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未来世界~僕と妹と・・・~  作者: 葉織 水奈
2章~故郷にて
14/17

任務開始

第二の故郷がある程度判明した翌日。

国内線の飛行機を利用して九州へ向かった。

九州の空港はやはり厳重に監視がなされており、荷物検査などもかなり細かく行われた。

検査を無事通過し、空港から待ち合わせの場所へと向かう。

空港周辺は整備がなされていたが、南の紛争地現場に近づいていくにつれて、建物が倒壊、破損されていて、道路もぼこぼこと穴が空いてきた。そして、人の住んでいる感じがなくなってきて、寂しい感じが町中から漂ってきた。

ある程度、戦場地に近くなると、一般の企業が運営しているタクシーを乗って行くのは不可能になった。

タクシーが送ってくれるぎりぎりのところまでのせてもらった。

危険なところまで乗せてくれた人に感謝です。


ここまで来ると、さすがに人が興味本意で立ち入ろうとするのは絶対にいけない雰囲気があった。

待ち合わせはタクシーが来ることのできるぎりぎりのラインの辺りにある、破損が殆ど無いビルらしい。

周りには崩れかかっている建物しかない。

だが、もうすぐ倒壊しかねないビルとビルの間に一つだけ、窓ガラスが数枚割れている程度のまだ崩れなさそうなビルがぽつんと立っていた。

(あれのようだな。)

空港の検査に通れたため、銃などの金属の装備は一切ない。

そのため、いつもより周囲の警戒を強めつつ、ビル内部に入っていく。


二階建てのビルの上階に向かうと、男の人が二人話し合っていた。

敵ではなさそうなので、声をかけてみた。

「こんにちは」

向こうの人達は、少々警戒心はあるものの、返事をした。

「どなたですか?」

そう聞かれたので、機関の者だと答えた。

すると、やっとこちらへの警戒が解かれたようだった。

「どうも。日本支所より派遣された、清水幸しみずこうです」

二十代ぐらいの、軽装な服に防護服を着た男性がいった。

「はじめまして。日本防衛団、九州部隊の五十嵐勤いがらしつとむです」

もう一人の男性は、50代ぐらいの軍人のような感じで、しっかりと装備を固めている人だった。

僕も挨拶をし、握手。

「今回、支所より要請がありましたので、こちらに参りましたが、現在の状況はいかがでしょうか」

僕が今の状況を聞くと、

「あまり我々に良いというような方向ではないですね」

と、五十嵐さんが答えた。

「しかし、敵の方も少々犠牲も多いようで苦戦していました」

清水さんが付け加えた。

「そうですか。でわ、予定の確認です」

「はい」

「僕は本日より行動を開始します。行動内容は、敵側の制圧を中心に攻撃をしますが、日本防衛団の方々の指示にも従って行きます」

僕に任された任務は異世界生命体の鎮圧のため、自由に動いて良いと言われている。

「僕の方は、本所の方のサポートを中心に行うように言われました。そのため、今回は七彩さんの方にいます」

清水さんは支所の方で僕の行動をサポートするよういわれたようだ。

一人で任務をするより、二人でするほうが早く終わっていい。

支所の方に感謝。

「では、我々の方は引き続き正面より攻撃を行いたいと思います」

「戦力はあとどれぐらいでしょうか」

戦力次第では、かなり急いで任務を終了させなければいけないため、この確認はかなり重要だ。

「紛争は二週間前ほどから始まり、現在はもうかなり小規模に縮んできています」

「あと、どれぐらい持つでしょうか」

「せいぜい、一週間持つか持たないかでしょうか・・・」

一週間・・・

かなり激戦状態のようだ。

となると、任務を終われせるのは・・・

「本日より行動を開始し、だいたい、4日以内に遂行したいと思います」

このぐらいもってくれれば、遂行できると考えた。

かなり急ぎ足で行わなくては行けないようだ。

「わかりました」

五十嵐さんが了解をしてくれた。

「では、早速始めましょう。支所より準備しました装備がまだ本陣に残っています」

清水さんが教えてくれた。

「分かりました。明日、本所より装備の補充品が届くと思います」

「はい。では、本陣へ向かいましょう」

五十嵐さん、清水さんの後を追うように、本陣へむかった。


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