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詩集:タイトル未定(女性シンガー用)

丼鰤勘定

作者: 歌川 詩季

「どんぶりかんじょう」です。

 (げん)(かつ)いだ量り売りの幸せを

 あたしの腕は振り払いました

 皿は毒ごとが流儀のひとつでして

 そこに(さち)(わざわ)いもない


 (さじ)加減を責めはせず

 (すく)う回数より

 サイズから見直して(いただ)けたのならば


 享じ興ずるなら浴びるほどがいい

 生じ承ずるなら(つつ)ましさを忘れてよ どうぞ



 棒を(かつ)いだ(しじみ)売りは気の毒に

 あたしは今朝も買い渋りました

 いっそ(かご)ごとと迫られていましたら

 押し切られていたんでしょうに


 手心(てごころ)とか掛けもせず

 値切り応じるより

 もってけと気前よく(いただ)きたいのです


 応じ謳ずるなら(あふ)れ出てもいい

 総じ奏ずるなら(ひた)らせておくんなまし どうか

 


 (から)っぽよりも(つら)いのは

 八分目(はちぶんめ)()きっ腹 残しながらも

 昼休みを終えることなのをあなたは知らないさ



 報じ焙ずるなら


 調じ徴ずるなら


 乗じ譲ずるなら

「鰤」はつけなくていいんだけどね。



挿絵(By みてみん)

制作:ひだまりのねこ先生

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