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The Infinity  作者: 樹瑛斗
12/97

第12話

 

 

 『1号』に絡まったワイヤーを外す。良く観察するとなんとも可愛らしいキツネだ。


 額の中央には菱形の綺麗な赤い石が埋め込まれている。


 腰から下は痙攣している。多分、先程の攻撃で骨やら内臓やらが潰れたのだろう。


 尻尾の先が白くなっていてなんとも可愛らしい。


 ワイヤーを解き、スキルカードをセットし直す。『捕獲』を外し『治癒』をセットする。


 ウィンドウ上の『治癒』を選択し、対象を『1号』にする。


 1号の体の周りに、白い霧のような光が発生する。


 効果があったか分からない。1号は座り込んだままだ。


 もう一度『治癒』を使う。



 1号が立ち上がった。



「よろしくな、1号」



 言葉は分からないと思うが、気持ちは伝わったかな?


 ゆっくりと1号を抱きしめる。柔らかい手触り。気持ちいい。



 ウィンドウを呼び出し、『治癒』を外し『飼育』をセットする。


 しばらくは、1号を飼育しよう。と思ったが、モンスターって、どうやって飼育するのだろうか?


 取りあえず、街に戻り、図書館に行くことにした。



 帰り道でまたしても野犬の群れに出会ってしまった。


 『捕獲』のスキルカードをセットしていないことを忘れていて、最後の一匹を捕獲しようとして苦労した。


 結局は捕獲に成功したのだが。



 『2号』



 名前を入力した。


 すると、ウィンドウにメッセージが流れる。



「同時に2体は操れません。1体をしまってください」



 しまう?どうすればいいのだろうか?


 ウィンドウ内のメニューを探すとモンスターの項目があったので『2号』を選択した。


 2号が消えた。


 なんとなくルールが分かってきた。


 基本は1体しか操れないから、捕獲したモンスターはしまっておくのだろう。


 多分、これにも上限はあるはずだ。持ちきれなくなった分は、モンスター爺さんとか牧場とかに預けるのだろう。



 もう一度、ウィンドウを開き、1号のステータスを確認してみる。



━━━━━━━━━━━

1号(le.3)

───────────

種類:子狐

スキル:炎(le.1)

───────────

命:48

体:34

心:120

力:10

技:10

速:440

運:10

攻撃力:10

防御力:20

───────────

捕獲level:★★

命の値が低く、素早い為

捕獲し難い。

かなり弱い。

━━━━━━━━━━━



 か、かなり弱いって、可哀相だな。なんか、ステータス低いし。でも、レベル3ってことは、さっきの野犬との戦闘で成長したのかな?


 さっきの戦闘で、スキルの『炎』を使ってくれれば良かったのに。あ、俺が指示しないとダメなのかな?

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