第1話
初めてなので文章とかダメダメだと思いますが
ごめんなさい。
俺はみんなとこの村で過ごす日々が楽しかった。
朝起きたらおはようと言ってご飯を食べる家族、
一緒に遊んだり喧嘩したり、バカみたいな事をやって
笑い合える友達、それをみて怒ってくれるおばさんや
それを見てすごく笑うおじさん。
そんな人達と過ごす、平凡で幸せな毎日がとても
楽しかった。
「ちちょっと待て、それはダメだろ!!」
「問答無用よ!!」
静止するも意味がなく、俺は攻撃を受けてしまった
「ふぶっおいっローズ、くすぐりはやめっ」
俺は森中に響き渡るような声量で喚き笑い、最終的には降参と宣言してしまった
「ふふふっ、やっぱりシエルはざこすぎるわね!
もう少し鍛えたらどうかしら!」
思わずお前は脂肪を減らせよと言いかける所だったが
ローズは何故か俺よりも力があり、最悪な場合またやられるので耐えた。
「それよりも、勝ったから教えてくれるんでしょうね
貴方のお兄様の好きな食べ物を!忘れたとは言わせないからね!!貴方が言ったんだから」
そう、俺はついでに一矢報いようと勝負したんだった。今日こそはと思ったが…
やっぱりまだまだ敵わない相手だ。
「ああ、ソレイユ兄さんが好きなのはお前んちで
育ててるキャベツだ。」
「本当に?そうなの!!!じゃあ
貴方のおかげで私のお家で育てている
キャベツを好きになったのね!
毎日買いに来てくれてありがとう!!」
確かに俺は毎日ローズ家のキャベツを買っているがそれは「ローズに会うのが恥ずかしいから」と
兄さんに買いに行かされてるだけでキャベツは
好きでも嫌いでもない。
「いや俺は好きではないぞキャベツは
兄さんが毎日買ってこいって言うから…」
「ええ!そうなの!私てっきり貴方の好きな食べ物が
キャベツだって思ってた!!」
だから誕生日プレゼントがキャベツ一玉だったのか。
「まあ毎日俺が厳選して選んでるからそう思うのも
無理は無いかもな。」
俺がそうイケメンのような素振りでふざけると
ローズは風に揺れる花のように笑い、
「勘違いした事は謝るわ。シエル、教えてくれてありがとね!私はお兄様に私のキャベツあげに行ってくるわ!
またね!」
と村に帰って行った。
彼女と兄さんは両片思いと言うやつできっかけは分からないがお互い愛していて村の中では2人を見守る
雰囲気が出来つつある。そんな中で俺は
「兄さんお前の事好きだって!」とか
「ローズが兄さんの事これだって♡」とか言いたいが
2人はそんな事しなくても付き合ったりする気がするし
普通に過程を見たいので適度に手助けしている。
「気付いてんのかな...」
「んっ?」
俺はふと視線を横にやると光っているなにかに
目がついた。ただ光っている訳ではなく、小さい太陽
みたいなのがふわふわ浮いているような感じで
俺は不思議に思ったので近寄ってみた
「あれ?」
だがその玉は意識を持っているのか俺から見て
前にどんどん進んでいく。逃げているのかもしれない
だが俺はそれが無性に気になってしまい後をついて
行くことにした。
「疲れた...」
俺はあれから何時間も森の中で歩いていた気がする。
途中で帰れば良かったのにあの小さな光が気になって
村に帰れるかどうかも怪しくなってきた。
だがようやく終わりが見えてきた。
その小さな光が止まったのである。
「止まった...?分からないけど...チャンスだな」
後ろからその小さな光へ1歩ずつ進んでいき
あとちょっとの距離になった時、それに飛びかかった
「よっしゃ!!!!捕まえた!!」
その瞬間、小さな光に夢中になっていたからか、
森の中で長時間歩いていたからか、その下にある
崖に気付かずにそのまま転落してしまった
「そんな!!まだやりたい事があったのにっ!!」
ああ、俺終わったな。
…
〖やあ!こんにちは〗
気が付くと崖から転落しているはずのシエルが止まっていた。それだけではなく辺りの木や空、色々な物が固まっている。そんな異様な光景の中でただ1人。
〖いや、こんばんはかな?ごめんね!
そっちのルールがわかんないんだ〗
この謎の生き物だけは動いていた。
下半身は...馬?みたいなので翼みたいな物が付いてて
上半身は男みたいな体してるけど鱗がついてて顔は長い髪で...見えなくて...?手に...水かきのやつ?がついて...?
〖そんな動揺しないでよ。
まあいきなり現れたボクが悪いね。〗
〖ボクは...まあ神様みたいなモノかな!
