チンポリ物語
あらすじ:
チンポリに歴史あり。
チンポリとは文字通り、チン子をポリポリと掻く行為を指す、アカルのイケナイ癖だ。
問題はアカルがチンポリを状況を選ばず何時でも何処でも誰といても行う点、
そしてズボンの上から少々ではなくパンツに手首まで突込み「直にゴリゴリと(友人談)」チンポリする点に集約される。
男子中学高校時代のアカルの見た目は格好が良い方だったと思う。
ポニーテールに整った顔立ち、長いまつ毛、力強い瞳、口元のほくろ、背は高い方だった。
普段はお金のかかっていそうな流行りの渋谷系カジュアルを着こなしていたが、しばしば奇抜なファッションも披露してくれたものだ。
それ故にチンポリ行為とのギャップが激しく、それがまた人目を引くことになっていたのだ。
またアカルは喧嘩が強く、学園のワル軍団のリーダーでもあり、一般の生徒ではチンポリを注意することなど怖くて不可能だった。
そうでもなければ「チンポリ野郎」的な屈辱のあだ名をつけられてイジメられていただろう、そうであるからこそアカルは好き放題にチンポリをしていられたのだ。
「曲がった事が嫌いだからポジションを直しているだけ(本人談)」というのは嘘だ、生卵をかき混ぜるようにシャッシャッシャッシャッと掻いているのを目撃したことがある。
あれはもう「ポリ」なんてレベルじゃなかったが、何か皮膚の病気で痒いと言う訳ではないと、それをこの目で確認したという共通の友人から聞いた。
チンポリをした後でその手のニオイを嗅いで顔をしかめたり、右手をパンツに突込みながら左手でパンツのゴムをバフンバフンする空気入替をしたり、総じて彼は自由だった。
そんなアカルと今日は久しぶりに会うことになっている、社会人になりみんな忙しくなってもアカルを中心にしばしば集まって酒を飲むことがあるのだ。
待ち合わせは神楽坂の少しお高めの料亭でだった、通された座敷ではアカルがひとりで酒を飲んでいた。
左手に日本酒の杯を持ち、右手でチンポリをしていた訳だが、それはあたかもチンポリをつまみに酒を飲んでいるかのようだった。
今日はアカルを含めて総勢4人だから結構集まった方だと思う、乾杯して思い出話に花が咲く。
「そういえば覚えてるか?駅向うの高校の連中とケンカしてさあ、俺たちタケやん先生に職員室で激怒されたことあったじゃん?」
「あったなあ、あの時ふとアカルの方見たらさ、チンポリしててさ、俺笑うの我慢するのに必死だったんだぜ?」
「そうそうタケやんも怒鳴ってる途中で固まってたじゃん?あれアカルのチンポリで見て固まってたんだぜ!」
「それで職員室出た後にさぁ、みんなで一斉に大笑いしてな!『アカルイヤだよ!だってみんなで反省しなきゃいけない時にチンポリしてんだもんよー!』ってな!」
「おう、覚えてるよ、その時俺こう言ったんだよな『本当に反省してるからチンポリするんだよ』ってな」
「そういえばさ、おすぎがアカルからボンタン借りたことあったじゃん?あの時おすぎポケットに手突っ込むなりうおおとか興奮しだしてさぁ」
「どうしたのか聞いてみたら『さすがアカル!チンポリのし過ぎでポケットに穴が開いてるよ!』ってさあ」
「これでポケットに手を突っ込んで直チンポリし放題だ!っておすぎなぜか大喜びしてたよな」
「そういえば、麻雀してる時もアカルよくチンポリしてたよな、チンポリにした手でツモるなよとかみんなに言われててさあ」
「一度なんかチンポリしたそのままの手でツモろうとしたときに指の先に縮れ毛がついててさぁ!その時は一発ツモしたんだよな」
「ああ、あれな、禁断の秘儀『毒手拳』だよ」アカルがテレくさそうにそう言った。
「駅向うの高校の連中とケンカする時も使ってたよな、その禁断の秘儀『毒手拳』さ!」そこでみんなでイヤ過ぎるよなアレと大笑いした、やっぱりアカルは最高だ。
すっかり話題がアカルのチンポリに持ってかれたな、でもそれでいいんだ。
まあ久しぶりに会ってチンポリの話ってのもなんだけどな。
「アカルさ、留学時代どうしてたの?そのチンポリ」
「いや普通にやってたけどな、そういえばタイ人の留学生は真剣に嫌がってお説教受けたことあったよ」
「それ日本の恥さらしてないか?」「いやそんな事はないよ、これがサムライスタイルだって言ってやったよ」「マジかよ!やめろよ!」
「社会人になってからもぶれる事はなかったな、客先の打合せでチンポリしてたら関西の人には『何してんねん!やめーやそれ!』ってツッコまれたことあったけどね」
「笑う!それでアカルなんて返したの?」「チンポリしながら『そうですなあ』って返したら笑ってくれたよ」
「今アカルって外資系の会社に勤めてるんだよな?ドイツ人に何か言われないか?反応が気になるわ」 「いや特に何も言われないよ」「外資系は成績さえ出てれば何やっても許されるからかね」
「だけど本社でボードの会議あった時、チンポリした手でその辺触るなよって言われた」「それってめちゃくちゃ嫌がられてるじゃん!」一同大爆笑である。
思い出話に花が咲き乱れた、そろそろお開きの時間だ。シメの言葉のつもりでアカルに問いかけた。
「アカル、これからもチンポリし続けてくれよな」
そんな問いかけにアカルは最高の笑顔でこう答えてくれた。
「ああ勿論さ、なんせ俺にとってチンポリは―――
ポリポリポリポリ
―――なろう小説そのものだからなッ!」ドヤァァァ!!!
評価の星の数だけアカルがチンポリします。