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黒白の魔法剣士  作者: 傘羅栄華
眠り姫と生徒会 前編
110/114

生徒会

 クルクス高校。

 それはこの地球で最も優秀な高校生が集められた学校。

 つまりその頂点に立つ生徒会という組織は皆方向は違えど優秀。

 特に今の生徒会は史上最少学年で生徒会へとなった天才たちの集まり。

 戦闘、勉学、運動、芸術、そして総合。

「昨日、もしかしたらとは聞いていたけどさ。日曜日に呼び出しなんて何だと思う。食べ物がらみかな」

 生徒会の一人、龍堂美春

 戦闘科。入学時に当時学校最強と呼ばれていた生徒会副会長と互角。いまでも生徒たちの中でなら最強。

 戦闘の教師ですら上回る。戦闘の天才。

 だが本人は善性かつ前向きであり、解決することは少ないが多くの相談を受ける。

「うーん、ちょっとわからないかなー。でもダムス先生からの直々の頼みでしょなら断れないよ。でもマリーちゃんなら」

 生徒会の一人、マリー=フラン

 勉学科。身長は女子小学六年生とほとんど同じながらその中身は有名大学の教授にも匹敵する、

 数学と科学ならば教師を軽く凌駕する。理数の天才。

「だからマリーちゃんはやめてください。恥ずかしさだけでなくあなたこそマリーなのですから。それとその範囲ですがこれは・・・・」

 生徒会の一人、マリス=アスト

 勉学科。千里眼持ちの眼鏡美人。だがおしゃべりでみんなから人気がある。

 その眼は千里眼持ちの間でも珍しい未来視。すなわち未来が読める。適正は細かく細分化すればどれほどにもなると言われているが、これほどまでに分かりやすい能力もない。見たい時に見たい方面の未来が見える。変えたいのならば変えられる。逆に未来を知らない敵は変えることができない。さすがに特殊な守りがされているのならば見ることはできないがそれでも万人がうらやむ能力。勉学面では能力とは対照的に歴史が得意。自国だけではなく世界中の様々な歴史に触れたがる。

 歴史の名人。その範囲はビッグバンまでさかのぼる。

「やめとけマリス。それは面白くない」

 生徒会の一人、サイラス=アイヤ

 運動科。運動科ではあるがそのスポーツが戦時中に生まれた戦闘術であるため、半ば戦闘科としても扱われる。

 実の祖父が生み出し父親が発展させた戦闘術を使いこなす。生み出した本人から直々に教えを受けているため、その練習時間は他者の何倍にも及ぶ。そしてその戦法は自分の体にも合っている。さすがに人を殺したことこそないがその心構えも習っているだけありここぞという場面では非常に頼りになる。それだけではなく古今東西格闘及び戦闘術好きでもあり知識にもたける。

 格闘術マニア。そのマニアぶりは実家と寮の本棚がすべて一つのジャンルで埋まっているほど。

「・・・ってことはサイラスちゃんは知っているってこと。そういえば金曜日どこかに向かったよね」

 生徒会書記。ルシア=フラット

総合科。生徒会を陰で操っているともいわれている。

 史上最年少で絶対零度に到達した銀雪の女。総合科ではあるが、本人が興味を持つのは勉強でも運動でも競争でもなく芸術。クラスメイトから今の生徒会には芸術科がいないと言われた際にその知識と能力でもって画家も音楽家も作家も黙らせた補助教科の申し子。もちろん五教科でも卓越した能力を発揮するがそれでもそれ以外の教科の方が優秀。

「集まった以上何も言えないでしょう」

 生徒会副会長。天音麗華

 総合科。この学校では総合とは勉学と運動を指すが彼女の場合は文字通りの総合。勉学、運動、戦闘、芸術。学者でも知らないことをしりプロスポーツ選手でもできないことをおこない有名な傭兵をも上回る戦闘力をもち誰もが聞いたことのある楽器から音楽家でも聞いたことのない楽器国単位で数台しかない楽器まで使いこなす。

 教師ですら触れられない。万能の鬼才。

「その通りだな。大丈夫。俺がついている。俺の豪運を信じろ。」

 生徒会会長。ノア=フェン=イルミナル

 総合科。

 美形ぞろいと言われる今の生徒会の中でもずば抜けて美形。

 富豪生まれが多いと言われる歴代生徒会長の中でもずば抜けて富豪。

 その在り方に学校長以外は何も言えないほどの存在感。

「で集まったけどどうすればいいんだ。殿下様」

 サイラスがノアに問う。

 ノアは少し渋い顔をして。

「・・・・・・集まったらそろって学校長室に来てほしいだって。ダムス教諭から」

「なら早く行きましょう。早ければ早いほどいいでしょう」

 麗華が立ち上がるがそれをノアが止める。

「ま、まってくれ天音。心の準備が・・・できてないんだ」

「えー、何をしたの会長。また女生徒に声をかけたの。それとも親に連絡が言った」

「・・・何もしていない。はずだ。はずなんだ」

「なら問題ないね。そもそも呼び出しは学校長ではなくダムス教諭。場所を借りているだけかもしれない。それより時間がかかることの方が起こられるでしょ」

「う、」

「ならば私たちだけでも行きましょう。学校長はぐずってこないっていえば問題ないでしょう」

「そうね。その方が早い」

 ルシアの提案に皆が賛同する

「・・・ま、まってそれだけは駄目。今度何か問題を起こしたら生徒会解散になるかもしれないんだ」

「えーーー別にいいんじゃないの。どっちにせよわたしたちの後になりたがる人いないって。これでも結構実績残してきたよ」

「・・・いやーそれはどうかわからないよマリーちゃん」

「美春ちゃん?何か心当たりが」

「なんてたって。私の妹がいるから」

「そういえばそうだっけ。一年四組。一年生の中では最もおとなしいって聞いているけど」

「それは仮の姿。実は私よりも問題児」

 話しながらみんなが生徒会室から出る。こうなればノアも座ってなどいられない。長として親からの教えとして真っ先に動かなければならない。

 そういう教えだ。

「わかったよ。いくよ」


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