西に行った所にある街、クリティブ付近で巨大な人形に乗った男を見た、という目撃証言があるそうです」


 言いつつノワが地図を広げる。クリティブはこのラズバードの街から西へ少しといった所だ。馬なら一日で着くだろうが、それは雪が無ければの話。安全を考慮すれば2日か3日といった所か。


「ならそこに行くしかねえな。異論は?」

「まあ、仕方ありませんね。ですが行く前に自警団の方に連絡だけさせて下さい」

「その必要は無い」


 部屋の扉が開き新たな声が加わる。入ってきたのはセシルとジェネスだ。


「連絡は私がしておいてやる。というか自警団を取り仕切っているのが私なのだから私さえ知って置けば後はどうとでもなる」


 中々に暴論な気もしたが面倒なのでラクードは突っ込まない。


「ノワー、面白そうだし私も」

「お前まで行ったらこの街の戦闘力が落ちるだろうが。お前は脳内はお花畑だが腕は確なのだから留守番だ。そう、残念な事に脳内は手遅れなのにだ」

「そ、その言い方は酷くないセシル姉!? 私いつも弾けてる自覚はあるけど、時と場合によっては何て事もあまり考えないけど、それでも楽しく生きてるよ!」

「黙れ。昨日も自分の奇行が原因で家族会議絶賛開催中だったのだろう? また同じことを繰り返したいか?」

「嫌ぁぁぁぁ! ナマズはもういやあああああああ!?」


 突如顔を青くして蹲ったジェネスを指さしてラクードがセシルに訊く。


「何があったんだ?」

「聞かない方が身のためだ。だがしいて言うなら、家族愛の表現の仕方は多種多様という事だな……」


 どこか遠い眼で語るセシルだった。


「それよりもラクード・ウルファース。私はお前に一つ確認しておきたい」

「何だ――」


 ひゅっ、と風を切ってラクードの眼前に突き出されたのは銃口だった。


「セシルさん!?」


 ノワが驚き叫ぶが彼女は視線を逸らさず、そしてラクードも目を逸らさない。


「私は、私たちはお前を信用していいのか? 血のつながりは無いにしても私もノワの事は妹の様に思っている。だからこそ確認したい」


 セシルの眼は冷たく、そして鋭い。対してラクードはどこか自嘲気味に笑った。


やっぱり気づいたか(・・・・・・・・・)。安心しろ、ってのは難しいかもしれないが俺としてもこの珍妙な体質を直さない限り自由に動けないんだ。その事は信じても良いぜ」

「だがお前がノワを殺して自由になる可能性もあるだろう?」

「そう思うならお前が付いて来て見張ればいい。俺は一向に構わないぜ」


 二人、しばし無言で睨みあう。ノワは訳が分からずその二人の間を心配そうに見る事しか出来ない。

 やがてセシルがため息を付き銃口を降ろした。そしてラクードに背を向けると一言だけ告げる。


「ブレーナさん達からも話は聞いている。一応は信用しておこう。だがもし何かがあれば」

「分かってるよ。その時は煮るなり焼くなり撃ち殺すなり。どうとでもすればいい」


 セシルは答える事無く部屋を出ていった。後に残されたのはどこか居心地の悪い空気。それに耐えかねたのかノワがラクードに問う。


「ラクード、今のはどういう意味ですか?」

「俺から進んで話す事じゃねえ。しばらく寝るから姉達から話を聞いてろ。出かけるのはそれからだ」

「ちょ、ラクード?」


 ラクードの体は光に包まれそして漆黒の大剣へと変わってしまう。その後は何を話しかけても反応しないので本当に寝たか、無視をしているかだ。困ったようにノワが姉達に振り向くとブレーナも少し困ったように笑った。


「ノワちゃん、これはさっき警察署で聞いた話なんだけどね」


 少し躊躇いがちにブレーナが語り始める。その内容はノワにとっても驚くものであり、思わず剣となり黙りこくったラクードを見返してしまう程だった。


「ラクード君はね、何度か捕まった事があるんですって。そして警察内部での彼の呼び名は―――『味方殺しの悪鬼』だそうよ」


 ノワの中で昨晩夢見た光景と、そこに居た少年の姿が思い浮かんだ。


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