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スローライフ  作者: 観覧
2/4

第2話

少し書き方がわかった気がします。

俺は見知らぬ部屋で目が覚めた。

なんでこの場所にいるんだろう

確か光を追いかけていたら崖から落ちて

そこで出会った訳の分からない神という存在に

お願い?をされたと思ったら動き出して

そのまま落ちて、


「あれはなんだったんだ...?夢...ではないな。」


あの事は考えても仕方ないのでとりあえず

今いる場所を観察してみた。

部屋はテーブルが1つ、椅子が2つ、タンスや草のようなものなどが綺麗に整頓されている綺麗な部屋だ。

直前の出来事と考えてみたら落とされた後、

誰かが見つけてくれてここで治療して

くれていたのだと思った。体には包帯などが付けてないが、外傷はなかったのだろう。あの高さからなら死んでいると思ったし、怪我も沢山だと思ったがきっと木がクッションになり何とかなったのだろう。その時、扉を開ける音が聞こえた。


「...あら?あなた、目が覚めたの?」


そう優しい声色で呼んだのは、俺より背が何個も

高いくらいの身長にタレ目で優しそうな顔をしている

ロング髪の女性であった。手にはおぼんがあり、

その上にはコップと、それに入れるような器が置いてあった。


「貴方、崖から落ちてったのよ。

...さすがに死んでいると思ったけどまだ息が

あって良かったわ。」


そう言い笑う彼女は1つしかないコップを机に置いた。

中には緑がかった物があり、それを差し出すような

仕草をした。自分用に作ったものだろうに優しい人だ。


「助けてくれてありがとうございます。」


お礼を言うと彼女は目を細めて手を横に振った。

その後彼女がなにかを言いかけようとしていた時、

奥からこちらに歩いてくる音が聞こえた。


「...私のせいでシエルはあんなふうになっちゃったんじゃないかなって思うんだ。」


「いや、君のせいじゃない。僕が迎えに行っていれば

こんな事にはならなかった」


聞こえてきた声はどこかで聞いたことがあるような声で、2人だろうか、少し悲しげに会話をしていた。

俺がいる部屋を開け、前を見た直後いきなり飛びついてきた。


「!!よかった!!!おはようっ!!」


泣きじゃくって飛びついてきたのは友達のローズだった。前に見たよりも少し大人っぽくなっている。俺はびっくりしたが、久しぶりのように感じる

友達を見ると不思議と涙が止まらなくなった。

2人とも泣いているので会話があまり成り立たない。


「よく...無事で...本当に生きてたんだね...」


「...うん...ってソレイユ兄さん!?」


俺はびっくりした。なぜならソレイユ兄さんが

素直に心配して俺が生きていることに感謝したからだ。

いつもは優しくて遠回しに心配してくれるような人で

兄さんは俺が沢山怪我をした時、薔薇の棘みたいな言葉でツンツンと、泣きながら怪我を包帯でおおって心の傷を増やしてくるような人だったから、こんなに素直だと少し困ってしまう。ソレイユ兄さんも久々だからかっこよくなってるな...ローズの為にやったんだろうな。


「あれ?でもなんで2人が...」


「それは私が貴方の事を話したからよ。」


彼女は言った。彼女が言うには助けたあと村に行き、治療をするために私の家に居させるというような事を伝え、色々あった末に今に至るらしい。


「でもなんで村の場所がわかったんですか?

会ったことは無いはずですし...」


「それは...私が魔女だからよ」


緊張気味に彼女は答えた。本で見た事がある、確か

魔女という存在には不思議な力があって、その力で

水を出したり火を出したり、光を操る事ができるらしい。だが、ある魔女が大きな街で暴れて、危険だと判断

した偉い王様が様々な方法で駆除をした話だったはず。

その魔女が彼女...


