表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
The Infinity  作者: 樹瑛斗
2/97

第2話

 

 

 俺の本名は葉月・英翔(はづき・えいと)


 この世界での登録名は、『eight』。


 先ほどの『導きの執事』さんに説明を受けると、目の前の宙にウィンドウが現れた。


 どうやら、この世界ではプレイヤーネームと呼ばれる名前が必要らしい。要は登録名、ユーザーネームと呼ばれるやつだろう。


 実年齢は33歳。登録年齢は18歳。幾らかさば読んだ。


 歳を登録すると、肉体も若返った気がする。体が軽い。鏡はなくて確認できないが、顔つきも若くなっている気がする。


 ウィンドウでは、俺のステータスも確認できる。



━━━━━━━━━━━

eight(le.1)

───────────

職業:無職

スキル:なし

───────────

命:100

体:100

心:100

力:20

技:20

速:20

運:20

攻撃力:20

防御力:24(+4)

───────────

布の服(+1)

布のズボン(+1)

布のトランクス(+1)

草履(+1)

━━━━━━━━━━━



 これを見て幾らか安心した。俺の好きなゲームと同じようなシステムだ。


 そう、俺は今、夢を見ているのだ。かなりリアルな夢。夢だから何でも出来そうな気がする。


 あっ、でも、空を飛ぶ夢とか泳ぐ夢って、いつも上手く飛べなかったり、泳げなかったりするんだよな・・・


 少し不安になる。


 夢とは違って痛みは感じるようだ。さすがに頬をつねるようなベタなことはしなかったが、自分の腕を叩いてみた。


 普通に痛かった。


 夢の中のゲームのような世界は、幾らか、俺に都合良く出来ている。言語は日本語、お金の単位も日本と似ているらしい。


 これで俺に最強の能力があって選ばれし勇者のような存在なら言うことなしなんだけど、あのステータスからは、勇者の欠片も感じられない。


 無職だし。スキル持ってないし。



 『導きの執事』の説明(あまり真面目に聞いていなかったが)の中で気になることがあった。


 『命』の値が0になると死ぬらしい。怪我をすると『命』の値が減るらしい。回復するには回復薬が必要だとか。死んだらどうなるか聞いていないが、ちょっと恐くて試せないな。


 『体』の値が0になると徐々に『命』の値が減るらしい。走ったり、空腹になったり、一部のスキルを使うと『体』の値は減るらしい。回復には、飲食、休憩、睡眠が必要だとか。街まであるいたら、どのくらい『体』が減るのだろうか?これは試す価値がありそうだ。


 『心』の値が0になると『命』『体』の値減るらしい。スキルを使うと『心』の値は減るらしい。回復には薬、休憩、睡眠が必要だとか。まだ、スキルを持っていないから試したくても出来ない。


 かなり好みのゲーム。良くできた夢だな。


 俺はそう思い込むことにして、この世界を満喫することにした。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