6話:喫茶店と投資家
この話を聞き、そりゃ良いと塚田守が言い、それだけ長い時間が喫茶店を使えるのはメリットが大きいと言った。そして、美鈴さんとアルバイト3人で、朝10時と、昼12時、夜の6時前後は、忙しくなるが、何とかこなせる様になった。
その後、売上も伸びてきた。その後、女子学生の石田歩さんが、短大の食物栄養科の学生さんで、実習のために、夏休み、冬休みに、アルバイトしても良いと言い出した。それは大変助かると言い、飲食付き、時給5百円で、雇うことにした。
学生、数人でローテーションを組んで、2人ずつ、働けるようにしてくれるという申し出を受けた。これにより、男子学生1名と女子学生2名のアルバイトが雇えることになり大人が1人出れば、運営できる様になる。
食料品は,買いに行かず、業者に全部運んでもらうようにしてケーキも作れるようになり売るようになった。その後、休みの日には、塚田守は、鹿島美鈴さんと、子供3人と出かける様になり、彼女が1970年3月18日生まれで25歳だとわかり、若いと驚いた。
そして塚田守は、実家を出て1995年3月18日、鹿島美鈴さんの25歳の誕生日から、立川の郊外の3LDKのマンションを借りて鹿島美鈴さんと同棲を始めた。その後、国立駅前の喫茶「美鈴」に出かけて、土日以外、毎日、出かけた。
ラジオ短波を聞いて株投資をしながら喫茶店経営を始めた。毎日、学生のアルバイトさん12人をローテーション働いてもらい運営管理を任せた。やがての鹿島義朗さんの命日、一周忌があけた1994年2月9日に塚田は、美鈴さんと結婚届した。
その後、役所に結婚届を出して夫婦と3人の子供の5人で写真を撮りに行った。そして、亡くなった塚田一郎に報告すると、まー結婚しないよりは良いと言っくれるような気がした。その後、3月のある朝、美鈴さんが、体調を崩した。
もしかしてと思い、彼女を産婦人科に行かせると、おめでたとわかり、1995年2月28日が予定日となった。そのため、奥さんの塚田美鈴さんは、出産のために、喫茶店「美鈴」を休み、全て、塚田守が、店を運営することになった。
そのため食品類はトーストとホットドックと珈琲と紅茶のセットだけにした。しかし、漫画や読書、勉強のための喫茶店として若者の人気が高まりバイトさんの給料と店の費用と塚田守の給料が、やっと出る程度の儲けが出た。
塚田守は、もし赤字が続くようだったら、すぐに店じまいする考えで、店を運営していった。その後、1995年2月28日、塚田との初めての子供として、塚田辰男が無事誕生し、4人目の子供となった。
1995年は、株価を注視しながらき喫茶店の仕事をしていた。8月、ソニー株が2千円を切ったと知ると、父が1900円で3万株、5700万円で買った。1996年にヤフーというソフトバンクの関連会社が上場するという情報が入った。
その話が、証券会社から入り、あらかじめ決めていたようにIPO・新規公開株購入のため証券会社に数社に応募した。その後も1996年7月10日、子、塚田美恵子1997年9月10日に6子、塚田貴子が生まれ6人の子供に恵まれた。
その後、アパートが手狭になったので、塚田守が、実家の父に、実家の離れをリノベーションして、使わせて欲しいと言うと、父が。了解してくれ、木造2階の6LDKの家を3千万円で改築し、与えてくれた。
6LDKといっても、子供部屋は、1つの大部屋「9-10畳」を間仕切りで2つに分けて、小さな子供達の個室を4個作ったので、実際には大きめな4LDKと、同じ大きさだった。完成後、子供達は、個室ができて、喜んだのは言うまでもない。
1997年11月30日に完成して入居した。やがて、1998年を迎えて、新居に入った塚田家では全員で、阿豆佐味天神社、立川水天宮に初詣でに行き、家内安全と健康祈願と学問成就をお願いした。
その後も、喫茶店は、塚田守が、アルバイト学生と共に、運営していた。その後、塚田一郎が1997年9月に、ヤフーの新規公開株1株70万円で2株購入できた。塚田守は、1株を70万円で1株買えた。
その後、ヤフー株の上場初日、初値が、1株200万円となった。その後、シティバンクが1998年からインターネットバンキング「シティダイレクト」を開始した。その時、インターナショナルキャッシュカードの発行。
その他、シティゴールド・メンバー「富裕層の優遇」、シティティゴールドメンバーを招待しての海外金融商品の勉強会を毎月、無料で一流ホテルで行い、招待すると言われた。その条件が気に入り、ゴールドメンバーになった。
すると「東京帝国ホテル、ホテル・オークラ、パレスホテル、ニューオータニ、ハイアット、パ-クハイアット、ヒルトン」などで、最初の頃は、昼食付きの投資勉強会の招待状が届いた。また、新規にゴールドメンバーを紹介すると2~3万円の賞品をもらえた。
さらに、シティドルカードは、直接、海外で、米ドルを使えるメリットなど、破格の条件である事を知った。そこで、塚田一郎と、塚田守が、ゴールドメンバーになり勉強会で、以前、日本国内では得られない情報を教えてもらった。
まず、海外のヘッジ・ファンド、海外優良ファンド、海外の銀行などの貴重な投資情報を得られた。塚田一郎は、シティバンクの企画したチャイナファンドを購入。数年かけても大きな利益を得たいと考えた。