活躍するはモテる事!!
西暦2049年 10月08日(金) 東伯学園
9時10分 テニスコート
快晴の天気であり一年生の生徒たちは観戦用のベンチに座り、塩田先生の話しを聞いていた
塩田「それじゃルールだけどね! 15点マッチの1試合勝ち抜き戦 6人ローテーション制 んでサーブは失点ならん限り同じ人が打つ ここまでOK?」
「はい!」
塩田「それで休憩は小まめに取って良いからな 昼休みは12時からな!! んで1時から再開!! わかったか?」
[はい!]
塩田「よぉ〜し! それじゃ体操だ!! 間隔広げてやれよ!!」
その言葉と共にラジオ体操が行われるのであった
9時42分
体操が終わり他のクラスが試合するのを神司と真勇は見ていた
神司「いよ〜〜と ふぅ~クラスマッチか〜」
真勇「どうした?やる気が無いのか?それなら」
神司「うんや ただソフトバレーじゃなくて他の奴がしたかったな〜 と思って」
真勇「二年はソフトボールんで 三年が〜・・わからねぇな」
勿論二年生三年生も今日はクラスマッチで、二年生がグラウンドで、三年生は体育館でそれぞれ行われていた
神司「へ〜 それならソフトボールが良いな〜」
真勇「来年まで我慢だな」
直貴「よぉ〜し! 頑張るぞ!!」
そんな2人の横で直貴はかなり張り切って居た
神司「そんなに張り切っても 意味無いぞ?」
直貴「フッフッフ 甘いな〜 クラスマッチで活躍する!そうすれば」
真勇「女子にモテるって訳か?」
直貴「あ!それを言おうとしたのに!!」
やはり張り切ってる理由は、活躍して女子にモテたいからであった
神司「・・・アニメや漫画じゃないからさ 無理だろ」
真勇「そうだぜ」
直貴「努力は必ず実る!!」
真勇「そんな努力は捨てちまえ」
直貴「あ!?」
真勇「大体な?そんなを事が起きるのは・・・神司だけだろ」
神司「え!?俺?」
直貴「何でだよ!!」
真勇「何でって・・・主人公補正」
神司「無い無い無い そんなの無いって言ってるだろ? 俺はただの人間!主人公でも特殊能力持ちでもない!!」
直貴「そうか~なら俺は主人公になる!!」
神司「ならやる」
神司は被せるよに直貴に言った
直貴「え?マジで?くれるなら貰うぞ!!前は要らないって言ったけどやっぱり要るわ!」
真勇「いや無理だろ そう言うのは切っても切れねぇ奴」
神司「そうだな 主人公補正って渡せるものじゃ無いよな」
直貴「く、クソが!!」
真勇「そのセリフはどう見ても主人公じゃないな」
神司「はぁ~ もし俺に有るなら外せたら良いな〜」
真勇「・・・外したら真理に会えないぞ?」
神司「そんなんで好きになるなら それは本当に好きじゃないな」
真勇「・・・お前のそう言うこだわりは好きだな」
直貴「嫌味か!!神司!! 貴様!!」
神司「そんなもんじゃねぇよ!!」
3人はそんな話しを続けるのであった。一方剛と快斗は
剛「何してんだ?アイツら?」
快斗「さぁ?多分直貴が活躍したらモテるとか行ったんじゃないのかな?」
3人とは少し離れた自分達のクラスの所に座っており、3人の会話を考えていた
剛「それはあり得るな アイツならそんな事言うもんな」
快斗「んでそれに対して真勇が何か言って それに続いて神司が余計な事を言ったのかな?」
剛「それで決まりだな」
快斗が考えた内容はほとんど合ってるのだった
9時53分
試合は進み神司が入ってる自動車科1-1Aチームの番になったが
ピー
塩田「はい1ポイント」
4対9で負けていた
神司(内のチームやる気ねぇ〜)
チームのほとんどが諦めムードであり、巻き返す気などほとんど無いのだろと思っていたが
[あ!]
ピー
塩田「1ポイント」
相手側がミスをしてこちらの点数になったり
[浅田!お前サーブだぞ]
神司「俺?」
チームメイトから言われて気付いた神司はサーブ位置に移動した
神司「どうにでもな・り・や・がれ!!」
そう言うと神司は手を握り、横打ちでサーブをした。ボールは手首に当たり相手コートに飛んだ
[オーライ・・あ!?]
相手は打ち返したがボールはあらぬ方向に飛んでゆき
ポトッ
ピー
塩田「1ポイント」
そのまま地面に落ち神司達のチームに点数が入った
神司「あら?」
真勇「神司!もう一発かましてやれ!」
まさかの点数が入ったので驚く神司に、真勇が言って来たので
神司「わかったよ!!」
再び同じ打ち方でサーブをした
[おわぁ!?]
