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美徳たち

俺の配下に加わったチャスランとタルサは同じ美徳の使いであり、俺の配下でもあるモデルティとの再会を果たした。チャスランとモデルティは仲良しだったらしくいつも二人で遊んでいたらしい


「久しぶりですね、チャスラン。」


「ホントそうだね、モデルティ」


「会いたかったですよチャスラン。これでまた一緒に遊べますね」


「うん。そうだね、ほんと将軍には感謝だよ」


「ねぇチャスラン」


「ん?どうかしたの?」


「その将軍っていうのはもしかして陛下のこと?」


「そうだよ。私はボスのことを将軍と呼ぶことにしたんだ。」


「へぇ~。ちなみに私は陛下と呼んでいるわ」


「そうなんだ。あっそうだ、タルサはボスのことを兄貴と呼んでいたよ」


「へぇ~タルサらしいじゃない。」


「うるせぇよ。お前らだってそうだろうよ」


 タルサがモデルティとチャスランに向かって怒っているよ。寛容って人を許し受け入れることだと思うんだけど全然許してないじゃん。大丈夫かな?


「そうだ!チャスランとタルサこっちに来てくれないか?」


「どうしたんですか?将軍?」


「どうしたんですか?兄貴?」


「いや、君たちのことを俺の仲間に話したくてな。いいか?」


「もちろんです。将軍がどんな仲間と道を歩んできたか知りたいので」


「はい。俺も賛成ですよ。兄貴の仲間俺に見せてください」


 そして10分後 竜の住処の5階層にシテライロさん、チーラ、ミスカちゃん、テミス、師匠、ライシャ とその他大勢が集まった。俺は皆の前に出てこう言った。


「皆集まってくれてありがとう。さて、さっき俺の仲間になった二人を紹介する。二人とも来てくれ」


「「はい」」


 まず出てきたのはチャスランである。チャスランの外見は高校生ぐらいでスラーッとした体形でまるでモデルみたいな姿をしている。その外見には師匠も見入ってしまうほどきれいなのだ。

そしてチャスランはお辞儀をして話し始めた。


「初めまして皆さん。私は純潔の使いのチャスランと申します。そして今はこちらにおられます戸島様いえ将軍の配下です。以後お見知りおきを」


 チャスランの礼儀正しい挨拶が終わると皆から拍手が飛んできた。それはもうすごいほどの拍手だ。

 そして拍手が鳴りやむとタルサが出てきた。タルサはがっちりした体形で薄っぺらい人なら一発殴っただけで遠くまで飛ばせそうな体をしている。チャスランと同じくお辞儀をしてからタルサが話し始めた。


「初めまして。俺は寛容の使いのタルサという。で俺はチャスランと同じく戸島様いや兄貴の配下だ。皆宜しくな」


 タルサの元気なあいさつが終わると皆は「よろしくー」と言ったり、「かっこいい」とかいう言葉が聞こえた。どうやらタルサは人気者になりそうだ。

 そしてその夜は皆で歓迎会を開いたのだ。皆楽しくワイワイやっている。一番楽しそうなのはモデルティとチャスランとタルサだ。なんてったって二人は仲間に会えたし、皆と仲間になれたからだろう。残る美徳の使いはあと4人。あいつらはどこで、何をしてるのだろうか。


                   *

 ここはダスミードリにある森そこではザン、シュピア、メルグリィタ、ヘヌスが一人の女と戦っていた。


「うわっ。」


「あら?あっあなたたちってよっ弱いんですね。びっびっくりですよ。まーさかわっ私に勝てないなんて、そっそれでも悪魔ですか?」


「君、僕たちをちゃかしてんの?いいよなら本気で相手をしてやるよ。悪弾」


 ザンが放った攻撃を女は右にすんなりとよけた。


「なっなんで?よけられたんだ?僕の悪弾は効くはずなのに」


「なっなるほどね。こっこれが悪弾ですか。正直あまり強くないですね。ってッていうかあなたのおっお仲間はそっそこでねっ寝てますよ。あっあなたもはっ早く皆と一緒に寝たらいいじゃないですか」


そう。ザン以外はこの女の攻撃により今は意識を失っているのである。


「ふざけるな。僕はまだ戦うんだよ。絶対に負けないから。くらえ鉄拳」


 ザンの攻撃は女にあたったが女は無傷でだった。


「あら?こっこれがあっあなたのちっちからですか?ずいぶん弱いんですね。そっそれにあっあなたの体もよっ弱いですね」


 女が指を鳴らすとザンは血を吐き出し倒れた。


「ばっばかな!なんで?どうしてだ?なんで僕はやられてるんだ?」


「わっ私はあなたを一瞬で眠らせることも可能です。でっですが私は謙虚の名をもっているのであっあなたを一瞬で消さなかったんですよ。優しいと思ってくださいね。」


「そんなこと思うわけないだろう。」


「さて、やっやっかいな敵も消えたことですしボスでも探しましょう。」


 ボスを探す気満々の女の前に傲慢の使いのルシルゲリカが姿を現した。


「あら?あなたもわっ私のじゃっ邪魔をするのですか?」


「ええそうよ。私はルシルゲリカ。こう見えて私は傲慢使いでもあるの。私はザンたちを倒したあなたを許さない。さぁあなたも名乗りなさい」


「はぁ~しっしかたありませんね、わっ私は美徳である謙虚の使いのヒメルシです。よっよろしくね。ごっ傲慢さん」


 ヒメルシがおっかなびっくり挨拶をする。


「あなた美徳ですって?そんな?まさか、何でこの世界にいるの?」


「あっあなたにははっ話してあげましょう。私は創造主の子孫を探しているのです。わっ私を生み出してくれた方を。そのお方の名は戸島と言います」


「戸島ってまさか大君なの?」


「そっその大君っていうのはだっ誰ですか?」


「あなたに答える義務はないから教えないわ」


「なっならあなたの記憶から教えてもらいましょう。」


 ヒメルシは人の記憶を見ることができるのである。そしてルシルゲリカの記憶を読み取った。


「なっ成程。だっ大魔というんですね。わっ私の創造主の子孫の名前は。あっ会うのが楽しみです。だっ大魔殿に。さて、わっ私は創造主の名前がわかったのであっあなたとたっ戦う意味はなくなりました。なっなのでわっ私は失礼します」


 そうヒメルシが言うとヒメルシは煙とともに消えたのだった。

                 *

大魔の配下にチャスランとタルサが入りました。そして最後の方に出てきたヒメルシというやつは謙虚の使いです。自分で書いてて「あれ?このキャラ全然謙虚じゃあなくない?」と思ってしまいましたがきっとその存在自体が謙虚なんじゃあないかな?と思います。(自分でも何言ってるかよくわからない)  ということで次回もお楽しみに‼!

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