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最強の男の娘の異世界戦記~異世界にて近代軍隊創りませう~  作者: 永遠の42歳時雨上等兵
第1章 お貴族様に目にも見せてやろう
10/24

ダンジョンコアとダンジョンマスター

 翌日


 「んじゃ張り切っていくかぁ」


 よく晴れた朝、俺達は港に集合した。…今日で4日目、後3日か…。


 「…まあ何も言うまい」


 ちなみに今日もミア様はいらっしゃいます。


 「…海」


 「さって、そんじゃ役割説明するぞ。集まれー」


 まあ集まってるんだが。


 「ゴブタケは他の連中に説明、それが終わったら俺達の所に来て、集合場所は島に着いたら説明しまーす。その他の面子は一緒に行動。いじょーなんか質問は?」


 「…特に無いみたいじゃな」


 「んじゃ乗船開始ー。今日はお願いします」


 「おお、任しとけ!礼儀正しい坊主だな!」


 小雪が準備したのは漁船だった。どうやら気のいい漁師が島まで乗せてくれるらしい。ありがたいことだ。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 なんやかんやあって島。


 「狼煙を焚けば迎えに来てやる。がんばれよ!」


 「ありがとうございましたー」


 こうして気のいい漁師は去っていった。


 「んじゃ小雪、案内よろしく」


 「了解じゃ」


 工具を持った小雪が先導する。しばらくすると、やっぱ皆暇なのか無駄話を始めた。


 「そう言えばリタ。よくエミリア殿の許可を貰えたのう」


 「ああ、上手いこと言いくるめた」


 「後々面倒なことにならなければよいがの」


 「いやなこと言うなよ」



 「…リタさん。お嬢はどうなりました?」


 「ああ、あの嬢ちゃんならエミリア先生が責任持って育てると」


 「そうですか…。ありがとうございます」


 「そんな湿気た顔すんな、今生の別れって訳じゃねーんだ。たまには顔を見せてやれ」


 「良いこと言っておるようじゃが容姿ですべて台無しじゃの」


 「うるせぇ」


 そんな感じに無駄話したり島を観察しながら歩くこと20分。


 「さて、着いたのじゃ」


 「ここか…」


 そこは山の中腹にある洞窟だった。洞窟の入り口の前には小さめの広場になっており、焚き火の後がある。


 「んじゃゴブタケは他の連中に説明が終わったらここまで来てくれ」


 「わかりやした」


 「よし、んじゃ行くぞ。小雪、再び先導ー」


 「了解じゃ」


 ゴブタケが隊列から抜け、3人で移動する。

 洞窟は少し直線に進んだ後、少し広い場所に出た。右側に別の穴が見える。

 右側の穴に入り、しばらく進むと再び少し広い場所に出た。


 「あれ?コボルトだっけ?そいつを殺したのに汚れてないな」


 「ダンジョン内の死体はなぜか消えてしまうのじゃ。のう、お嬢ちゃん」


 「うっ、そ、そうよ」


 どうやらまだ苦手意識があるらしい。まあ、昨日よりはましか。


 「じゃあとりあえずダンジョンについてもう少し詳しく教えてくれるか?」


 「わかった」


 「小雪の方も、冒険者側として詳しく教えてくれ」


 「了解じゃ」


 かくかくしかじか。


 「なるほどな…」


 2人の話を総合するとこう言うことだ。

 ダンジョンはどうやって出来るかはよくわからないがダンジョン自体は基本、ダンジョンコアによって運営される。

 また、よくある事例ではダンジョンマスターと呼ばれる存在が現れ、コアとマスターのペアでダンジョンが運営される事例がある。

 ダンジョンは貯めたポイントで拡張することが可能。

 と言うかポイントで拡張していく。


 「ちなみに今のポイントは?」


 「今は…うげっ!」


 「どうした?」


 深雪が心底驚いたといった表情でこっちを見る。


 「い、12500…」


 「あー。すまん、基準がわからん」


 「ええっと。ポイントは1秒毎に増えてくの、ポイントの増やし方は」


 「ああ、それは知ってる」


 「そ、そう。でも、今までは1日で100くらいしか溜まらなかったのに、なんで急にこんなに…」


 「まあ、それは俺達が入ってきたからだろうな」


 ちらっと小雪を見ながら言う。


 「まあ、そうじゃのう。お嬢ちゃん、個別にポイントの吸収率は見ることは出来るのかの?」


 「う、うん。ちょっと待って」


 そう言うと自分の前で指を滑らす。俺には見えんがなにかパネル的な物でもあるのか?


