表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/2

人は空を見れば

人は空を見れば何を思う?


神が見えるか?

昨日の空との対比を思うか?


分からない…神などという物は人間が考えた理想でしか無い見える訳がない。

昨日の空など気を使わない…例えそれがどれだけ幻想的で理想的であったとしても。


 人は脳の奴隷である。

 身体は脳が動かし…人格さえ脳という本来ただ体に指令を送る器官が作り出した物…

 脳は頭蓋の奴隷である。

 自ら出ることのできない…生き殺しされたただの器官である。

 私は私自身の奴隷である…思うことをも全て脳が感じただけの事である。

 理想的な空を見ても…自分の作り出した神という名の都合のいいゴミを思い出し…思い出すのに…見えもしない…何も見えぬのに、私は空を見て何を思った?

 自分が興味を示さなかった故今日の空を嗜めない…そんな哀れな自分を…自分自身にも関わらず哀れと思う脳と私は別なのか?


私と言う存在は何か?

意味が分からないことだらけだ。

これすらどれだけ考えても結論付けない脳(私)はただのこの世界に存在する"何か"なのか。


昨日の自分と今日の自分は違うのか?

なぜ昨日の事を後悔する…なぜ後悔するのに昨日行わなかったのか?


神がいるなら私の視界に現れてくれないか? 

さすれば私は私の作り出した理想に縋らない…正しいと自分で言える人間へと昇格出来るのではないか?


そんなのはもう分からない…

分かる気がしない…


 ただただ見上げた空は言い表せられないほど綺麗であった。

 薄々かかった雲が紅葉の様な綺麗な陽光が差し込み…まるでモネの国会議事堂を思わせる…そんな幻想的な空であった。


「この空は…何の奴隷でもなく…何にも囚われない、自身にさえ囚われない…私は空になりたい…一途に空に聳える事しかしないそんな…綺麗な空に…」




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