第4話
前回のあらすじ
不老不死(?)の主人公がようやく退院!(魔女っちの塔から)
なんやかんやでお祭りやってたら変な魔物が乱入して
アモルっちが身代わりになってみんなを逃がしてくれた!
やっぴー!!だけど色々あって主人公っちが助けに行ったよ!でも、一体どうなっちゃうのー!???
俺は心に強い何かを感じた。
走っているうちにアモルさんが見えてきた。
彼女は火を沢山出してあの普通とは違う動物を
牽制しているようだ。動物は火が怖いのか火に近付く事はしようとしなかったが横へ上へと逃げながら反撃する
タイミングを探っているように感じる。
だけど何故か火は周りに移ってはいなかった。
「アモルさん!」
俺は力いっぱいに叫んだ。彼女は少し驚いたのか
火が一瞬止まった、と同時に隙を突こうと動物は
攻撃をしかけようとしていた。
俺はそれを止めるために彼女を突き飛ばし、何とか
避けられて、俺自身も何とか無事だった。
「なんできたのあなた!さっさと逃げなさい!」
そういう彼女はまた立ち上がり火を出した。
後ろからでは見えなかった彼女の顔からとても汗が
出ている。
よく見ると動く動物だけを標的にして火を操っているようだ。
もしかしたら周りに火が移らないようにコントロール
をしてくれているのかもしれない。
俺は周りを気にせずにやってくれてもいいと膝を
つきながら言った。
「久しぶりだったの。こんなに楽しかったのは」
彼女は震える声で言った。
「私は魔女だから、みんなを不幸にした。
なのにあんな風に受け入れてもらえるとは思わなかった。
この村で少しだけど過ごした時間は凄く楽しかったの
だから私なんかの力で燃やしたくないの。
それに、もう死なないから。」
顔は見えなかったが、泣いている気がした。
それと同時に火の力が少しづつ弱くなっていき、あの動物はまた彼女を狙うかと思ったが今度は俺を狙って
攻撃をしてきた。俺はそれと同時ににあの動物の攻撃を受け、遠くに吹き飛ばされた。
彼女はそんな俺を心配して駆け寄ってきた。
ごめんなさいと何回も言っている声が聞こえる
俺なんかに心配しなくても大丈夫なのに。
傷が治っている感覚がする。
だからか俺は動物が今の無防備彼女に攻撃するんじゃないかと気が気じゃなく、早く俺を置いて逃げてほしいと思ったがそういえば周りが火で覆われている。
俺を治しながらやっているのは凄い事なんじゃないか
とも思った。
火の向こう側にはあの動物が居て様子を伺っているようだ。
だけど最初見た火よりも弱々しく感じた。彼女もどんどん弱ってきている。だから俺は必死に不老不死だから死なない、勝手に来ただけだから貴方のせいじゃないと言った。
俺は彼女を助けたかっただけで、助けたかっただけだ。
でもそれがダメだったんだろう。
今は彼女の荷物になっている、情けない。
俺のせいで彼女はこんなに苦しんでいる、俺のせいで。
だが彼女はその言葉を聞いて何かを決意したような顔で言った。
「…不老不死、そうだったわね」
「貴方は正確に言えば不老不死では無いのだけど
貴方なら、使えるかもしれない」
彼女は
「この力貴方さえ大丈夫ならもしかしたら
使えるようになるかもしれないけど…どうする?」
そう言った。拒否する理由がなかった俺は
アモルさんの提案を受け入れた。これで彼女を
助けられる、恩も返せる。傷つかないで済むんだ。
彼女はありがとうと言った後ごめんなさいと言い
火を付けた。俺は一瞬焦ったが彼女は落ち着いて言った
「火を感じて、大丈夫、死ぬ事はないわ。
出来なくてもきっと大丈夫。」
火を感じるとはどういう事か分からなかった。
熱い、あつい、あついあつい、あ、、つ、
俺は不老不死になんでなってしまったのかと
後悔した。この力さえ、いやあのクソ神が居なければ
とも思ったが彼女にも、何故かクソ神にも失礼だと
思ったので何かに謝った。
でも一向に火は使えるようにならない。
焦る俺を感じ取ったのか彼女は叫ぶ俺の手を握って
必死に謝ったり、応援の言葉をかけてくれた。
そうだ、俺は彼女のために使わないといけない。
だがいくら熱いと感じても火を使えるようにならない。
彼女もどんどん疲れてきている。
俺は早く火を使えるようにならないといけない、早く
火は、近付くと暖かくて近付きすぎたら熱いし燃える。
『どうすればっておもってるネ!』
どこからかウザったらしい声が出てきたと同時に
熱さが止まった。
『ウザイとは失礼だな!まあキミは前もそうだった
気がするから別にいいけどネ』
前は神だから敬語使ってたのに失礼とか言われたので
とても腹がたった。だが恐らく今度こそは助けて
くれる気がする。
『その通りサ!今から火を使えるようにしてあげるからネ!
彼女が僕をボク頼ってきたし、まあこれはキミ嬉しい
でしょ!てか…まあいいかナ
今から使えるようにしてあげる。大丈夫、動く頃には
熱さは無くなってるはずだよジャアネ』
その声が消えると同時に今まで熱くてたまらなかった
はずの火が熱く無くなっていた。それどころか
火が使える。
「よか、った」
彼女は倒れた。それと同時に周りにあった火がゆっくりと無くなっていった。俺は急いで彼女を安全な場所に
置いた後あの動物の目の前に戻ってきた。
彼女がいたからマシに思えたその動物はやはり
大きく、よく見ると黒いモヤのようなものがある。
少し足が震える。だがその動物はそんな俺に構わず
攻撃を打ってきた。俺は火を使えるようになった
と言っても、不老不死だとしてもただの一般人だ。
彼女がいれば俺が逃げ回って…とか作戦を使えた
とは思うが俺がヘマを打ってしまったから…
そんなことを考えていても勝てばしない。
俺は慎重に考えた。
まずあいつは大きく、クマのような体型によく見ると
角が生えている。彼女が火を出して、あいつは
沢山逃げていたけど、あの動物自身には焦げ跡も
何も付いていない。なら一体なぜ怖がっていたんだ。
逃げ回っていたがそれは何かを守っているように見えた。
何を守っていた?
俺は火を沢山出して観た。初めてなので使えてはいるがコントロールはできずに色んな方向へ行った。動物は背中を隠しながら避けていて、きっとなにかがある。
俺は閃き、その動物に向かって走り出した。
動物は向かってくる獲物を攻撃しようとするはずだ。
そして攻撃をした少し動きが鈍くなるタイミングで
攻撃した側の横に行き動物の背中を捉えて火を放った。
すると動物から火が上がりうめき声をあげた。
森へ逃げようとしたがそのタイミングで倒れた。
どうやら死んでいるらしい。
1話でまとめるような内容をグダグダと3話まで続けるのはカスの所業だと思います。まだ4話まで続きます。
前書きが気持ち悪い、本当にすみません。
急いで書いたので誤字はすみません。