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未来世界~僕と妹と・・・~  作者: 葉織 水奈
1章~久しぶり
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事前調査2

イギリスにて迎えた翌日は少し肌寒い日となった。

夜の任務までの時間は町中をぶらついていた。

あちらこちらを歩いていて調査もこめていたが、何か記憶が戻るようなきっかけを探しにいった理由もある。

古めのレンガづくりの建物が並ぶ町に人間の姿は少ない。異世界生命がよく見かけた。

今まで地球の人間として生きてきて、同じ人間をたくさん見てきた僕にしては、こうして町中を動いている地球外の姿を見るのは少しだけ嫌な気がする。

こんな感情は僕だけかもしれないし、同じ機関の人たちもそうかもしれない。もっといくと人間全てが抱いている感情かもしれない。

こんな感情を抱いただけで、記憶の方は何も思いうかぶことはなかった。



日はすぐにかたむき、暮れ、夜を迎えた。

今日は、『WEP』の内部に潜入して協定のために調査をする。

集合は『WEP』のある建物の二件隣の廃屋にて。

「きたわね」

すでに『EM』が到着して準備をしていた。

「やっぱり早いな」

「いつものことよ。さぁ、『SIN』も早く準備」

彼女は任務中でもそれ以外でも早めに準備などをしてしまう。機関のメンバー内では多分一番だと思う。

「何してるの、早くしなさい」

言われるままに僕はじゅんびをする。

「さて、これから調査よ。これは向こうの連中さんには極秘だから」

「ああ。早速いこうか」

廃屋から出て、調査へ。


建物のすぐ近くの物陰に隠れて人がこないか見る僕ら。

「西側約500m程からこちらに向かってくる人影を発見」

『EM』が望遠鏡を覗きながら伝える。

「装備OK、侵入準備」

インカムのスイッチを入れ、光学迷彩服を着る。

これでとんだハプニングがない限りは誰にも見えない。

人影はどんどん近づき、建物内へ入ろうと扉を開けた。

『今よ』

バレないようにこっそりと、自然に人影の後ろにつき内部へ侵入する。

さて、建物内は少し狭い一軒家だ。

家具等は壁側に配置されており、床にはカーペッドが一枚しいてある。東の窓側に一つデスクがある。

人間の男性が二人立ち話していたが、世間話だった。

だが、数分して彼らがカーペッドをめくり、床に手をかける。

そして、扉になっていた床を開け、階段を使って降りていく。

床が閉まると、勝手にカーペッドがひかれる。この時、微量だが魔力を感じた。

無人と化した室内。

『私はデスクの方を調べるから、『SIN』は戸棚の方調べてちょうだい』

インカムから指示された。

「わかった」

全ての戸棚の中を調べて見たが、何か手がかりになるものはない。

「どうだ、何かあるか?」

『いいえ、あると言ったらこの辺の地図ぐらいよ』

「じゃあ、次はさっきの床下か」

カーペッドをめくる、やはり床が扉のようになっている。

「開けるから」

『ええ』

床を開けると、階段があらわになる。

この奥にさっきの人達はいったようだ。

『この奥から少し魔力が感じられる。多分奥に異世界生命がいるようよ』

彼女がそう言うのもよく分かる。

異世界からもたらされた魔法というものに少々うっとい僕でも感じられる感覚・・・

何か異様な、神秘的な不快感・・・

「進むか?」

『ええ、行きましょう』

そう言われまず僕が階段を数段進み、安全確認。

「いいぞ」

その後に彼女が進んでくる。僕も奥へと行く。


――――――――


あれから小一時間たって、僕らは廃屋へ戻ってきた。

「さてと、調査結果をまとめるわよ」

道具等を片づけ、着替えてから今調査したことをまとめる。

侵入捜査をして分かったことは、大まかに3つ。

まず『WEP』はまだまだ小さいチームであること。

次に異世界生命はとても人間と同じだろうこと。

あと、チーム内はかなり親密ではあること。

他にも細かい幾つかの点を踏まえて、今回調査の大きな疑問解決をする。

「調査結果から、『WEP』との協定は可だと確認した」

「確かに、特には問題点がなかった」

これで、明日の昼にあのチームとの協定を結ぶことになる。

もし、これで色々と有力な情報が手に入れられれば機関のメンバーとして喜ばしいことだ。

皆様のご意見ご感想等よろしくおねがいします。

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