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3


 翔は鍵を使える場所がないか思い出していた。


 亮介と会った時に、開かないドアがあると言っていた事を思い出し、部屋を出ようとした。


「おい、どこに行くんだよ?」

「向かいのドアに使えるかもしれないだろ。」


 2人はドアをそっと開けた。それから注意深く左右を見ると、鍵のかかったドアの前に立った。


 翔は鍵を鍵穴に入れ回した。すると、カチャッという音と共に鍵が開いた。



 部屋に入ると、奥にベッドがあり、手前には机や本棚があった。花の絵のカレンダーが壁に飾られているが、それは数年前の6月で止まっていた。部屋の配色は水色を基調にしていたが、女の子が好みそうな雑貨が所々に飾られている。



 2人が部屋の物を調べ始めると、机の上にはノートがあった。



挿絵(By みてみん)



 ページが開いてあり、それを読もうと手を伸ばした時だった。



「ひっ・・・・!!!」



 亮介が短い悲鳴をあげ、翔が驚いて後ろを振り向くと、思わず呻き声をあげた。



 入った時は後ろ手になり気づかなかったが、亮介と翔の背後には、壁一面を覆い尽くすほどの写真が貼られていた。そしてその真ん中には、大きな文字で「コロス」と殴り書きされていた。



「これ・・・なんだよ。気持ち悪・・・。」


「翔、これ、俺たちの写真だ。俺とお前と海斗が写ってる・・・」



 大学やバイト先、自宅の近くなどにいる自分たちの写真が撮られていた。つい最近の物まである。だがそのほとんどの写真の顔が、黒く塗り潰されたり画鋲を刺されたりして、見えなくなっていた。


「誰がこんな事・・・」


 呟く亮介の隣で、翔は先ほど読もうとしたノートに目を落とした。


「・・・ひなこだ。ひなこが俺たちの名前をここに書いてる。」


「は?」


 亮介はノートを手に取ると素早く目を走らせていたが、途中で眉間に皺を寄せ手を震わせた。


「あのクズ女・・・!!! こんな物残してたのか!!」


 亮介はノートをグシャっと握り潰した。そんな亮介を見て、翔は過去にあった出来事を思い出していた。


 【22へ進む】 


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