表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
The Infinity  作者: 樹瑛斗
4/97

第4話

 

 

 武器じゃない!


 そっか、武器とは言われてなかったな。ちっちゃいな、これ。とりあえず、ウィンドウを開いて確認してみるか。



━━━━━━━━━━━

幸運の指輪

───────────

命:±0

体:±0

心:±0

力:±0

技:±0

速:±0

運:+20

攻撃力:±0

防御力:±0

━━━━━━━━━━━



 これも運があがるアイテムなのね。どうやら俺は運だけで生き抜くしかないみたい。



「はぁ〜。とりあえずお金下さい」


「お金は振り込ませて頂きました。残金の確認はウィンドウを・・・」



 ウィンドウの端っこに、100ゴールドって表示がある。この額で何が買えるか分からないけど、武器か防具が欲しい。露天商を回ってみるか。



 街の入口から一直線に城まで延びている道がある。かなり広い道であり、馬車がすれ違うことも可能だ。


 道の脇ではチラホラ露天が並んでいる。奥の方に行けば出店もあるようだ。



「さっきは親切にありがとうございました」



 親切な彼女を見つけたので、一応、お礼を述べる。



「別にお礼言いに来なくて良かったのに。それで・・・いいアイテム貰えた?」



 やっぱり気になるよね。俺も気になるもん。


 指に付けた、シルバーの飾り気のない指輪を見せる。



「もしかして、幸運の指輪?」



 少し驚いた顔をしている。しかも、名前を知られている。もしかしてレアアイテムか!?



「じゃーん!」



 彼女は自分の右手を差し出す。その指には、俺とお揃いの指輪がはめられている。



「初心者には辛いアイテムだったね。でも、気にすることないよ。そうだな、カジノに持ち金突っ込んじゃいなよ。きっと良いことあるよ」


「なんか色々ありがとう。あの〜名前聞いても良いですか?」


「香里奈。あなたは?」


「エイト。宜しく」


「宜しく、エイトくん。そうだ!これあげるよ」


「ありがとう。でも俺あんまり金持ってないよ?」


「心配しなくて良いよ。あげるんだし」


「でも、売り物なんじゃないの?」


「まぁ、一応ね。デザインは気に入ってるんだけど、効果が弱いから誰も買ってくれないの。まぁ、失敗作ね」



 差し出されたのは、シルバーのネックレス。確かに、デザインはカッコいいかも。



「一応、売値、聞いても良い?」


「200ゴールド。あ、こっちの世界の1ゴールドは日本でいう100円くらいよ」



 ってことは、20,000円か。確かに高いな。誰も買わない訳だ。



「じゃあ、ありがたく貰います。もし出世したら払いに来ますよ」


「期待しないで待ってるね♪」



 親切で綺麗な彼女と別れ、教えてもらったカジノを目指そう。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