いや、まあ神なんだけど。〗
俺が知っている限りではこんな神様は見たことが無い。
動物の体を持っている神様なら知っているが
色々合わさっている神様は見た事がない。
というか本当に
〖こんなのが神様なのか?〗
「!??」
〖そう思ったでしょ〜!ボクにはお見通し〗
喋ろうとしたが、体も口も動かないので
本当にそうなのか確かめることにした。
心が読めるんですか?
〖別に読んだわけじゃないよ
脳を君に合わせてみたの!てか読むなんて出来ないっ〗
普段の俺なら少しは理解できていたと思うが、
追いかけていたと思ったら崖から落ちて、死んだと思ったら周りがいきなり止まって、
この神様?ってやつは好きに動いているって状況で
頭がパンクしかけて死にそうだ。
〖ああそうか!そうだね!ごめんね!〗
明るく無邪気に見えるような振る舞いで謝り、
何故このような事になっているかなどを説明しだした。
〖まず君が追いかけてた光の事なんだけど、
あれは君を呼ぶためにボクが作ったやつなの!
ちょーっと惹かれるなーって感じに作ったの!〗
多分あれはちょっと所じゃない。そうじゃないと
何時間もさまよっていない。
〖そうかな?そうかもね!でもあれだけ迷ってたのは
想定外、ボクの調整ミスだ。ごめんね!本当に!〗
〖それでね!あのね!なんで止まってるのかは、簡単に言えば、君の思考を伸ばしてるんだ!だから実際
には止まってないんだ!ボクはその伸ばした思考よりも
早く動いてるから止まってない!
ボクにしかできない!〗
明るく話す神とは逆に、シエルは段々と気分が落ちていった。
俺はなにかダメな事をしたんですか。
崖に落ちたのは俺の不注意ですけど
貴方はそれを見て助けようとせずに
思考を伸ばして、だからなにか俺にするんですか
神は慌てたような口調で言った
〖ダメな事はしてないよ!!なにかもしない!
ボクは君にお願いしたい事があるんだ!だからした!〗
お願い?
〖うん!実はボクね、暇つぶしにこの世界を作って
人とかも作ってがどんな感じで過ごすのかとかみて楽しんでたの!ずっとずっーと、ずっと見てね!人が絶滅する瞬間も何回も見たんだ!みんな違う感じで絶滅するんだ!〗
軽快に語る姿はまるで趣味を語るように、なにか
物語を語っているかのような喋りだった。
〖でもね、何回も見てたら気が付いたんだ。
なにかがおかしいって。ボクはこの世界で人間が
1番大好きなんだけど、大好きだから人間が
自分たちで殺しあったりして最終的には
自滅する姿が見たいんだ。でも人間じゃないなにか
の介入を感じるんだ。〗
〖だから、君には何年か何十年か何百年か何千年か
分からないけどその原因がわかるまで探して
戦って生きてほしいんだ!〗
そのように語る神はワクワクした子供かのように見えた。まるで何処かに冒険に行くかのような様子で
...まず先に言うと俺はそんなに生きられません。
それに俺じゃない方が適任だと思います。
探してほしいと言っていますが俺にはそんな能力は
ありません。それに私がやるよりも貴方が探して
しまった方が早いと思います。
シエルはもうこれ以上この神の会話を聞きたくなかった
気持ちもあるが、そもそも関わりたくないという
気持ちの方が強かった。もしこれで呆れられ
殺されたとしてもなんの問題もない。
落下したとしても木がクッションになるかもしれないし
死んだとしても魂かなにかが縛り付けられるかもしれないが周りを止めた理由の説明で恐らく出来ないと考えた
だからどちらにしろ俺には好都合だ。
まだやりたい事はあったが仕方がない。これは
俺が招いてしまった事だから。そう思う事にした。
〖確かにボクがやった方が早いけど、
人間にやらせた方が絶対面白くなるからね!!
別に能力とかは期待してないよ!
だから君で大丈夫だから安心して!大丈夫!
それに君は都合のいい形をしているから
君ぐらいしかお願いができない!本当!!
それに寿命とかうんぬんはボクが君に
おまじないをかけてあげるから大丈夫!!〗
嘘だろと思った。この神とかいう狂ったやつなら
俺をあっさり殺すものだと思っていた。俺は
こいつをかなり舐めていたのかもしれない。
〖それじゃあね!〗
その言葉の後、目の前から神が消え、
俺はそのまま崖に落ちた。
あいつは俺を助けること無く見捨てたのだ。
「あのクソ神っっ!!!」
グチャ
ひと騒ぎが起こったあと、森はざわめいていた。
人1人が死んだからか、神と呼ばれる存在が
現れたからかは分からない。そのざわめいた森の中
そこからコツコツと女の影が現れた
「あの子...」
その女はシエルが落ちた崖の場所に行き、
颯爽と落ちていった。
主人公は14歳ぐらいです。ローズちゃんも同い年で
兄さんは16か17です。
書き間違えあったらごめんなさい
読んでくれてありがとうございました。
来週かまた今週に投稿します