 「1日あたり28万8千!うそ!あなたいったい何者よ!」


 小雪を見ながら叫ぶ深雪。


 「何者と言われてものう…」


 それに対して苦笑する小雪。


 「ところで俺は?」


 「あなたは…。0みたいね…」


 「ぶふっ」


 「うわっ!きたねぇな」


 「す、すまぬ」


 「でも不思議ね、普通は少しはポイントが吸収されるはずなのに」


 「うー。そう言えば前に知り合いがなにか言ってた気がするのじゃが…。なんだったかのう…」


 何かを思い出そうと必死に悩む小雪。


 「ちなみに、今あるポイント使うとどんなことができる?」


 「これだけあると少しはいろいろ出来る、かな?」


 「かなってなんだよ。かなって」


 「し、仕方ないでしょ!こんなに貯まったこと無いんだから!」


 「うーん。なんだったかのう…」


 「まだ言ってんのか?」


 「うーん。もう少しで思い出せそうな…」


 「まあ頑張れ。それで、とりあえずだが。深雪、地形を変えずにダンジョンの広さを変えられるか?具体的に言えば今ある土地をそのままダンジョンにするって感じか?」


 「いや、知らないけど。まあ、何を言いたいかわかったわ。それはもちろん出来るけど」


 「んじゃとりあえず洞窟の前の広場までダンジョンにしてくれ」


 「…はい、出来た」


 「そんじゃ次は「思い出したのじゃ!」声でかい」


 小雪を見ると後味が悪そうな表情でこちらを、いや、深雪を見た。


 「思い出したのじゃ」


 「それはさっき聞いたもったいぶらずにはよ」


 「あー。単刀直入に言うとじゃな。ダンジョンコアに名前をつけ、それをダンジョンコアが認めると、つけた者はダンジョンマスターになるのじゃ」


 「「………」」


 「いやー。思い出せてよかったのじゃ」


 「「それを早く言え!(言ってよ!)」」


 「ぶべらっ!」

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 「いやー。あと1日早く思い出していればのう」


 「おかげで俺はなにも知らずにダンマスだよ」


 「なんであの時名前を受け入れたの…」


 ミアに見せないように小雪を折檻した後、しばし休憩。


 「まあ、過去のことを嘆いても仕方ないのじゃ」


 「ほとんどお前のせいだけどな」


 ほんとにこいつは…はぁ。


 「しかし、小雪の言うことも一理あるか。そう言うとことで、改めてこれからよろしく」


 「…まあ、確かに仕方ないのかも、私もあの時受け入れたし。…これから、よろしく」


 「おう」


 …誰もなにも言わない。作業再開かな。


 「んじゃ、作業再開ってことで」


 「次はどうするの?」


 「次は…ダンジョンの拡張だな。いまポイントは?」


 「ええっと。2万4千とちょっとってとこ」


 「2万4千か…」


 「あっ、あとなんかゴブタケだっけ?来たみたい」


 「お、マジ?」


 「うん、ダンジョン内は自由に見れるんだけど。広場にゴブリンの団体がいるみたい」


 「んじゃ行くか。ダンジョン関係はまた後で。先に、挨拶だけするか」


 ミアと小雪、深雪をみる。


 「…ついてく」


 「ワシはもちろん一緒に行くのじゃ」


 「私は待ってるわ」


 「いや、みんなで行くんだけど…」


 「え?」


 「え?」

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 駄々をこねる深雪を説得して移動する。

 洞窟の前の広場につくと、ゴブリンが団体でいた。ええっと?1、2、3…。


 「46人じゃ」


 「ああ、46人いるな」


 ゴブリン達をよく見渡してみる。男18の女38、内老人1人づつに子供6人づつか…。

 しばらく見渡していると、こちらに気づいたゴブタケが近づいときた。


 「リタさん。彼らで全員です。村の生き残りは」


 「そうか…」


 「今からあなたを紹介しやすが、村が人族にやられた以上、少し風当たりが強いかもしれやせん」


 「それは大丈夫だ。うまくやる」


 「分かりやした。では先に」


 昨日宿を出たあと小雪に聞いた話だと、あの嬢ちゃんとゴブタケを襲った連中は村を襲った際に逃げ遅れた者を容赦なく殺していったらしい。それも、老若男女問わず。


 「どうする気じゃ。これから」


 「連中をまとめて、うまくやるさ」


 腕を組ながら呼ばれるのを待つ。


 「さーて。忙しくなるぜ」


 「はぁ、今までやって来たようにやれば早いじゃろう」


 「暴力ですべて解決ってか?別に慈善事業で拾った訳じゃねーんだ。利用出来るもんは何でも利用してでかい事業でも起こして金稼いだ方が得。糞貴族に落とし前つけさせるのは後でもいい」


 「…やっぱり気づいておったのじゃな」


 「当たり前だろ、あの真面目なエミリア先生が自分からあんな額を借金するはずがない。あるとすれば連帯保証。だがあのクソデブの雰囲気から察するに、ありゃ詐欺だな」


 「落とし前はどうつける気じゃ?」


 「襲撃して心底恐怖していただく。んで、野戦砲でも作って家ごと吹き飛ばす」


 「過激じゃのう」


 「てめぇほどじゃねぇさ」


 「クククッ」


 「フ、フフフッ」


 「クハッ、クハハハハハハッ」


 「フ、フフフッフハハハハハッ」


 少年と女性は笑う。

 そして2人は今までと同じ、血と臓物の臭いがする修羅の道へと進む。

 今までも。
















 これからも。

 このような駄文を読んでいただき誠にありがとうございますm(__)m

 いい加減文量を一定にしたい(;・ω・)

 さて、突然ですかこれから1話に1つおまけをつけていきたいと思います。申し訳ありませんがもう少しお付き合いくださいませ。(;・ω・)


 おまけ


 栗岡「さあ始まりました!」


 榊原「…なにこれ」


 栗岡「ここでは私たち栗岡と榊原。第1話でチラッと登場したもぶ達が読者様の質問に答えようと言うコーナーです」


 榊原「んなこと言ってもこんな駄文小説に質問もクソもないと思うんだが」


 栗岡「まぁまぁそう言わずに、さて、最初のお便りです」


 榊原「てか質問なんてあった」


 栗岡「ねーよ」


 榊原「じゃあ意味無くね?」


 栗岡「んなこと言ってもクソみてぇな作者が思い付きで始めたんだからしょうがねーだろ」


 朝時雨「てな訳で質問、批評、感想なんでもいいのでどしどし送ってください!」


 栗岡榊原「「出てくんのかよ!」」




 榊原(姉)「私の出番は?」

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