やはり打ち返しらあらぬ方向に飛んでゆき
ポトッ
ピー
塩田「おぉ〜 1ポイント」
またしても点数が入った。その光景を見た真勇と直貴は
直貴「おんおん?なんだよ!!神司の奴目立つじゃないか!!」
真勇「ありゃ 主人公補正働いてるな」
直貴「なにぃ!! アレが主人公補正なのか!」
そう言ってる合間にも
神司「おらぁ!!」
ピー
塩田「1ポイント」
神司「たりゃ!!」
ピー
塩田「1ポイント」
神司「おりゃ!!」
ピー
塩田「1ポイント」
まさかのサーブだけで点数を取っていき
塩田「14対9マッチポイント 自動車1組A」
マッチポイントまで来てしまった。それを見たほとんどの生徒が驚いていた
[サーブだけで巻き返したぞ!]
[すげぇ!!]
真勇「マジもんの主人公だな アイツ」
直貴「う、羨ましい!!」
神司の主人公補正がヤバイと感じた真勇とその主人公補正が羨ましいと感じた直貴
剛「すげぇな神司の奴!! サーブだけで勝つ気だぞ!!」
快斗「凄すぎるね」
剛と快斗もその光景に驚いていたが
真理「・・・・・」
真理はその光景を見ても何も思わなかったのか、黙って見ているだけだった
神司「ラストぉ!!」
[返せ!!]
神司「あ!・・・うん?」
[な!?]
ラストと言いながら神司が打ったサーブは、相手に打ち返されたが
ポトッ
ボールはラインを越えて地面に落下した
塩田「アウト! ゲームセット!勝者 自動車科1組A」
[よっしゃ!!勝った!!]
[イェイ!!]
アニメや漫画で有るような逆転劇をしたチームは、大喜びしたが
神司「いやコレまだ1回戦 最後じゃない」
そうこの試合はまだ1回戦目、まだそんなに感動するものでは無かった
神司「はぁ~・・・うん?」
大喜びしてるチームメイトに少し呆れる神司だったが
[浅田を胴上げだ!]
神司「はぁ!?」
[行くぞ!!]
神司「おい!やめ!!」
[ワーショイ!! ワーショイ!!]
神司「あう!あぁ!」
真勇「神司は本当に持ってるな〜」
直貴「くそ!!羨ましいぞ!!」
神司「た、助けて〜!!」
まさかの胴上げに神司もたじたじになるのだった。その光景を見た真理は
真理「・・・ふふ はしゃぐね〜」
少し微笑みながら言うのだった。その後もクラスマッチは進んでゆき、神司は第2試合をするのだが
ピー
塩田「1ポイント」
6対11で負けていた
神司「ふえ〜 相手さん強いぜ〜」
相手は自動車科の2組Bチームであり、剛と快斗とは違うチームであった
ピー
「1ポイント」
運良く点火入り、神司のサーブの番が回って来た
神司(さっきのは紛れだからな それに向こうさん体育系が多いいからな〜)
2組には体育系特に野球部が多くその為他の人より力が有るとそう思いつつ神司はサーブをした
神司「オラ!!」
[よし! あら?]
ポトッ
やはり神司のサーブを受け止めるとやはりあらぬ方向に飛んでゆき地面に落ちた
塩田「1ポイント」
[うぉおお!!]
神司「いや何でだよ たかが入っただけだろ」
何故か歓声が上がり、チームメイト達は喜ぶが、神司はやはり呆れていた。その時
[よし 屈伸だ!!
[1 2 3 4 5]
何故か相手のチームは屈伸をし始めた
神司「・・・何やんてんだ?アイツら?」
神司はそう思ったが
[よし! 行くぞ!!]
[おう!]
神司(あ・・コレ負けるな)
直ぐに負けると判断しながらサーブをすると
[おいしょ!]
[さぁ!!]
タァン!!
神司「あ やっぱり」
綺麗にスパイクを決められ失点した。その後巻き返す事はできず
塩田「ゲームセット 7対15で自動車科2のB」
そのまま負けるのだった
11時36分
真勇「よっと」
タァン!!
