禁断の武器
西暦2049年 7月10日(日) 場所不明(廃採掘?)
9時59分 だだっ広い採掘場見たいな場所にポツンと車が一台止まっている。よく見ると廃車の様だそこへ
ガチャ
ヴァリオス四号機がかなり大きな銃なのか砲なのか分からないがよく見ると、右手前腕部とドッキングしている状態で廃車に向けて構えている。
ヴァリオス四号機の前腕部に装着されている武器更に見るとケーブルが伸びており、バックパックに付いている大型のFCSバッテリーバックに付いて居るようだ。
快「もうすぐ時間だ 皆準備はいい?」
神「オッケー」ピト
剛「おう!」
直「よしこい」ピト
阪「俺もいいぞ」
快「よし 真勇準備は?」
真「OKだ 問題無いぜ!」
ヴァリオス四号機の後ろ少し離れた所で、神司達は見ていた。神司と直貴は耳を塞ぎ、剛と阪本は仁王立ち 快斗はヘッドホンをしていた。
快「いくよ カウント 5 4 3 2 1」
神「ゴクリ」
快「0 ファイア!!」
ガチィ
ドゴゴオオオオオオオン
ガジャャン ガジャャン ガジャャン ガジャャン
ガジャャン ガジャャン ガシャン ゴドォン
一同「・・・・・・・」
神「え?」
直「は?」
阪「う〜ん」
剛「な!? が!? な!?」
快「え~と 成功で」
轟音を出しながらヴァリオス四号機から放たれた弾は、廃車を軽々と貫通し、その先に合った岩の壁に当たって消えた。しかし弾が当たった瞬間に廃車吹っ飛び置いてあった所から約100メートル程は飛んでいった。
剛「な!?快斗!? お前は何て物を作ったんだぁ!!」
ゆさゆさ
快「うわぁ! レールガンだよ」
剛「レールガンだと!? そんな物を作ってしまったのか!?」
快「ちょっと構造見て作ってみた」
そう快斗が作ったのはまさかのレールガンだった。
レールガンとは、電磁力によって弾を発射する装置それをパワードスーツが使えるサイズにしたのだが、威力は凄まじい様だ。
神「え?何?ロボットアニメ?」
直「だな そうとしか言いようがないほどだ」
神司と直貴は先程の光景が嘘の様だと思っていた。
快「真勇そっちは平気?」
真「・・・・・」
快「ん?真勇!? 大丈夫か!?」
真「あぁ ちっと右手が痛えかな それにヴァリオスの方もな」
快「え?な!?」
快斗がパソコンを見るとヴァリオス四号機の状態が出ており、ライトアーム破損の警告が出ていた。どうやらレールガンの負荷にライトアームが耐えられなかった様だ。
快「神司と直貴手伝って真勇救出するよ」
神「は!? 了解」
直「オーケー」
我に返る神司と直貴は直ぐに真勇の救出を手伝った。
真「痛ってえな」
神「大丈夫か?」
真「あぁ アレはかなりヤバイもんだな ライトアームがイカれてしまったぜ」
神「まじか」
真「反動も意外にあるし 撃つ時は気を付けんとな」
神「へ〜 俺は撃つ事ないだろうけど」
神司と真勇が話している隣では
快「モーターがイカれてるな やはり反動が強すぎたのか」
直「どうするんだ?」
快「取り敢えず 修復もしくは改修するしかないな」
直「改修か」
快「改修して強度を高めて撃てる様にする もしくはレールガンの威力を落とすかだな」
真「俺はどっちでも良いぞ」
快「取り敢えず撤収だね」
神「了解!」
そう言うと四号機とレールガンをトラックの荷台に積み
撤収するが帰還中おやっさんが
阪「レールガンありゃ使用禁止な」
快「ですよね」
阪「威力か強すぎる バケモンでも退治するのか?」
快「正直ロマンで作りましたから」
阪「なら封印しとけよ」
快「はい」
流石に禁止になるのは当たり前だろう、秘密基地に着くとレールガンを地下部屋に運び封印するのであった。
神「しっかしレールガンの威力すげぇな」
剛「俺が使いたかったぜ! 何で四号機何だ!」
快「一号機と二号機には普通に運用してもらいたいから もし撃って破損したら元も子もないからね その分四号機は元々特殊装備・として運用する予定だったから試作品とか使うにはうってつけてわけ」
真「そう言う事だ」
直「なるほど」
快「まぁ今回でレールガンは封印だから結局大型バッテリーパックのデータだけか」
