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現の証拠 伊達政宗
現の証拠からもう一人の主人公の伊達政宗です。
革ジャンに黒のジーンズという服装、金髪のポニーテールをたなびかせている。というイメージで描いてもらった記憶があります。
強い責任感と、負けん気の強さから男性的な部分があり、盲信的な敬一郎に対する感情に女性的な部分という二面性を持つという、非常に繊細なキャラクターで動かしていてとても楽しいです。
二面性が極端というだけであって、決して二重人格というわけではないというのが、このキャラクターのポイントであり。彼女自身がこころの逃げ道をつくるうえで二つの人称を使い分けているというのが、既存の二重構造のヒロインとの差別化になっています。
強くても基本的には年頃の女の子であるのに、強い自分でいないと自分の存在を認識できず、愛情というものを誤認してしまいます、それが自分の感情でさえ。
そういうジレンマを抱えている、というのが政宗のポイントで可愛さなのですが、いかんせん難しすぎるようです。
面沢作品はそんなキャラクターばかりなのですが。