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NTRヒロインが多すぎる  作者: 桜井正宗


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第17話 NTRヒロインが多すぎる

 俺は千夜から殺されることを恐れ、有名動画投稿者である『ヤミ』を頼って、彼に希愛を寝取ってもらうことにした。

 ラブホへ行ってもらうだけだが。

 そのシーンを見せつけると千夜は納得し、殺意を消してくれた。


「……疑ってごめんね、ニューくん」

「あ、ああ……誤解がとけてよかった。けど、これからは友達だぞ?」

「うん。今はそれでいい」


 いいのかよ。いや、助かった。

 これで俺は殺されずに済んだのだから。


 かなり焦ったが、これで一件落着だ。



 ◆



 千夜には帰ってもらい、俺はラブホへ突撃。部屋番号を教えてもらっていたので部屋へ入った。


「ありがとう、ヤミ」

「おう、ニュー。これで良かったのか~?」

「ああ、助かった。誤解が晴れたよ」

「しかし、まさかこんな可愛い子を寝取ってくれと言われたときはビックリしたよ」


「必死だったんだ。刺されるところだったんだぜ」

「いっそ刺されちまえば面白かったのに」


 なんてこと言いやがるッ。いやだけど、コイツのノリはいつもこんなものだ。いちいち怒っていたらキリがないのだ。


「ともかく助かった。お礼のギャラは払う」

「いらねーよ。ニュー、お前のような有名人だからこそ手伝ってやった。今度、俺の家に泊まれ。動画ネタにすっから」


 仕方ないな。それが交換条件だったし。


「分かったよ」

「じゃ、俺は帰るわ! またね、希愛ちゃん!」


 一応、ベッドで横になっていた希愛。ほぼ下着姿で……なんだか艶めかしいぞ。まあ、一応突撃された時の対策として、ここまではしてもらっていた。



「すまなかったな、希愛」

「ヤミくんが現れた時は驚いたよ。彼、いきなり“お前を寝取るから”とか真剣な顔で言うんだからさ~」



 悪いとは思った。でも、これしか方法が思いつかなかったんだ。それに信頼できるヤツといえばヤミしかいなかった。

 おかげで俺は命拾いしたわけだが。


「本当に悪い」

「いいよ。これからも付き合ってくれるなら」

「もう裏切らないよ」


 謎の病気も少しだけ改善されつつあった。大丈夫とは言えないかもしれんが、これからは希愛が支えてくれるはずだ。


「ありがとう」

「こちらこそ。じゃあ、帰るか?」

「え? もう帰っちゃうの? このままシないの?」


 ……!

 その誘惑に俺は心臓がドキドキした。正直、嬉しい。ここはちょうどラブホだし、ヤりたい放題なわけだ。


「いいんだな……?」

「うん。いいよ」


 即答だった。ならば、俺は希愛を愛しよう。

 シャワーを浴び、準備を整えた。ラブホのお風呂ってでけえな。


 再びベッドへ戻る。


 希愛は準備万端で仰向けに寝ていた。多分、シーツを引っ張ればそこには天国がある。


「好きだ、希愛」



 まずはキスを。

 そして、俺は腕をのばし希愛のあらゆる部位を堪能していく。



 ◆



 激しい一夜を明かし、朝を迎えた。希愛はぐっすり眠り、俺は興奮で寝られなかった。最高の一日だった。


 ここずっとNTR彼女(ヒロイン)が多すぎる気がしたが、結局は俺は希愛に落ち着いた。


 もうこれ以上は望まん。

 堅実に生きようと思う――――。

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