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依存恋愛  作者: ホミナ
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小学校卒業式




小学校の卒業式の後の謝恩会




親たちが一生懸命セッティングしたであろう中華料理店で開催された




私は唯一の女友達の理恵ちゃんと愛奈ちゃんと一緒にコース料理をほおばっていた





親には友達がいないとか余計な心配させたくなかった


だから時々親のほうをチラッと見る


私の心配をよそに友達のゆうたの親と仲良く世間話に花を咲かせているようで少しほっとした。







その時


後ろからトントンと肩をたたかれる






「おい。仲本」







振り返ると

昨日まで付き合っていた杉田くん


とその仲間たち







「何?」


「いや、あのさ。話したいことあるんだけど」







杉田は学校1モテる男


卒業式間近に私は告白した











私は当時、モテる男に惹かれていき

好きだと思ったらどんどん告白した。




幸いモテたのか、フラれることもなく


小学生の時だったから付き合うというのもたかが知れているが

いろんな男と付き合った





当然、女子は良い気分にはならなくて、嫌がらせも時々あった


でも私の男らしい性格のおかげか、男子との方が仲が良かったので、気にしていなかった




そんなことお構いなしに告白してはほかの男に惹かれ、また別の男に惹かれ…と

繰り返してばかりだった











最後に付き合ったのが杉田だった




この時の私も

本気で好きなわけじゃないから長く続くわけもなく




「ごめん。やっぱ好きじゃなかった。」と先日フッたのだった



そりゃあなっとくできないだろう


いきなり告白していきなりフッたのだから。










「話って何かな?」


「あ、のさ。」





下を向いて何かを言い出せないような杉田と

周りから「早く言えよ!」と言われているその光景に非常に苛立ちを感じた







「あやかー?」


突然母から声をかけられ振り向くと、母は店を出て車のカギを開けていた









「はーい」


「お母さんもう帰るけど、あやかまだいる?」


「あー…と」






チラッと杉田を見ると

焦っているのか口をパクパクさせていた





その姿を見て

何故か私の中の苛立ちがピークになった












「ううん。私も帰る。」




「そう?でもいいの?友達…」


「もう話し終わったから」






呆然とする杉田をよそに

冷たく目もあわさずに車に乗り込もうとすると


杉田はポケットに入れていた紙をつかんで私のもとへ走ってきた





「仲本!これ!メールアドレス!」


「え?」






そのまま何も会話のないまま車を走り出した





















あれから

私は一切メールしてないし、杉田も私のことなんてわすれただろう

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