出会い
女子中学に入って一年がたった
二年生になった私もこの女子だらけの学校にだいぶ慣れてきて、友達もできた。
女子校とは不思議なもので、男子の目がないのをいいことに、皆結構たくましくなっていっている。
ロッカーには洗っていない体操服、飛び交う罵声、暴言
居眠り、早弁などなど…
私も問題児気質で男っぽい所は変わらなく
その性格のせいか、いろんな人が「おもしろいやつ」と言ってくれて嬉しかった
どこか女子が苦手で距離を取ってたのも事実だけど…
そして
もう一つ変わったことがある。
それは
男が大の苦手になってしまったこと…
同じ年の男子はもちろん
通りすがりの男の人を避けるほどにもなってしまった
一日中女だらけの生活で、男子と接することなんてほとんどなかったし
少女漫画にハマって男性に変な幻想を抱いていたのもある。
「おーい!あやかー!一緒に帰ろー!」
「はやくー!!」
この二人はゆいとかおる。
二人とも少し変わった人たちで、通学のバスの中でしょっちゅうあって話しているうちに気が合って、すぐ仲良くなった。
「はいはいはいー。お待たせー」
「今日はどこ行くー?カラオケ?」
「昨日行ったじゃん!」
「じゃあどこ?」
「んー…ボーリングとか」
「ボーリングは先週三回も行ったじゃーん」
「じゃあどこだよー!!」