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2人は外に出ると、近くの木の影に身を潜めた。うさぎ男が追ってくる気配はない。
「亮介、スマホの充電はできたか?」
「あっ・・・寝る部屋に忘れて来た。逃げるのに必死で取るのを忘れてた。ごめん。」
「いいよ。それより、俺のスマホが部屋になかったんだよ。どこかに落としたのかもしれない。」
亮介は驚いて翔を見た。
「お前抜けてるなぁ。落としたら普通気づくだろ。最後に見たのはいつなんだ?」
「花火をしてる時に写真と動画を撮った。」
「じゃあ花火をした場所に行こう。」
2人が立ちあがろうとした時、近くで何かを引きずる音がした。
ズズズ・・・ズズズ・・・ズズズ・・・
とっさに身を隠し、音のする方に目を凝らすと・・・
鉈を引きずったうさぎ男が通り過ぎた。気づかれるのでは・・・と思ったが、暗かったお陰か男は気が付かずに通り過ぎた。そのまま森の中に消えていくのを見ると、深いため息を吐いた。
「俺たちを追って来てる。」
「見つからないように、気をつけて行こう。」
2人はなるべく道を歩かないようにし、花火をした場所まで歩いた。
すると、翔は地面で何かが光るのを見つけた。
「あ、俺のスマホ・・・」
「良かった。これで助けを呼べるな。」
スマホを触ると、画面が光りアプリの通知を表示していた。電池は半分ほど残っており、電波もあった。
翔が通報をし終えた時だった。
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
亮介の悲鳴を聞き、翔が振り返った。
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