塩田「ゲームセット 15対9 自動車科1のB」
真勇と直貴のBチームは着々と勝利して行った。試合が終わり真勇と直貴が観戦席に戻って来た
神司「お疲れ」
真勇「あぁ」
直貴「真勇が活躍して 俺の立ち場が!!」
真勇「お前が動かないからだろ」
直貴「その前にお前が取るからだろ!!」
真勇が活躍し過ぎて、活躍できない直貴
神司「まあまあ まだ試合はあるからな それに決勝で活躍した方がカッコいいじゃん」
直貴「・・・・確かにな!! 良いこと言うじゃんか神司!! よし!決勝試合で活躍するからな!!」
真勇「それまで勝たねぇとな」
神司の言葉でテンションを上げる直貴とそれまで勝たないといけないと思う真勇だった。
直貴「おほぉ~」
しばらくして女子達試合を見ており、直貴は女子に夢中であった
真勇「女子の試合が終わったら飯か」
神司「そうだな 俺はもうやる事無いしな〜」
試合に負けてしまったのでやる事が無い神司だが
真勇「なら 真理の応援でもしたらどうだ?」
神司「え?」
真勇「あそこ居るぞ」
真勇が指した場所に確かに真理が居た
真理「はぁああ!!」
バァァン!!
[きゃ!]
ダァン!!
ピー
塩田「おぉ〜 1ポイント」
真理「よし!」
バレー選手顔負けのサーブをする真理
真勇「相変わらず すげぇな」
神司「そうだな・・でもアレは抑えてる方だろ」
真勇「確かにな いつもの力ならボールが粉砕するからな」
神司「やっぱりすげぇな」
真勇「例えるなら?」
神司「そうだな〜 強いからな〜 う〜ん」
真勇「出ねぇのかよ!! ほらいつも言ってるだろ?」
神司「それ言ったら俺死ぬぞ」
真勇「ちぃ!バレたか」
神司「何しようとしてんだよ!」
神司に言わせようとしたが、それに気付いた神司は阻止したが、真勇はとある事を考えた
真勇「・・・なぁ 直貴!!」
直貴「何?」
真勇「怪力ゴリラ女って神司の声でボソッと言ってみろ」
直貴「ん?わかった」
そう直貴の声真似で言ったら反応するのか
神司「ちょ!」
直貴「・・・・怪力ゴリラ女」
直貴は神司の声でボソッと言ったが
真理「・・・・・」
真勇「あら?反応し無いな」
真理は反応しなかった
真勇「いつもならここでボールとか飛んで来るはずだが?」
神司「ふぅ~ 聞こえなかったのか? それとも感じなかったのか?」
直貴「なんか負けたような気がするんだが」
真勇「気にすんな」
神司「それより真勇!!貴様!!」
真勇「見てて面白いからやったけど 反応無しかよ・・・やっぱり神司じゃないとな」
神司「言わねぇよ!!」
真勇「言ったら何か奢ると言ったら?」
神司「奢るより命!!」
真勇「ギャグ補正で助かるから良いだろ?」
神司「ギャグ補正でも死にかけてるわ!!」
真勇「真理は?」
神司「え?あ~ 綺麗」
真勇から唐突に真理の事を言われたが、神司は慎重になり答えた
真理「・・・ん!」
真勇「ちぃ!」
神司「へへ 危なかった」
真勇「なら!好きだ!!と言えよ」
神司「そんな事言えるか!!・・・ん!」
突然神司の顔が真剣になった
神司「殺気!!」
真勇「あ?」
直貴「え?」
神司そう言ってコートの方に振り向くと
バァァン!!
コートからボールがこちらに向かって飛んで来たので
神司「うぉおお!!」
バァァン!!
神司は飛んで来たボールをぶん殴り吹き飛ばした
神司「危ねえ〜」
真勇「おぉ〜 やるな」
直貴「あぁ」
神司の行動を称賛する2人
神司「危ねぇだろ!! あんなの食らったら死ぬぞ!!」
とコートに向かって叫ぶ神司 勿論ボールを飛ばしてきたのは真理だった
真理「アンタが私の変な事を言うからでしょ!!」
神司「言ってねぞ!!」
真理「嘘!! だって何か感じたからね!!」
神司「感じるなよ!! お前はアウェイクタイプか!」
どうやら真理はいつもの感で感じたのようで、サーブで狙ってきたようだ。お互い大きな声で言い合いをしていると
真勇「お前もだろ?」
と真勇からまさかの発言
神司「俺は人間だ!アウェイクタイプじゃね!」
神司は否定した
真勇「お前だってさっき感じてただろ?」
神司「アレは殺気をだな」
真勇「殺気とか中々感じらねれねぞ」
神司「・・そうなの?」
真勇「そうだぜ?」
神司「そ、そうか」
真勇の発言に何故か納得する神司だった
真理「アウェイクタイプって何よ? やっぱりバカにしてるじゃん・・・後で殴ろう」
真理の方もボソッと言って試合に戻るのだった。しばらくして昼休みになり昼食や休憩を済ませ、そして午後になり、再び白熱した試合が始まり、あっと言う間に最後の試合が行われて行き
真勇「はぁ!!」
バァァン!!