剛「あのバッテリーパックは使えるのか?」
快「もちろん使えるよ レールガンは封印だからね バッテリーパックは言われてないから」
真「あのバッテリーパック何か付いてるのか? レールガン使用するとき補正が入ったような」
快「うん 前言ってたFCSを付けてるよ ただ今はレールガンだけにしか使えないけど」
剛「うーむFCS付いてるけどレールガンだけか」
快「もう少し小型にしたかったけど今はアレが限界」
神「改修したらレールガン以外も使えるのか?」
快「一様ね まぁレールガン以外今は武器ないけど」
真「レールガンの技術利用して威力低めにして作ればいいんじゃないか?」
快「うん? そうだね作るとすればコイルガンみたいな物になるな」
剛「おぉ それはいいじゃないか!」
快「連射じゃなくて単発式になるけど良いかな?」
剛「気にしないぞ!」
快「よし! なら作るとするかねとその前に接近戦用の武器を完成させなきゃ」
直「何だそれ?」
快「今は生身だから格闘武器が必要と思ってね今作ってるの」
真「剣でも作ってんのか?」
快「違うよ!警棒だよ」
神「警棒?なんで?」
快「警棒なら違反にならないからね」
真「レールガン作ってんのに?」
快「うう! それは言わないで」
神司達はしばらく秘密基地で話、その後解散した
神司は家に昼飯を食べると再び外出した。一度秘密基地に寄り、道具を持って再び歩き始め着いたのは、前に真勇と釣りをした堰だった。
神「今回は釣れるかな よっと」
ポチャ
神司は釣りをし始めた コレは家に居ても暇でゲームなどしかやらないから気分転換に遠くまで散歩したり、釣りをしたりしている。
神「高校入って3ヶ月かぁ 良いのやら悪いのやら疲れる事しか無いような」
神司は高校入学してからの3ヶ月を思い出すが、どれも疲れる事しかやってないと感じていた。
神「はぁ~ 俺は運がないのかね騒動巻き込まれて、女にボコられて、しまいには大砲ぶっ放されて」
たった3ヶ月でも騒動に巻き込まれたり、真理にボコボコにされたり、総司に撃たれたりと確かに散々である。
ただし、真理だけは神司の自業自得である。
神「アニメや漫画の主人公かよ! そうじゃないとこんなに巻き込まれねぇぞ!」
神司は1人でブツブツと文句を言っていた。すると
ピクッ ピクッ
神「お?」
ピクッ ポチャン
神「きたぁぁぁ!!」
浮かんでたウキが沈んだ為、急いで竿を挙げた。
バシャ バシャ バシャャ ビチッビチビチッ
神「よっしゃ釣れたぁ! 釣れるじゃねえか!」
神司は魚を釣り上げた見ると、オイカワだった。
カシャ
神「よしと ほれお帰り」
チャポン
神「おぉ 速い速い」
スマホで写真を撮ると、オイカワを掴んで川に浸け逃がした。
神「なんでこの前は釣れんかったんだろう まぁいいか」
そう言うと針に餌を付け再び釣りを始めた
しばらくして釣りに飽きた神司は、道具を片付け川沿いを散歩し始めた。
神「何か居るかなぁ〜」
川を見ながら歩いて行く 見ると鯉が泳い居るのを見たり
神「おぉ!ナマズ居るじゃん!」
ナマズを発見するも直ぐに泳いで逃げてしまった
神「ん〜残念!釣りたかったな」
どうやら釣る気でいたようだ、そのまま歩いて行くと
神「カルガモとカイツブリか」
2羽のカルガモと1匹のカイツブリが泳いでいた、カルガモの方は神司が餌をくれると思い近づいて来るが、カイツブリの方は神司を見つけると直ぐに潜りながら距離を取って逃げていった。
神「パンは無いぞ」
そう言うとカルガモの方も餌が無いと分かったのか、そのまま去っていった。
神「食べ物無いとコレか」
そう言うと再び歩き始め、橋を渡り対岸の道を歩いて秘密基地に戻る事にした。
公園に寄り手を洗い道に戻り公園の方を見た、親子が遊具で遊んだり、小学生くらいの子供達がバスケをしていた。その光景を少し見て再び川を見ながら歩いて行く
しばらく歩いて、大型の青い配管が川の上を通っている場所に着いた。
配管の上を見るとカワウ達が日光浴をしている。それを見ていると
ピー ピー
