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最強の男の娘の異世界戦記~異世界にて近代軍隊創りませう~  作者: 永遠の42歳時雨上等兵
第1章 お貴族様に目にも見せてやろう
12/24

7日チャレンジ

 木曜日は日にちとしては微妙だったので今回より、月曜日に変更します。

 何の通告もなしに変更してしまい申し訳ございません。m(__)m

 翌日


 ミアの希望でいつものようにトレーニングした後、日当でのびのびする。

 ほのぼのした1日を過ごすのはいいもんだなぁ。

 …まあ、そんなことを考えてるとたいがい何か起きるんだが。


 「………………?………………………………?」


 もうすでに何か起きる気配がする。


 「ええぃ!今日はのびのび自堕落な1日を過ごすと決めたんだ!俺は対応しねぇからな!」


 「…リタ君?」


 小声でそう決意を表す。


 「でも………辺の……?」


 しかし、そんな決意むなしく何かの気配は近づいてくる。

 しかし残念だったな!俺にはあんな知り合いは居らん!残念だが今日は俺の出番はないんだよ!


 「あれ~?やっぱこの辺のはずやよねぇ?」


 気のせい気のせい。俺の出番はない、何故なら今日は自堕落に過ごすんだから。


 「あっ」


 …あかん。目があってしもた。


 「ひぃ!こっち来る!」


 「…リタ君?どうしたの?なんか楽しそうだけど」


 「いや、なんでもない。なんでもないぞ!」


 「…そう」


 やめろ!俺は今日は自堕落な1日を過ごすと決めたんだ!だからやめてくれ!こっちに来るな!やめろ!


 「いやー。やなことあると、無理矢理テンションあげて乗りきろうとする癖は相変わらずやね」


 願い虚しく見知らぬ女性に話をかけられる。


 「おねぇさんだぁれ?ぼく、おねぇさんのことしらないよ?」


 ふざけているがマジだ。ほんと知らん。


 「あちゃー。こりゃほんとにわかってないっぽいな…」


 「…リタ君、この人誰?」


 「いや。俺もマジで知らん。ほんとに」


 「うーん。じゃあこっちの方ならわかるやも知れないなぁ。…よっと」


 女性はそう言うと俺目掛けて跳んできた。


 「うおっ!何しやがる!」


 しかし、女性が俺に衝突することはなかった。

 女性は、閃光手榴弾並の閃光を放つと、忽然と姿を消した。


 「いで。おぉい!ちゃんと取ってくれやぁ」


 「…あれ?どこいったの?」


 「こっち、こっち。こっちやって」


 足下を見ると、”それ“はあった。


 「…剣?」


 「…懐かしいな」


 それは1振りの刀だった。

 全長約160㎝。刀長約130㎝。

 紛れもない、俺が愛用し使い込んだ野太刀だ。


 「思い出した?」


 「ああ、しかし、何があった?」


 「いやー。あのとき主人(あるじ)が死んだあとすぐに砲弾が直撃してなぁ。ボッキリいったんよ。んで、気づいたらこの世界におって。あっちこっち歩き回ってたら小雪の姉御を見つけたって訳。そんで後をついてきたら隣街で見失ってな。一緒に姉御探してたエルフとここまで来たって話や」


