AOI 第83話
久しぶりの続けてのお出かけに、おまけに、ラーメンの温かさもくわわり、帰りの車の中で、まぶたが少し重く感じた。家に帰ったら、お風呂掃除をしてと思っていたけれど、あっと気づいて、そうだ私達みんな温泉入ってきたんだ、そのまま眠れるーと、安堵した。家に着いた。玄関を開けて、
「ただいまー。」
と、言いながら靴をぬぐ。誰もいないのに、なぜか言ってしまう。そうすると、つかさず3人の誰かが、
「おかえりー。」
と、返してくれるのが家のスタイルになっている。1人の時など、わかっているのに、ただいまーと言って、自分で、おかえりーも言って、入っていく、小さい頃から言っている。習慣?身についてしまっている。弟も同じく。3人で、ゾロゾロと居間に入る。1日いない部屋は、冷え切っていた。こんなに冷えるものなんだなとストーブの暖かさが懐かしくなるくらい寒かった。車の中の暖かさを忘れた。寒い寒いと言いながら、ストーブをつけた。母は、台所へお湯を沸かしにいっている。弟は、こたつの電気を入れて、まだ冷たいこたつの中に足をいれた。
「冷たーい。」
と、弟が言いながら、座って、TVをつけていた。弟は、こたつの中に、腕を入れて、温度調節のつまみを回していた。私は、ストーブの横に立って、手をストーブの上で暖めていた。母が、台所から、
「あったかいの何飲むー?」
と、聞いてきた。弟が、
「何あったっけ?」
と、こたつに両腕を入れながら、顔もTVをむけながら、聞いていた。私は、いつものの他に新しい飲み物があるのかなという好奇心があって、母のいる台所に行った。母は、自分のコーヒーカップの上に、コーヒーのフィルターをのせていた。母は、すっと、私に、飲み物の入っているいつもの、かごを渡した。受け取って中を見ると、いつもの、緑茶、紅茶から、ラテのいろいろな粉の飲み物が入っていて、お湯を注げば出来上がる物がたくさん入っていた。いつも迷う。
「わーっ、どれにしようか。」
と、弟のいるこたつに持って行った。新しいラインナップも見つけて、これいいねって。ガサゴソとかごをあさっていた。弟は、その中から、2つ取り出した。それを見て、私は、無かった発想だと思って、いいねと言って、私も2つ取り出した。母が、自分のコーヒーセットと私と弟のマグカップをおぼんに乗せて運んできてくれた。私は、台所へ立って、鍋敷きと沸騰したヤカンを運んだ。私は、はじめの一杯をココアにした。うーん、甘い良い香り。母は、少しずつお湯をいれては休んで、また、少しずつお湯をいれては休んでをカップが溜まるまで続けていた。コーヒーは、それが美味しいらしい。




