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定食屋 太陽と月

太陽と月

作者: 髙島 ダイト
掲載日:2026/06/20

定食屋 太陽と月


都心部の大通りから小道に入ってちょうど中程に、その定食屋はあった。昼営業と夜営業の二部制で、太陽が出てる昼も月の見える夜も美味しいものをというコンセプトから、【定食屋 太陽と月】の屋号が掲げられていた。お店自体は大して広くも狭くもないが、広告を出すことはなくとも、それなりに繁盛していた。元々は家族で経営していたが、先代当主の両親は一線から退き、今は二代目として先代の子供である兄と妹の二人で切り盛りしている。当主が変わっても店の雰囲気は変わらないよう努めてきたこともあり、今もその雰囲気から一度来てくれた初見の客から常連さんまで付くほど、しっかりと心を掴んでいた。提供される定食のメインに高価な食材をふんだんに使うなんて事もほぼ無く、良心的な価格設定と家庭でも作れる一般的な料理。そんなありふれた飲食店で、一体何がお客さんの心を掴んでいるのか…。

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