神「お! カワセミが来た」
配管を支えている柱の所にカワセミが来て止まった。しばらく見ているとカワセミが飛び立ちホバリングを始めた。そして
神「魚捕るのか!」
ポチャン
パサ パサ パサ
神「おぉ捕った 捕った」
急降下し川に飛び込むその後川から飛び立つと、そこには魚をくわえたカワセミが現れ再び元の場所に戻った。
神「叩いてる 叩いてる」
カワセミが捕った魚を叩きつけている。数回叩きつけてそのまま頭から丸呑みした。
神「いいね よしそろそろ行くか」
カワセミの狩りも見れたので神司は、歩きだし秘密基地に向かうのだった。
秘密基地に着くと真勇と快斗が居た
神「あれ?何してんの?」
真「うん? 四号機の改修 お前は?」
神「釣り行ってた」
快「釣れたの?」
真「また 釣れなかったんだろ」
神「いいや2匹釣れた」
真「まじかよ 何処で釣ったんだよ」
神「いつもの場所」
真「この前釣れんかったのに、なんで今日は釣れてんだ」
神「さぁね 暇だし手伝うよ」
快「ありがと」
神「改修てどんなの?」
快「取り敢えず 一部パーツを取り替えて強度がどれだけ上がるかテストしてみる」
神「それってまたレールガン撃つの?」
快「撃たないよ けどもし使う事になったらこのままじゃ駄目だから一様ね」
真「要は保険だよ 何が起きるか分からないからな」
快「そうそう」
真「それにテストして良好だったら全機改修する事になる」
快「性能向上するならいいけどね」
神「何事も試しか」
真「そう言う事」
3人は話しながら作業していった。3人でやった為早く改修する事ができた。
快「取り敢えず完了 これで強度は増したはず」
真「ほんじゃま動かしてみるか」
神「OK」
真「よっと 胸部装甲クローズ 四号機 起動」
キュィィィィ
真勇は四号機に入り起動させた
真「よしと うんじゃ動かすぞ」
快「OK」
ギュウ ギュウ
神「問題無く動いてるな」
快「あぁ」
ギュウ ギュウ
真「問題無いぜ ただ前より少し反応速度が遅れてる気がするな」
快「え? 強度は増したが反応速度が少し落ちたのか」
神「何か上げたら何かが下がるか」
快「だな 真勇的にはどう思う?」
真「そうだな 俺は的には速い方が良いがこのままでも構わないぜ」
快「そうか ならこのままにしておくね」
神「結果的には全機に採用しないって事?」
快「そうだね それぞれ使いやすさがあるから今回はやめておこう」
真「だな 四号機 停止 胸部装甲オープン よっと」
神「それぞれか」
そう言うと神司は一号機の方を見た
快「取り敢えず今回こんなもんで、夏休み入ったらテストしまくるぞ」
神「そんなに作ったのか?」
快「いやまだだけど ほとんどは夏休み入ったら使用できるから」
真「早いな作るの」
快「早めに作った方が良いからね そうだ神司! お前の言ってたフルアーマーももうすぐできるぞ」
神「え!?本当か!」
快「あぁ 少しアレンジしたけどね 夏休みにはできるからテストしてくれよ」
神「了解!」
そんな話をしていたら、もう夕方そろそろ帰る頃だ
快「今日はもう解散! 夏休みに備えて休む!」
真「分かったよ!」
神「早く夏休みにならないかな」
真「遠足前の子供かよ!」
神「いいじゃん! 男のロマンが使えるんだから!」
快「確かに早く来ないかな〜」
3人は夏休みを楽しみにしながら、解散するのであった。
次回予告
神「次回予告 夏休みが始まり俺達は、夏を楽しんだり、ヴァリオスのテストをしていた。だがそんな楽しい夏に不穏な影が近づいて来ていた。」
真「果たしてその影とは何か? そして出来事は俺達いやこの街を巻き込んでいく 果たして俺達は止める事ができるのか」
神「次回予告 環境デモ編第一 海の様に 波は来る 平穏な日々は少しずつ崩れる」
NGシーン
ピー ピー
神「お! カワセミが来た」
配管を支えている柱の所にカワセミが来て止まった。しばらく見ているとカワセミが飛び立ちホバリングを始めた。そして
神「魚捕るのか!」
ポチャン
パサ パサ パサ
神「あぁ 取れなかったようだ もう一度だ」
[カット!!]