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ダイヤルを押し終わると、コール音が聞こえた。
『はい、110番です。事件ですか? 事故ですか?』
翔はうさぎ男に聞こえないように、できるだけ小さな声で返事をした。
「助けてください。事件です。友達が殺されたかもしれません。助けてくだ・・・」
ミシッ・・・
床の軋む音が聞こえた。
後ろから気配を感じ体が強張ると、手から受話器を落としてしまった。
何かが後ろに居る・・・
翔は、おそるおそる後ろを振り向いた。
「うわぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
うさぎ男の斧が振り下ろされると同時に断末魔が途切れた。
『悲鳴が聞こえましたが、大丈夫ですか? もしもし? もしもし・・・』
電話の線が切られ、通話が途切れた。
うさぎ男は口笛を吹きながら翔を引きずり、暗闇の中へ消えて行った。
BAD END




