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最強の男の娘の異世界戦記~異世界にて近代軍隊創りませう~  作者: 永遠の42歳時雨上等兵
第1章 お貴族様に目にも見せてやろう
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エルフと冒険者ギルド

 遅くなりました(;・ω・)


 ()で囲われている場所は小声で喋っています。

 ナターシャはフードを取ると、自己紹介を始めた。


 「ナターシャだ」


 「…えっと。それだけ?」


 「なんだ?文句があるのか?」


 「…小雪、ちょっとこっち来て」


 「なんじゃ?」


 背後に生えていた木の裏側に連れていく。

 すると、当たり前のようにミアとしぐがついてきた。


 「どう言うこと?自己紹介しろって言ってんのに名前言って終了て」


 「ちょっと酷いと思いますなぁ」


 「…私もそう思う」


 「すまんのう。エルフってちょっと傲慢なところあるからのう」


 「なに、エルフって皆あんな感じに高圧的なの?」


 チラッとナターシャを盗み見る。

 髪色は白髪。浅黒い肌に黒い幾何学模様のタトゥーを入れている。

 今はフード付きのマントを羽織っているので顔以外は見えない。

 さらにいえばかなりの数の暗器を体中に仕込んでいる模様。

 森の精霊と言われるエルフらしからぬ装いだが、もしかすると…。


 「勘のいいお主なら気がついとるじゃろが、彼女はダークエルフじゃ。普通のエルフでも高圧的じゃが、ダークエルフは職業柄相手に嘗められないように振る舞わねばならぬからのう。より高圧的なのじゃ」


 「なるほどな…」


 「どないします?実力示した方が早い思いますが」


 「かといってはここでおっ始める訳にはいかんしな…。どっかいい場所ない?」


 「島はどうじゃ?」


 「船捕まるかわからんしめんどい。それにそこそこ遠いしな」


 「うーん。…あっ、冒険者ギルドとかどやろか?」


 「冒険者ギルド?」


 「あそこなら道場みたいな所もあるからええな思ったんです。どやろか?」


 冒険者ギルド。

 その名の通り冒険者達のギルド。寄り合いみたいな物だ。

 冒険者はよくあるファンタジーに出てくる例のあれだ。

 依頼受けて何でもやる何でも屋みたいな職業で一攫千金を夢見てなるものは意外にも多い。


 「でも確かギルド内の施設やらなんやらは一般解放してなかっただろ?ましてや俺みたいなガキ相手にされるか?」


 「そこはまあ上手くやれるから問題ないのじゃ、それに一部の施設やらは一般解放しておるのじゃよ?」


 「あっそうなの?」


 「そうじゃ。それにあそこなら万が一ナターシャが負傷しても医者をすぐ呼べるしの」


 「ふーん。んじゃ冒険者ギルド行くか。ついでにギルド内も見て回りたいし」


 「了解じゃ。すぐに行くのかの?」


 「おう。とりあえずエミリア先生に外出許可取ってくるわ。小雪、ついてきて」


 「了解じゃ」

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 エミリア先生に外出許可を貰おうとして一悶着あったが何度か許可を取り付けた。

 …でもなんでミアの場合はついてくって言うだけで許可出るんだ?解せぬ。


 「おっ。そうだ。小雪、この際だから冒険者ギルドについて詳しく教えて」


 「ワシは検索エンジンじゃないのじゃぞ?まあよいが」


 冒険者ギルドに着くまでの間、冒険者ギルドについて話を聞く。

 わかった事をまとめると…。


 まず冒険者とは、金を貰って色々やる便利屋の事でこの世界では割りとポピュラーな職業らしい。貧しい出でも一攫千金が狙えるからな。


 なるには冒険者ギルドで登録するだけでいいらしい。登録料は小銅貨3枚。かなりリーズナブルだな。


 冒険者はギルドの方でランク付けされていてそのランクに応じて依頼を承ける事ができる。当然高ランクの方が割りがいい。


 一番下はアルファベットのH。その昔転生者がランクを作ったのでその時の文字を利用しているらしい。

 その後、G,F,D,…と上がっていき通常はAまである。しかし、Aクラスはそこそこ稀な存在でそこまでたどり着ける者は少ない。


 だが、世の中には例外と言う者が存在するのはどこも一緒のようでAクラスの上にさらにS,SS,SSSが存在する。ここまで来るとはっきり言って化け物だ。


 そしてその冒険者達の集まりが冒険者ギルド。

 冒険者は国を跨いで依頼を承ける事ができるが、国を移動しまくれると言う職業上その立場が弱くなる。

 そこで有力な冒険者が設立したのが冒険者ギルド。ようは規模のでかい労働組合みたいなもんか?