[クソ!]
ポトッ
塩田「ゲームセット!! 15対11で自動車科1のB そして優勝だ!」
[おぉぉぉぉ!!]
[よっしゃ優勝!!]
真勇「ふぅ~」
真勇と直貴のチームはそのまま連勝し、最終的に優勝を飾ったが
直貴「か、活躍が無い・・・何でだよ!!」
剛「惜しかったな」
快斗「まあまあ所々活躍したじゃん」
活躍できてないと言う直貴に剛と快斗がフォローしたが
直貴「だって真勇が決めたじゃん!!ラスト!!そこが一番の活躍だろ!」
真勇「・・そうだな」
直貴「テメ!!」
煽る様に言った真勇を追いかける直貴
剛「活躍でき無いなアレは」
快斗「そうだね!」
2人を見て話す剛と快斗 一方神司は
神司「予想通りだな」
少し離れた所で見ていたら
ツンツン
神司「ん?」
背中を突かれたので振り向くと
真理「ふふふ♪」
神司「・・・あ」
真理が立っていた
真理「何か言うことは?」
神司「誤解だからな!!変な事言ってねぇぞ!」
真理「言ったでしょ!!」
神司「言ってねぇよ!」
真理「なら何言ったの!アンタが変な事を言ったら分かるのよ!!」
神司「アウェイクタイプかよ!!・・言ったのは」
真理「言ったのは?」
神司「綺麗って言った」
真理「へ?」
神司の言葉でキョトンとする真理
神司「真勇が変な事を言わせようとしたが 綺麗って返したんだよ!」
真理「そ、そうだったの〜・・けどアウェイクタイプってバカにしてるよね?」
神司の発言に少し照れる真理だったがアウェイクタイプがバカにしてると思った
神司「ちげぇよ!!アウェイクタイプってのは・・え~と」
真理「早く答えて!!」
神司「簡単に言うと・・俺が見てるアニメや漫画に出る設定」
神司は答えるが
真理「・・・なにそれ?設定?」
真理はわからないようなので
神司「何か感じたり 人の心がわかったりできる人間を言うの」
真理「詰まり・・・今の人間とは違う人ってこと?」
神司「そうそう進化した存在的な奴」
真理「ふ、ふ〜んそれなら悪くないわ」
神司の言葉を理解し悪い感じはしないと思った真理だったが
神司「けどろくな目に遭わないけどな」
真理「へ?ろくな目に遭わないってどう言うことかしら?」
神司が余計な事を言ってしまった為、真理は問い詰めた
神司「い、色々合って」
真理「た・と・え・ば?」
真理は威圧しながら神司に答えさせた
神司「ゆ、幽閉されたり」
真理「他は?」
神司「せ、精神崩壊したり・・・失明したり」
真理「何で失明するのよ?」
神司「そ、それは〜・・戦闘でね?」
真理「・・・戦闘って私もするのかしら?」
神司「え!そ、それは〜」
真理「ふ〜ん・・・なら私がアンタをアウェイクタイプにしてあげる」
神司「え?俺は普通の人間で充分だ」
真理「ふふふ♪」
バキ バキ
指を鳴らしながら真理が違いて来る
神司「ちょ!」
真理「大丈夫♪ アウェイクタイプに慣れるんだから」
神司「だ、だから・・お、俺は」
真理「それじゃね♪」
ブゥン
神司「人間で充分だ!!」
ドゴォォォォォン
優勝ムードの隣でゲンコツ音が響くのだった。
次回予告
神司「次回予告 俺達の休みの日には何か起きるそれが定めか?」
剛「そんな事無いだろ いつも起きてる訳ではないしな!!」
神司「けどさヴァリオスを使ったら高確率で起きるよな?」
剛「そうだな!!って事は」
神司「次回 物は使いよう 物は使い方で変わるな」
剛「ヴァリオスの使い方か〜」
NGシーン
直貴「か、活躍が無い・・・何でだよ!!」
剛「惜しかったな」
快斗「まあまあ所々活躍したじゃん」
活躍できてないと言う直貴に剛と快斗がフォローしたが
直貴「だって真勇が決めたじゃん!!ラスト!!そこが一番の活躍だろ!」
真勇「・・・・・」
直貴「セリフ忘れんな!!」
[カット!!]
真勇「素で忘れたわ」
剛「珍しいな忘れるなんて」
快斗「確かに真勇が忘れるなんて」
直貴「黙るから一瞬無視かと思った」
真勇「もう一回!!」