 「そのエルフは?」


 「姉御を船に乗せたって言うおっちゃんに同じとこまで乗せてって、て頼んどるわ。って、主人は俺より見知らぬエルフの方が気になるん?」


 「とっすまんな、とりあえず人形(ひとがた)に戻ってくれ、刀と喋ってるって変な子扱いされたくないしな」


 「そんなこと言って、主人のことだから色々やってすでに変な子と思われてるちゃうん?」


 「まあな」


 「フフッ。…さて、それじゃ戻るわ。ちと離れてや」


 ミアを連れて少し離れる。

 刀は、再び発光すると、女性の姿に戻った。


 「ふう、やっぱあっちの方がええな」


 「ただの刀だったお前がこんなに立派になっちゃってまあ」


 目測180㎝くらいあるか?ほんと大きくなったな。

 てか無機物から有機物に変わることなんてあるのね。


 「まあ自我自体はだいぶ昔からあったんやけどね?」


 「具体的には?」


 「鵯越(ひよどりごえ)の逆落としくらいやったかな?それくらいや」


 「一ノ谷からかよ。ほんとにだいぶ昔からだな」


 「まあなぁ。っと。そっちのお嬢さんは?」


 「あー。話すと少し長いな」


 「ほーん。にゃるほどにゃー」


 「なんだよ?」


 「なにも?」


 女性は俺とミアを交互に見るとニヤリと笑う。


 「まあ、積もる話もあるが、これ以上2人の仲を邪魔をすると馬に蹴られそうやからなぁー。今日は宿に帰るわぁ」


 「てめぇ…」


 「フフッ。じゃあ、っと。そうだ、俺は今しぐって名乗っとるからそう言うことでぇ。じゃあ、バイナラ」


 そう言い残すと、しぐは去っていった。


 「いやいや、そう言いことってなんだよ」


 「…リタ君?」


 「ああ、ごめん。…そんな顔すんなって今日は1日一緒に過ごすって約束しただろ?」

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 翌日


 懐かしいな顔?に会えた以外は特に珍しいこともなく、1日が過ぎた。

 ほのぼのとした自堕落な1日だったがなかなか楽しかった。

 いつもと同じようにトレーニングをした後、やって来たしぐと昔話に興じる。

 やはり積もる話はだいぶあったらしく、気づけば昼になっていた。


 「なんだかんだ喋ってたら昼になっちまったな」


 「そうやな。なにか予定あるん?」


 「ああ、昼ごろに小雪が来る予定がある」


 「そう言や俺は姉御にこの姿は見せてなかったわ。驚かしたろ」


 「あれ?小雪と一緒に行動してたんじゃないのか?」


 「後ついてきた言うたやろ?一緒に来たわけやないんや」


 「なるほどな」


 「あら、リタ君。そちらの方は?」


 雑談をしていると、エミリア先生が話しかけてきた。

 まあ見知らぬ顔が増えてるからな。


 「こんにちは、自分はリタの知り合いでしぐと言います。以後お見知りおきください」


 「これはご丁寧に。私はエミリアと言います。…ところで初対面の方に不躾ですがリタ君とはどのような関係ですか?」


 「あー。なんと言いますか…」


 言葉を濁しながらしぐがこちらを横目で見る。


 「あー。エミリア先生。その辺もまた今度。小雪との関係を説明する時に話します」


 「…わかりました。ではまた今度詳しいことを教えてくださいね」


 そう言い残し、エミリア先生は建物の中に入っていった。


 「…あの人、どっかの武士だったとちゃう?なんと言うか…。身のこなしや雰囲気が…」


 「たぶんな。俺も詳しいことは知らん。だがまあ、十中八九間違いないだろうな」


 「やっぱ長年の癖は抜けないもんなんやなぁ」


 しぐがしみじみと言う。

 しばらくすると、今度は大通りの方から聞き馴れた声と、まだ若い女性の声が聞こえてきた。


 「……………!………………………………………!」


 「…………」


 「……………………!」


 「なんやなんや?痴話喧嘩かいな?」


 「この声は…ひとつは小雪だな。もうひとつはたぶん知り合いじゃない。んで、声色的に喧嘩って訳でもない」


 「しかし近づいてるみたいやけど、どないします?」


 「まあ、ほっといていいか。そのうち来るだろ」


 「了解、了解」

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 庭の木陰に入り、俺の後ろで空気になっていたミアとしぐ、俺の3人でぐでぐでしていると、何故か女性を侍らせた小雪がやって来た。