 聞いてみるとその認識で大体あってるとのこと。


 冒険者ギルドでは冒険者の登録。仕事の依頼。素材等の売買。訓練所の利用。その他幾つかの施設がある。

 今回利用するのは訓練所でここは冒険者が自主的に訓練する為に解放されたり。ランクアップ試験の実技で使われたりする。

 回復魔法に長けたギルド職員が常駐しており、安心の安全サービスを受けられるとのこと。


 「ふーん。ところで小雪はランクで言うと?」


 「表はDクラス、中堅くらいじゃな。Cクラスから少し目立ち始めるからのう。Dクラスからランクアップ試験は受けとらんのじゃ。(そして色々あって裏ではSSクラスじゃ。なんか押し付けられた)」


 「なるほどな。しぐは?」


 「なんやかんや言うて俺もこの世界は長いからなぁ。(Aクラスやで)」


 「ほー。んじゃナターシャは?」


 「ナターシャ”さん“だろガキ。それに何故お前に言わなければならないだ?」


 「そう言わずに教えてあげるのじゃ」


 「Bクラスですぅ。おねぇ様ぁ」


 「…ミアは」


 「ミアは登録前だろ?ランクはない」


 「………そう」


 なんか普段より間が長かった気がしたが…。気のせいか?


 そんな風に喋りながら歩いていると石造りのそこそこ大きな建物についた。


 「ここじゃよ。あぁ。それからガラが悪い者がいるかもしれないからのう。あまり手荒にしてはダメじゃぞ?」


 「ああ。俺が手荒にされる心配はしてくれないと」


 「何を言っとるのじゃ。入るぞ」


 小雪が扉を開ける。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 中に入ると多数の視線を向けられる。

 …まあ、これだけ美女揃いならしたかないか。少し嫌な感じの視線が混ざってるな。


 しばらくすると、少し大柄のガラの悪そうなおっさんが歩いてきた。サッとミアが俺の後ろに隠れる。


 「よう!美人が揃いも揃って何のようだい?」


 「ベルント殿。今日は訓練所を借りに来たのじゃ」


 「空いてるから好きに使ってくれ。ただ色々壊すなよ?」


 「わかってるのじゃ。…あぁ。それから属性調べたいんじゃが」


 「わかった。そっちは用意しとく。そこの嬢ちゃん達か?」


 「そうじゃ」


 「ふーん」


 ベルントと呼ばれたおっさんが俺とミアを品定めするように見る。

 すると、ミアを見たとき、僅かに口角を上げた。


 「(嬢ちゃん、こいつが見えるのかい?)」


 軽く自分の肩を指すベルント。


 「…そう、ですけど…」


 「なるほどな。それじゃあお嬢さん方。先に行っててくれ。俺も後から行くからよ」


 「わかったのじゃ。それじゃゆくぞ」


 躊躇わず歩き出す小雪。素早く小声で聞く。


 「(誰?)」


 「(ここのギルドマスターのベルント殿じゃ。それからお主、ミアは精霊が見えるのかの?)」


 「(…多分な)」


 「(精霊が見える者は少ない。あれだけ慕っておるのじゃ。しっかり守ってやるのじゃぞ?)」


 「(言われなくてもわかってるよ)」


 しばらく進み、扉を開ける。

 中は砂地の少し広い空間だった。


 「ここが訓練所じゃ。ナターシャ。これからお主にはリタと戦ってもらう。そしてリタが勝ったら少しは認めてやってほしいのじゃ」


 「…まあ、おねぇ様が頼まれるなら構いませんが…」


 一瞬こちらを見るナターシャ。


 「怪我しても知りませんよ?」


 「大きく出たのう」


 ニヤリと笑う小雪。


