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The Infinity  作者: 樹瑛斗
3/97

第3話

 

 

 街に着くとそれなりに人がいる。すれ違う度に見られている気がする。


 気のせいではない気がする。どうも、俺が身に着けている初期装備が目立つようだ。


 街の皆さんは、鎧だとか、ローブだとか、ファンタジーな出で立ちをしていらっしゃる。そんな中、布の服、布のズボンの貧相な俺の姿は確かに目立つ。


 そんな哀れな俺に声を掛けてくれた人がいた。


 露天商の人だ。彼女はアクセサリーを売っているようだ。


 親切な彼女の話によると、初心者は『始まりの宿』に行く必要があるらしい。


 そして今更だが、街の名は『始まりの街』。『始まりの街』の『始まりの宿』。大変分かりやすい名前だね。 『始まりの宿』は街の入口に目立つようにあるらしい。多くの人は、教えられずに、その宿を訪れるようだ。


 どうやら『導きの執事』さんが、そこを訪れるように説明しているらしい。聞き逃した・・・


 早速、街の入口に引き返すと確かに目立つように『始まりの宿』が存在する。宿に入ると『導きの執事』さんがいた。話しかけると、また色々説明してくれた。


 今度は聞き漏らさないようにしっかりと聞くことにした。


 まず、この宿はlevel.10になるまではただで利用できること。宿泊代も飲食代もただ。いいね〜。


 次に、ここでランダムに一つだけスキルカードを貰えるらしい。スキルカードは12枚まで保持ができ、スロットにセットできるカードは6枚までとのことだ。


 装備品もランダムに一つだけ貰えるらしい。


 更に、100ゴールドも貰えるらしい。この世界の物価が分からないので、100ゴールドの価値がいまいち分からないが。



 まずはスキルカードを貰うことにした。ドキドキする。もの凄く強いスキルを期待する。伝説の勇者になっちゃうような。



「こちらがあなたのスキルカードになります。ウィンドウを開いてスキルを選んでいただき、空きスロットにセット・・・」



 執事さんが説明してくれているが耳に入らない。渡されたスキルカードに目が奪われる。


 幸運?


 ウィンドウを開いてスキルをセットしてみる。



━━━━━━━━━━━

幸運(le.1)

───────────

運があがる。

運が上がると良いことが

ある。

『命』『体』『心』の

いずれも使用しない。

━━━━━━━━━━━



 微妙・・・


 良いことがあるのは良いことだ。でも、このままではモンスターとは戦えない。すなわち、俺のレベルが上がらない。


 武器に期待しよう。



「武器を下さい」


「こちらがあなたの装備品になります。ウィンドウを開いて装備品を選んでいただきますと・・・」



 こ、こ、これが俺の装備品?




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