プロローグ
中学一年生。
新しい空気、新しい世界、新しい人々
キラキラした女の子だらけの世界に目がチカチカした。
「あ、あやか。久しぶりだねー」
「おー!あやかじゃん!久しぶりー」
ここにいるのは2、3か月までライバルだった人たちばっかり。
中学受験で女子校へ来た私。
いやいや勉強する私に親からは「これっきりだから。受験終わったら楽になるから」といわれて頑張った。
私は公立に行く皆とは違うんだ。
みんなとはこれっきりなんだ。
そういう考えから
小学校からろくな生活をしていなかった。
女子から人気の男になんとなく惹かれて
好きでもない男に告白しまくって。小学生の興味からか、私が結構もてたからかほとんどokされて、付き合っては別れての繰り返し。
もちろん女からは嫌われていった。
でも、なんとなく私は
女の子のフワフワした趣味や、独特の集団での甘い会話ができなくて
どちらかといえば男子とギャーギャー騒いでいたほうが楽しいタイプの男らしい女だったので
女子から嫌われていっても、苦手だったから平気だった。
受験が終わってからの小学校生活は男子とつるんでは悪さして
本当にろくでもない奴だった。
今でも思う。
なんで、あの時、同じ空間にいたあの時は目もくれなかったのに、
今ではこんなにあいつに依存したみたいに何度も惹かれていくのだろう・・・と