 しばらくストレッチやら体操やらしていると、何かの玉を持ったベルントが現れた。


 「おう。待たせたな」


 「用意は出来とるのかの?」


 「おう。バッチリだ。嬢ちゃん達、ちょっとこっちに来てくれ」


 近づく俺、すかさず俺を盾に使うミア。


 「それじゃあどっちからでもいいからこの玉に手をかざしてくれるかい?」


 玉に手をかざす。すると、玉は黒と暗い赤紫、緑と暗い青の4つの色に光った。

 それを見て頭を掻くベルント。


 「闇と重力、生命と精神の4つ持ちか…すげぇな、嬢ちゃん」


 「ベルント殿。この事は」


 「他言無用だろ?わかってるよ。次、そっちの嬢ちゃんだな」


 恐る恐る手を伸ばすミア。

 今度は赤と青、黄緑と黄色、白の5色光った。

 これを見て再び頭を掻くベルント。


 「お次は火に水、風と雷と光の5つ持ち?これはなんの冗談だ」


 「ベルント殿、この事は」


 「だから他言無用だろ?わかってるよ」


 「話が早くて助かるのじゃ」


 「あんたが持ち込んでくる話の大半は他言無用だからな。もう慣れたよ」


 「それじゃあこれも他言無用で頼むのじゃ」


 小雪が目線で合図を送る。

 訓練所の中央に移動し、しぐを呼ぶ。


 「ナターシャ。準備じゃ。得物は何でもあり、寸止めまたは一撃当てれば勝ちじゃ」


 「はぁ。おねぇ様がそこまで言うならやりますけど。怪我しても知りませんからね」


 「ベルント殿いちよう回復魔法の準備をしておいてほしいのじゃ」


 「わかってるよ。嬢ちゃん。怪我すんなよ」


 ベルントの言葉に軽く手を振る。

 しぐを刀状にし、鞘ごと脇に構える。


 「さあ。始めようか」


 俺は、殺気を放った。

 毎度このような駄文を読んでいただきありがとうございます!m(__)m

 中々話が進まず申し訳なさで心がいっぱいです(;・ω・)

 あと少しで銃が登場するのでもうしばらくお待ちください。


 おまけ


 ダカダカダカダカダカッ


 栗岡「ちくしょーめ!なんで俺が小隊指揮せなあかんのや!」


 ダンダンッダンダンダンッ


 榊原「仕方ないんだよ。人数不足だからな」


 ズドドドドドドドドッ


 朝時雨「全くだよねー」


 ヒュゴォォォォオ

 ズババババババババババンッ

 榊原(姉)『すまないねー読者諸君。ただいま取り込み中だから勝手にプロフィールでも見ていてくれたまえ』


 ザシュッ


 朝時雨「決して手抜きではないよ?」


 プロフィール


 ミア


 人族の少女、現在4歳。

 精霊が見える上に5つもの得意属性を持つ魔法少女。基本物理の方々が多い中の魔法担当。

 髪色は銀髪で瞳の色は暗めの赤。身長はリタよりほんの少し大きい程度で4歳の平均ほど。

 ヒロインの1人でリタにどこへでもついていく。少しヤンデレ気質?


 ズドドドドドドドドッ


 栗岡「大体1個小隊で2個連隊なんて食い止めれる分けないだろうがよ!」


 榊原「確かに大分無茶だな」


 朝時雨「いや諸君。こう考えよう。ここで例のコッラーの奇跡を引き起こせばいいんだよ」


 榊原(姉)『いや無理だろ。て言うか。プロフィールの感想とか無いわけ?』


 朝時雨「ヤンデレは萌える。以上」


 栗岡「幼馴染み萌とかいいっすね」


 榊原「魔法強そう(小並感)」


 榊原(姉)『もうやだこいつら』


 山本「落ちも何もねぇがこれで終わりだ」


 栗岡・榊原・榊原(姉)「「「まさかの新キャラ!」」」

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