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「風呂場に行ってみよう。」


 2人は脱衣所まで来ると、風呂の中を覗いてみた。

 誰もいないが、風呂の蓋がされている。



 翔がおそるおそる蓋をあけると・・・浴槽の中は湯が抜かれ、空になっていた。



 後ろで亮介がため息を吐くと、浴室の中を見回した。亮介の視線が、あるものを見て止まった。


「翔・・・さっきの音、これじゃないか?」

「どれ?」


 翔が振り向くと、亮介の視線の先にはドラム式の洗濯機があった。


 暗くて中はよく見えないが、何かが入っている。北原さんが洗濯したのかと思い、蓋を開けようと翔が手を伸ばした。





 そこで気がついた。


 



 洗濯機の中には、海斗だったものが詰め込まれていた。


 



「うわっ・・・・!!!」



 翔が後ろに飛び退くと、亮介が何事かと洗濯機を覗こうとした。

 


「見るな! ・・・海斗が、海斗が・・・」



 翔の発言を聞き、亮介は動きを止め、ゆっくりと後退りした。


 2人は息を震わせながら、なんとか呼吸を整えた。


「・・・翔、ここを出よう。」

「うん。」


 ヨロヨロと力なく歩き、廊下に出た。すると奥に人影が見えた・・・・・・




 うさぎ男だ!




 2人は散り散りになって逃げた。男に気づかれてしまい、後ろからはドタドタと追ってくる足音が聞こえてくる。


 翔は近くにあった部屋に入ると、クローゼットの中に隠れた。


 手で口を押さえ、息を殺した。呼吸を整えようと思った瞬間、バタンと音が聞こえた。

 



 口を抑えながら、クローゼットの隙間から部屋の中を覗き見た。




挿絵(By みてみん)




 入り口から少し離れた所に斧を持ったうさぎ男が居た。きょろきょろあたりを見回し、翔を探す素振りをみせている。



 うさぎ男はクローゼットに近づいてきた。



 不気味な仮面がどんどん近づくと、翔の呼吸が激しく乱れ必死で口を抑えたが、その手は小刻みに震え、今にも声が漏れてしまいそうだ。




 クローゼット越しに、男の仮面が翔の目の前に迫る。




 その手がクローゼットの引き戸に伸びようとしている。





 見つかる・・・!!!





 極度の恐怖心に駆られた翔は、決断に迫られた・・・


 【逃げ出す→16へ進む】

 【このまま隠れる→34へ進む】


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