 女性はフードを目深に被っており、口元以外は見えない。


 「おねぇ様ぁ。どうしてこんな所にぃ?それより、私とイイコトしましょうよぉ」


 …まあ、口元しか見えないがずっとこんな調子なんだが。


 「…まあ、話は聞こうか」


 「…おいガキ。おねぇ様になんて口の聞き方してんだ?ん?」


 そう言うと女性は俺を睨んできた(ような気がした)。


 「あー。うん、ちょっと話がややこしくなるからのう、ちょっと向こうに行っててくれるかの?」


 「わかりました。おねぇ様ぁ」


 そう言い残し少し離れる女性。

 …あー。睨んでるな、こっちを。


 「まあ話せば長くなるんじゃがのう?2年くらい前にあやつらに襲われての。返り討ちにしたら付きまとって来るようになったのじゃ」


 「はぁ。…そんないかにも厄介事の種を出発前に俺に託そうとしたと。そう言うこと」


 「まあ、そう言う事になるかの」


 「はぁ。まあいい。その話は後だ。首尾はどうだ?」


 「うむ。上々じゃ。例の(ぶつ)とその他で小金貨3枚ほれ、ここにある」


 そう言うと小雪は懐から小さな袋を取り出した。


 「確認するかの?」


 「いや、いい。とりあえず1週間チャレンジは終了したな」


 「明日払えば完了じゃのう」


 「ああ、とりあえずその袋は明日の朝までお前が持っとけ」


 「了解じゃ」


 小雪は小さな袋を懐に戻す。


 「んじゃ、次は今後についてだな」


 「おっとその前に、ええですか?」


 「…ああ、そうだな自己紹介からだな」


 と言う訳で自己紹介タイム。


 「ああ、後ろの女性の自己紹介かの」


 「しょうゆことんじゃ。ちゃっちゃかやっちゃって」


 「んじゃ俺から。久し振りやなぁ、姉御。元気してたぁ?確か最後は太平洋でドンパチしとった時やったっけ?」


 「…うーん。いまいち記憶に引っ掛からん。すまんが名乗ってくれるかの?」


 「…まあ、そりゃそうやな。ちと待ってや。たぶんこっちの方がわかりやすい。…よっと」


 跳ぶと同時に発光し出すしぐ。発光が止むと、しぐは再び刀型になった。

 そして今度は落とさないようにしっかりキャッチする。


 「…大太刀、扶桑血時雨(ふそうべにしぐれ)…。まさか付喪神(つくもがみ)になって転生しておるとはのう…」


 「今はしぐと名乗っとるさかい。これからよろしゅうな」


 「よろしくじゃ。…これから先、頼むのじゃ」


 「任しとき、姉御」


 見つめ合い、握手する小雪としぐ。

 てか両方ともでかいな。見上げなきゃいかんから首疲れるわ。


 「そんで小雪。あそこで突っ立ってるフード被った奴はこの間言ってたエルフってことで間違いないか」


 「そうじゃ。その認識で間違っとらん。ナターシャ」


 「はーい。おねぇ様ぁ。なんですか?」


 小雪が名前を呼ぶとすぐにやって来た。

 これほんとに返り討ちにしただけ?なつき方が凄いんだけど。


 「すまぬが自己紹介をしてくれんかのう」


 「そんなぁ、もうしたじゃありませんかぁ。いや、おねぇ様の為なら何度でもしますけどぁ」


 「いや、ワシじゃなくてこっちにじゃ」


 「…了解です」


 女性改め、ナターシャはほんとに渋々と言った感じでこっちを向いた。

 そして、これまた渋々と言った感じでフードを取った。

 今回もこのような駄文を読んで頂き、ありがとうございます!

 日にち変更については大変申し訳ありません。事前にお知らせするべきでしたね…。

 次回からは何か変更する時は必ずお知らせいたします!それでは、オマケをどうぞ!

 m(__)m


 おまけ


 榊原「嘘だ…。小隊長が男だったなんて嘘だ…」


 栗岡「あちゃー。こりゃ相当ショックを受けてますなぁ」


 榊原(姉)「そりゃ憧れの小隊長だったからねぇ」


 栗岡「へー。どれくらい憧れてたの?」


 榊原(姉)「ガル(朝時雨)「やめろ!そのネタは危険だ!」殿くらい」


 栗岡「あー。そりゃだいぶ憧れてたねぇ」


 朝時雨「…あの、君たち、そろそろお仕事する気なぁい?」


 栗岡「っと。そうだったそうだった。プロフィール紹介やらな」


 榊原(姉)「そうだったねぇ。んじゃ早速いくよぉ。今回犠牲者は、この方」


 プロフィール


 小雪


 本作のヒロイン兼姉さん枠。

 種族はこの世界では最強種、古代龍(エンシェントドラゴン)

 その中でも特殊な事例、古代の混沌龍エンシェントカオスドラゴン

 別種の古代龍同士が交配することによって生まれる変異種でかなり珍しい。

 小雪はその中でも4種族の交配と言う相当珍しい特殊な事例。

 身長は170㎝程。烏の濡羽色と表現するのがピッタリな艶やかな黒髪を腰まで伸ばしている。

 胸は少々と言うかだいぶない。顔立ちは整っており、何度か街中でモデルのスカウトをされかけた事も。

 ちなみにリタより年下だったりする。


 栗岡「姉御は人外人外思ってたけどまさかほんとに人外だったなんてな」


 榊原(姉)「あの人がよくしてくれた零式艦戦でのP51撃墜、さすがに冗談だと思ってたけど信じれるわぁ」


 栗岡「あれ?姉御航空機操縦できたの?」


 榊原(姉)「凄かったわよぉ。アメリカ行った時はF104でF22から撃墜判定取ってたし」


 栗岡「…その話マジ?嘘でしょ?」


 榊原「そう言う話なら俺も聞いたことがあるぞ」


 栗岡「うわ!びっくりした。急に復活するなよ」


 榊原「曰く、1両のハ号車でM4シャーマンの1個中隊を殲滅したとか。曰く、7㎞先の人を狙撃で仕留めたとか」


 朝時雨「他の皆さんが話に夢中になったので私が締めたいと思います」






 朝時雨「閉店ガラガラ!」

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