「すっごいですね!!不思議な力で村探して俺の事を

伝えてくれたんですね!!ありがとうございます!!」


彼女はびっくりした顔をして固まった。


「最初は私達も信じてなかったんだけど、何も無い所から炎をだしてみせたのよ!みんな凄いびっくりして

はしゃいじゃってたんだから!!」


ローズがキラキラとした顔で叫んだ後、兄さんが

なだめるように沈めたが、兄さん自身も興奮を抑え

きれないようであった。それもそうだ、炎を実際に

出してみせるなんてかっこいいからな。


「...本当になんであなたもそうだけどあの子達も

あの村の人たちも...私が怖くないのかしら...?

色んな本に魔女がした事...書かれてなかった?」


彼女は不思議そうに言った。確かに魔女は大きな街で暴れたとか書いていて、小さい時に見た俺は怖くてみんなに「この村怖い魔女さん来ない?」と言いまくっていたけど悪い魔女も居るならいい魔女も居るはずだとみんなから聞いたから、俺がこの家で治療中というような言葉を使って見返りを求めすぎる事も無かったし...

とても綺麗な容姿だから怖がる要素ないと思うと言った。

彼女はりんごみたいに真っ赤になった。


「えっ...と、ここ何千年...褒められた事無かったから...

気にしないで...ほしい...」


彼女は何千年生きているらしい!?

俺たちはかなりびっくりした声で叫んだ。

肌のツヤも綺麗だしこんなにシワのない顔は

嘘だと言った感じでローズは言った。

何千年も生きているなら色んな時代を生きたってコト!?それなら空白の時代やたくさんの街が発展...

歴史好きな側面が出た兄さん言った。

...

俺は顎を落としていた。


「えっと...読んだ本に書かれて無かったのかしら。

魔女は永遠を生きるのよ。不老不死という存在。」


俺の顎を治しながら答えた。


「魔女エグイですな」


俺はびっくりしてかなり敬語から外れた。

不思議な力とやらもその永遠の中で生きているから

不思議と身についたものだろうか。

彼女は敬語からかなり外れた俺をふふっと笑い飛ばし

面白い子ねと言ったような事を言おうとしたのかもしれないがどんどん笑いが悪化して行き、なんて言っているのか分からなかった。でも可愛らしい感じだったのでみんなつられず微笑ましく見ていた。落ち着いたあと

ローズと兄さんに落ち着いた口調で言った。


「ローズちゃんとソレイユくん、私目覚めた彼に

話したいことがあるからお見舞いはこれで終わり

でもいいかしら...?」


2人は快く丸をしてまた来ると手を振りながら帰って行った。本当に生きていて良かった。


「それで話したい事なんだけど...」


「あなた...神って人知ってる?」


彼女は言った。俺はどの種類の神か分からないと

言いそうになったが、ついさっきまで2人が来て

忘れていた事を思い出した。


「髪が長くて鱗がついてたり馬の足だったりする...

神ですか?」


...首を縦に振った。俺が思っている神で合ってるらしい。彼女は崖で落ちた瞬間その神と似たような反応が

あったから人助けも兼ねて話を聞きたかったらしい。

なので俺があった事を事細かに伝えた。


「...なるほど、落ちたと思ったら周りが止まって

神が現れて頼み事をされて、おまじないかけられて

そのまま落ちたって事ね。」


俺は凄く縦に振った。


「私は彼を探しているの。」


親しげな素振りで言った。その事について深く聞きたかったが聞くのも失礼な気がしたので話題を変えた。


「あの、おまじないについて何か分かりますか?」


そういうと彼女は私みたいな感じになっていると言った。どういう事だと思ったが、彼女と4人で話していた

時に確か永遠を生きていると言った。そして不老不死だと。つまり...俺は


「俺は不老不死(あなた)みたいになった...?」


「そういう事よ。物分りいいわね。」


彼女は慣れたように俺の頭を撫でた後、コップをおぼんに戻し部屋を出ようとしたその時、俺は彼女の名前を

聞いていなかった事を思い出した。


「あの!すみません...名前を教えてもらってもいいですか?」


「私...?そうね...アモルとでも呼んで」


...アモルさん、いい名前ですね。そういうと彼女は

微笑んで部屋を出て行った。

また来週書きます。

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