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The Infinity  作者: 樹瑛斗
8/97

第8話

 

 

 呪われたナイフと神殺しを手に取り、恐る恐る融合を試みる。


 どうすれば融合のスキルを使えるのか分からなかったが、ウィンドウを開き、スキル『融合』を選択し、次にナイフと神殺しを選択してみる。


 するとナイフと神殺しが僅かに光出し、ウィンドウにメッセージが流れ込む。



「使用する『心』の量を決めてください」



 俺の『心』は100。確か、使う量で出来映えが変わるんだよな。


 ウィンドウ上で、『心』の使用量に99と入力する。OK。


 ナイフと神殺しの光が一際強くなると、急に光が消える。


 どうやら融合が終わったらしい。俺の手にあるのは、形は日本刀。色は刀身が赤、柄が黒。


 見た目と漂う雰囲気はナイフに似ている。形は神殺しだな。


 ウィンドウで確認してみた。



━━━━━━━━━━━

真紅の刀

───────────

命:±0

体:±0

心:±0

力:±0

技:±0

速:±0

運:±0

攻撃力:+1800

防御力:±0

───────────

eight作

(呪):levelがあがらない

━━━━━━━━━━━



 おお!攻撃力が上がってる!でも呪いは解けてないか。一応は、最低限の成功だろう。


 今は真紅の刀を装備できている。外れないけどね。


 

 

 真紅の威力を試したくてうずうずしてきた。


 この『始まりの街』の周辺は、レベル1〜10に適したモンスターが出るらしい。


 一応、装備もしてるし、外に出てみるか。



 街から1㎞程度離れた草原を歩いているが、なかなかモンスターが現れない。



 ???



 いつの間にか灰色の野犬が目の前にいる。


 ウィンドウが勝手に開き、目の前のモンスターの名前を表示する。


『野犬』


 見たままだ。しかし、おかしい。


 何故か、『野犬』の右に6匹の表示がある。


 ゆっくりと左右に首を回す。



 草原の草陰に隠れるように灰色の耳やら背中やらが、チラチラ見える。


 どうやら囲まれたらしい。


 腰の真紅にそっと手をかける。いつでも抜刀出来るようにだ。


 ただ、頭の中は逃げることしかない。どうやって囲いを突破して逃げるか。


 囲いを突破しても、逃げ切れないかもしれない。



 野犬の群れは考える隙を与えてくれないらしい。目の前の野犬がゆっくりと近付いてくる。



 こいつは囮だ。目の前で注意を引いて、背後から襲うのだろう。


 真紅を抜刀し、大きく振りかぶりながら、目の前の野犬に突進する。背後に注意しながら。



 異変発生!野犬の動きが止まった!いや、僅かに動いている。


 時が止まったのではないかと思うような時間の流れ。


 逃げようと思ったが今なら殺れるかもしれない。


 大きく振りかぶった真紅を一気に振り下ろす。


 まるで何もないかのように野犬の体を両断した。


 振り返ると二匹の野犬が宙を飛んでいる。音もなく飛びかかってきたのだろう。


 その野犬は、空中をゆっくりと漂っている。


 真紅を真横に凪払う。いとも簡単に二匹を同時に両断した。



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